キャプテンの谷順成、若手の本多晴飛も虎視眈々と逃げる機会を狙っていたが、少人数で小さな逃げは形成されるもすぐ吸収されてしまう。決定的なアタックが決まらぬままレースは進行した。
残り30kmになる頃、序盤からアタックを繰り返してきた日本チャンピオンジャージの山本大喜選手(JCL TEAM UKYO)、トラックレースで力を見せてきた兒島直樹選手(チームブリヂストンサイクリング)の2名による強力な逃げが決まった。残り20kmで後続に20秒程度ほどタイム差を広げた。
しばらく2名で協力してタイム差をキープしていたが、府中市前の左コーナーで山本選手が単独で落車。大きなケガもなく復帰するが、兒島選手は単騎で逃げることに。トラックで鍛えた兒島選手の勢いは変わらず、登坂区間でも力強く走る。残り2kmになっても後続との差は17秒を保っていた。
フィニッシュに向けて後続もスピードアップするが、兒島選手との差はなかなか縮まらない。そのまま兒島選手が独走でスタジアム通りにやってくると両手を挙げてフィニッシュした。宇都宮ブリッツェンは小野寺の9位が最高位だった。
宇都宮ブリッツェンのロードレース部門はシーズン終了となる。2023年シーズンもチームへのご声援ありがとうございました。