【レポート】Tour of Binzhou(中国/UCI 2.2)
▼開催日
2023年9月3日(土)- 9月24日(日)
▼開催地
中国・滨州市
▼出場選手
谷 順成
阿部 嵩之
フォン・チュンカイ
小野寺 玲
本多 晴飛
▼スタート&フィニッシュ/競技概要
9月3日(第1ステージ):滨州城市绕圈 Olympic Sports Center/周回コースを利用したクリテリウム 113.2km
スタート時の天気:晴れ
スタート時間:13:00(中国現地時間)
9月4日(第2ステージ):环黄河赛段/Tour of Yellow River ロードレース 221km
スタート時の天気:曇り
スタート時間:9:30(中国現地時間)
▼レースレポート
西村大輝監督の指揮する初の海外レースとなったTour of Binzhou。クリテリウムとロードレースの全2ステージで構成され、チーム初となる中国開催のUCI国際レースとなった。宇都宮ブリッツェンは同時期にJCL高知県宿毛市ロードレース、さらに沢田時が日本代表に選出されているアジア大会MTBクロスカントリーとレースが重なるため、中国には谷順成ら5人のライダーを送り込んだ。日本からは他にSparkle Oita Racing Teamが参戦している。
舞台となる中国・滨州市(Binzhou)まで、まず飛行機の国際線3時間、さらに中国の国内線で2時間、そして空港からホテルまでバスで2時間かかっている。ホテル着は深夜1時を過ぎたが、翌日のクリテリウムで赤い戦士たちは疲れも見せずに躍動した。
出発前に西村監督が「宇都宮の名を海外で轟かせる走りをしてくる」と意欲を見せたが、その言葉通りの活躍を見せてくれた。ハイスピードで展開された前半、小野寺玲が14名で形成された逃げに乗り、残り75kmで後続メイン集団に50秒ほどのアドバンテージを得る。
クリテリウムでは3つのスプリントポイントが設けられていた。初回46.1kn地点、2回目67.7km地点、3回目89.3km地点だが、小野寺は全てのポイントを2位通過。合計で6秒のボーナスタイムの獲得。
最終盤が迫る頃には逃げは吸収され、勝負の行方は集団スプリントに持ち越された。フィニッシュ手前に設けられていた山岳ポイントは、谷が2位通過した。
今回はフォン・チュンカイでスプリント勝負に挑み、谷順成、阿部嵩之、小野寺がアシストしたものの、ドイツ人ライダーのCARSTENSEN Locas選手(ROOJAI ONLINE INSURANCE)が勝利を手にしている。フォンは4位でフィニッシュ。スプリントポイントでボーナスタイム得ていた小野寺は個人総合で4位となった。
2日目は黄河沿いを大きく2周し、スタート/フィニッシュ地点へと戻る221kmのロングコースが設定されたロードレースだ。前半から雨が降る中での戦いになったが、そこで存在感を見せたのが宇都宮ブリッツェンの逃げ番長・阿部嵩之だ。スタートから40kmほどで阿部が3人の選手と共にアタックを成功させた。
寒さと雨が強くなってきたこともあってか4人の逃げは容認され、残り156kmでメイン集団とのタイム差は2分40秒以上に。レースは平坦基調のため平均46km/hと高速で展開されていった。
残り100kmを切ると後続とのアドバンテージも1分40秒程度に縮まる。残り80kmほどで1分とさらに縮まり、阿部は脚をゆるめてメイン集団へ戻ることに。雨は降り続けていた。逃げは残り10kmでタイム差15秒となり、この日も集団スプリントが予想された。
逃げは最後の1人が残り10kmで15秒差まで粘りを見せたが、活性化する選手たちに飲み込まれると大集団で最終局面を迎えた。スプリント勝負を制したのはコロンビアの26歳、CHIA Luis Carlos選手(SCOM - Taishantiyu Team)だった。宇都宮ブリッツェンの最上位は小野寺の7位。
初日に優勝し、2日目も2位で終えたCARSTENSEN選手が個人総合優勝。小野寺は1つ順位を下げたが、個人総合5位でレースを終えた。Tour of Binzhouの2日間で宇都宮ブリッツェンの勝利は叶わなかったものの、それぞれが各ポジションで仕事をこなす走りができた。来月に控えた地元宇都宮での大舞台、ジャパンカップでは更なる飛躍を見せてくれるだろう。
小野寺はレース後に「総合優勝が見える位置にいたので悔しいが、2日間とはいえ初めて総合争いという貴重な経験ができた」と振り返った。谷は「日本にはないスプリンターが総合を争うステージレース。中国勢の気迫を感じた」、阿部は「逃げてはみたが地力が足りず。良いトレーニングにはなった」とコメント。2日間の経験はきっと次につながる糧になるはずだ。
▼リザルト(第1ステージ)
1位 CARSTENSEN Locas(ROOJAI ONLINE INSURANCE) 2:20:48(−00:10)
2位 WANG Ruidong(CHINA NATIONAL TEAM) +00:00(−00:06)
3位 MA Binyan(CHINA NATIONAL TEAM) +00:00(−00:04)
4位 フォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン)
61位 小野寺 玲(宇都宮ブリッツェン)
74位 谷 順成(宇都宮ブリッツェン)
89位 阿部 嵩之(宇都宮ブリッツェン)
90位 本多 晴飛(宇都宮ブリッツェン)
▼リザルト(第1ステージ後 個人総合時間)
1位 CARSTENSEN Locas(ROOJAI ONLINE INSURANCE) 2:20:38
2位 Agnoletto Blake(ARA SKIP CAPTITAL) +00:01
3位 WANG Ruidong(CHINA NATIONAL TEAM) +00:04
4位 小野寺 玲(宇都宮ブリッツェン) +00:05
8位 フォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン) +00:10
74位 谷 順成(宇都宮ブリッツェン) +00:10
79位 阿部 嵩之(宇都宮ブリッツェン) +01:41
80位 本多 晴飛(宇都宮ブリッツェン) +01:41
▼リザルト(第2ステージ)
1位 CHIA Luis Carlos(SCOM - Taishantiyu Team) 4:46:38
2位 CARSTENSEN Locas(ROOJAI ONLINE INSURANCE) +00:00
3位 KERGOZOU DE LA BOESSIERE Nick(St George Continental Cycling Team) +00:00
7位 小野寺 玲(宇都宮ブリッツェン) +00:00
12位 フォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン) +00:00
57位 谷 順成(宇都宮ブリッツェン) +00:18
79位 阿部 嵩之(宇都宮ブリッツェン) +18:59
80位 本多 晴飛(宇都宮ブリッツェン) +18:59
▼リザルト(第2ステージ後 個人総合時間)
1位 CARSTENSEN Locas(ROOJAI ONLINE INSURANCE) 7:07:10
2位 CHIA Luis Carlos(SCOM - Taishantiyu Team) +00:06
3位 Agnoletto Blake(ARA SKIP CAPTITAL) +00:07
5位 小野寺 玲(宇都宮ブリッツェン) +00:11
11位 フォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン) +00:16
55位 谷 順成(宇都宮ブリッツェン) +00:34
81位 阿部 嵩之(宇都宮ブリッツェン) +20:46
82位 本多 晴飛(宇都宮ブリッツェン) +20:46
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