▼レースレポート
およそ1週間前の大分でのレースを終えた宇都宮ブリッツェンは、日田市で合宿を組んだのち、この初開催となるツール・ド・九州へ乗り込んだ。今日のレースはそのツール・ド・九州の「ステージ0」として位置づけられ、総合順位には含まれない。しかし、小倉城を中心とした市街地クリテリウムは、この大会をより多くの人に知ってもらうため、また自転車ロードレースという競技に興味を持ってもらうためには絶好の機会。中でも宇都宮ブリッツェンの赤いジャージは、特に存在感を放っていた。
チームからは大分でのメンバーそのまま、阿部嵩之、堀孝明、沢田時、谷順成、小野寺玲、本多晴飛の5名が出場。
「長く九州に滞在していると、この大会の規模の大きさを、徐々に実感するようになった」という沢田。九州は、昔は大きな大会があまりなく、九州のサイクリストは隣の中国地方で開催されるイベントに出る…という時代もあったが、先週のOITAサイクルフェスは10年目となり、オートポリスでは全日本選手権が開かれ、その後もロードレースになじみあるの地となった。そして今年、いよいよツール・ド・九州の開催。事前の告知にも力が入れられ、沢田が実感したように、とても華やかな大規模大会として、今日の初日を迎えた。
今日のクリテリウムは約1.8㎞を25周回のトータル45㎞。小倉城を中心とするが、一度、清張通りという片側2車線の広い直線道路に出て、180度ターンをして戻ってくるレイアウト。このUターンが1つポイントになることと、フィニッシュ手前に短い石畳区間があること、最終コーナーからフィニッシュまでが約170mしかない点も注意が必要だ。
チームプレゼンテーションで谷キャプテンは「明日からのコースも含めて試走済みで、準備はできていると思う。日本でこれだけの壮大なコースはなかなか取れないので、とても驚いているし、このようなコースを走れることをとても嬉しく思う。今日は、石畳区間もあるので、シクロクロスの選手でもある沢田選手も頼りにしているし、ゴールスプリントと言えばうちは小野寺選手もいるので、2人を軸に戦えれば」と語った。