▼レースレポート
前日のクリテリウムに引き続き、今日は148.1㎞のロードレース「おおいたアーバンクラシック」が開催された。宇都宮ブリッツェンのメンバーはクリテリウムと変わらず阿部嵩之、堀孝明、沢田時、谷順成、小野寺玲、本多晴飛の6名。
サッカーの大分トリニータがホームスタジアムとするレゾナックドームを中心に、大分スポーツ公園周辺道路が舞台。アップダウンとテクニカルなブラインドカーブが多いレイアウトのため、逃げが決まりやすいレースとして、距離以上のハードな展開が予想された。前日は30度を超える真夏日だったが、今日はスタートの時点で23度だったのがせめてもの救いか。
パレードランののち、アクチュアルスタートですぐの飛び出しはなく、今日は静かなスタート。しかし、集団全体のスピードが速く、前で展開しないとこのコースでは遅れを取ることも多いので、結果、前へ前へ行く選手が増えて、集団のスピードはさらに加速していく。そんな中でもいくつかのアタックも出てきて、宇都宮ブリッツェンからも2周目で阿部が、3周目で沢田、小野寺が逃げを試みたが、いずれも容認はされなかった。
振り返ってみれば、レースを決定づけたのは4周目。相変わらず全体のスピードが上がる中で、集団が大きく2つに分裂。「このコースは前に残れないと勝負が決まってしまうと思った」という沢田は、常に前で展開しており、おのずと前の21名に入ることができた。さらに阿部も残ったので宇都宮ブリッツェンとしては2名をここに入れることに成功した。この前集団には、前日も好調な走りを見せ、ツール・ド・フランス総合4位の実力を持つフランシスコ・マンセボ選手(マトリックスパワータグ)や、1週間前のJCL高知県宿毛市ロードレースで優勝したライアン・カバナ選手(キナンレーシングチーム)など、多くの注目選手が含まれていた。
集団が割れてできた先頭集団には、多くのアシスト選手も含まれており、エースとアシストが入ったチームが特に加速を続け、後ろのメイン集団に残った谷、小野寺たちは6周回完了時に2分37秒の差を開けられてしまった。