【質疑応答 回答:廣瀬佳正ゼネラルマネージャー】
ーーー来年のレース参加予定は?
チームのスタートになるのは2月16日に東京の神宮外苑で行われる「東京クリテリウム」を設定。本格的なUCIレースは3月16日〜20日まで開催される「ツール・ド・台湾」に登録する。その翌週、3月29日にJBCF真岡芳賀ロードレース、3月30日に宇都宮清原クリテリウムがあり、まずこのレースが目標。その後のレースは都度オーガナイザーに出場の意思を示していく。
ーーー鈴木真理新監督の人選の経緯は?
西村大輝元監督は2年間やってもらったが監督初年の2023年は6人の新メンバーが加わり、非常に難しかったと思う。我々もなかなか成績を出せず、頑張っていただいたが、もう少しベテランの監督に入ってもらい、若手の育成や新しく変わるチームをまとめてほしく、経験豊富な鈴木真理監督にお願いした。
ーーーチーム編成のポイントは?
最初に声をかけたのは岡選手。2年間チームが低迷し、勝てる選手を軸に獲得しなければいけない。元宇都宮ブリッツェンであり、最後のゴール勝負で勝ち切れる選手が欲しかった。また全日本選手権のタイトルを狙える数少ない選手が岡選手で、交渉は簡単ではなかったがいい答えをいただけた。
秋元選手は17歳。チームは来年17年を迎える。出身地もチームの事務所に近く、小さな頃から森林公園などで走っている姿も見てきた。そんな選手が成長してブラウ・ブリッツェンに入り、高校でもトップクラスの成績を出した。地域密着型チームとして育ててきた意識もあるため、チームから獲得の声をかけた。
小野寺選手は正直、獲得の意思は最近までなかった。岡選手、秋元選手の補強で定員と思っていたが、彼が病気で苦しんでいる相談は受けていた。チームもオノデライダーのおかげで成長してきた。宇都宮の皆さんに応援していただけた。そんな選手を放っておけない。予算はキツいが、踏ん張りどころと思って、最後の最後の滑り込みだった。多くの人々がオノデライダーの復活を願っている。我々フロントも願っている。地元の皆さんに喜ぶ姿を見せたいと思っている。
ーーー選手が12名。チーム史上最多の人数になった理由は?
小野寺選手が滑り込んで、結果的にそうなった。意図はない。
ーーー2025年、どう存在感を示していきたいか
長い目で見た時に、地元の子どもたちに自転車競技に興味を持たせることが、より良い才能が発掘される。日本のトップ選手になり、ヨーロッパで活躍したりすることに繋がる。地域密着の役割として、多くの子どもたちに自転車競技の魅力を伝えてやってもらうのが役目だと思う。
再び宇都宮ブリッツェンへ集結したメンバー、下部組織チームから昇格してきた育成組、そして、鈴木真理監督の就任。
「シン地域型プロチーム」として、チーム、サポーター、パートナー企業、地域のそれぞれの思いが一つとなり、新たな夢に動き出すシーズンとなる。