前日までの台風25号の進路が非常に心配されましたが、当日はほとんど影響もなく無風・快晴のもと無事に開催された「ジャパンカップユースヒルクライムレース」。
普段のスクールでは 登りをゴールとした練習を制限(成長期は膝などに負担を掛けずあまり乗り過ぎないように声掛けしている)していたので、本番で良い走りができず自転車嫌いになってしまうのでは…と内心ドキドキしていました。
毎回申し上げている事ですが、彼たち・彼女たちはまだ小学生…練習を沢山すれば強くなれる事も事実です。
しかし今の時期は集団走行技術を学び、どうしたらライバルに脚を使わせる事ができるか?どのようにしたら楽しみながらレース展開をできるか?と頭で考えレースを運ぶ。
集団走行と展開の駆け引きをする事を個々の課題に「ブリッツェン☆ステラ」は挑みました。
「ブリッツェン☆ステラ」からは19名の選手がエントリーし、全員無事スタート地点に立つことができました。
プロ選手になれば当たり前のことですが、今のうちから体調を整える心得・気構えをしっかり身に付ける事も大切な事なのです。
とはいえキッズクラスのエントリー選手は小学生、当日の朝に体調を崩して参加できない事もありうる中 エントリー全生徒がスタート地点に全員立てるのは体調管理の面でもとても素晴らしい!
スタートエリアではやや緊張している表情の選手たち。
良い走りをしたいと思えば思う程 緊張は大きくなります。 上位を狙う選手は 尚更のことでしょう。
スポーツをやる上で 緊張して挑むレースは人を大きく成長させてくれます。
小学生の頃から素晴らしい練習・レース経験を積めるのも、充実した自転車環境と素敵な仲間が居るからこそですね!
レーススタート後は小学生とは思えない立派な集団を形成しレースを運ぶ姿を見て感動しました。
第1集団は10人以上の大集団、後方にも第2の集団を形成し「ブリッツェン☆ステラ」中心のレースコントロールで第1集団を目指してレースを引っ張って行きます。
集団内では普段から練習を共にしている仲間ですが、レース本番では闘志剥き出しに戦う姿を見せ 小学生と思えないほどの大人顔負けの緊張感が伝わってきます。
焦ることなく展開されたレースは古賀志麓の釣り堀付近で13〜4名ほどの集団となり、大きな動きも無くいよいよヒルクライムへ突入!
序盤は横に広がりけん制気味で集団が進みますが、脚力の有る同士のけん制ともなると徐々に1人…また1人と集団から遅れをとってしまう選手も。
しかし集団から切れてからも一つでも順位を上げようと懸命に頑張る姿は今後の成長に期待が持てます。
先頭では「ブリッツェン☆ステラ」の松本溜凪(ルナ)選手が下ハンドルを握りながら力強いダンシングでペースを上げて行きます。
ラストつづら折り過ぎの3連カーブではついに他県のライバル選手が先頭に踊り出てさらにペースアップ。
「ブリッツェン☆ステラ」の水上央渉(カナル)選手、廣木峻平(シュンペイ)選手を含む3名 プラス少し後方から松本選手が熾烈な先頭争いを展開。
レース終盤 虎視眈々と狙っていた水上選手が最終カーブ立ち上がりで早めのスプリントを開始し先頭に立ち、接戦を制し見事優勝を飾りました。
念の為 登り初めからKOMまでのタイムを計ってみたところ 古賀志林道KOMを登り切ったタイムは4分05秒ほどでした。
レース結果は「ブリッツェン☆ステラ」の水上央渉(カナル)選手が昨年の雪辱を晴らし優勝。
3位 廣木峻平(シュンペイ)選手 ゴール手前のスプリント勝負は見事でした。
4位 登りで積極的に先頭に立ちレースを動かした松本溜凪(ルナ)選手。
6位 成長期前ですが今後期待の持てる柴田渓佑(ケイスケ)選手。
6位以内に4名の「ブリッツェン☆ステラ」が入賞、続く全選手も皆 前を見て真剣にレースを楽しむ事ができていました。
地元宇都宮でこうしてレースを楽しむ環境を整えてくれた関係者様、スタッフ様すべての皆様にとても感謝しております。
次戦はステラメンバーも多く出る「もてぎエンデューロ」が一つの目標となります。
スクールでは変わらず基礎体力アップ練習と基礎スキルアップ練習を継続しながら「自転車に乗ること」を楽しみながら練習を行っていきたいと思います。
※キッズクラスを含む 各カテゴリー上位3名(1位〜3位)の選手には2018年10月20日(土)開催の『2018ジャパンカップ クリテリウム』でのパレード走行参加権が与えられます。
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