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2023/10/01 レース

【レポート】OITA サイクルフェス!!! 2023 おおいたアーバンクラシック(UCIアジアツアー1.2)

【レポート】OITA サイクルフェス!!! 2023 おおいたアーバンクラシック(UCIアジアツアー1.2)

 

▼開催日

2023年10月1日(日)

 

▼スタート&フィニッシュ

大分スポーツ公園(大分県大分市横尾1351)

 

▼出場選手

谷 順成

阿部 嵩之

堀孝 明

沢田 時

小野寺 玲

本多 晴飛

 

競技概要

大分スポーツ公園周辺特設コース 8.9km×1周+11.6km×12 周 総距離148.1km
出走:100名(18チーム)
スタート時の天気:晴れ
スタート時間:9:00

 

▼レースレポート

 

前日のクリテリウムに引き続き、今日は148.1㎞のロードレース「おおいたアーバンクラシック」が開催された。宇都宮ブリッツェンのメンバーはクリテリウムと変わらず阿部嵩之、堀孝明、沢田時、谷順成、小野寺玲、本多晴飛の6名。

 

サッカーの大分トリニータがホームスタジアムとするレゾナックドームを中心に、大分スポーツ公園周辺道路が舞台。アップダウンとテクニカルなブラインドカーブが多いレイアウトのため、逃げが決まりやすいレースとして、距離以上のハードな展開が予想された。前日は30度を超える真夏日だったが、今日はスタートの時点で23度だったのがせめてもの救いか。

 

パレードランののち、アクチュアルスタートですぐの飛び出しはなく、今日は静かなスタート。しかし、集団全体のスピードが速く、前で展開しないとこのコースでは遅れを取ることも多いので、結果、前へ前へ行く選手が増えて、集団のスピードはさらに加速していく。そんな中でもいくつかのアタックも出てきて、宇都宮ブリッツェンからも2周目で阿部が、3周目で沢田、小野寺が逃げを試みたが、いずれも容認はされなかった。

 

振り返ってみれば、レースを決定づけたのは4周目。相変わらず全体のスピードが上がる中で、集団が大きく2つに分裂。「このコースは前に残れないと勝負が決まってしまうと思った」という沢田は、常に前で展開しており、おのずと前の21名に入ることができた。さらに阿部も残ったので宇都宮ブリッツェンとしては2名をここに入れることに成功した。この前集団には、前日も好調な走りを見せ、ツール・ド・フランス総合4位の実力を持つフランシスコ・マンセボ選手(マトリックスパワータグ)や、1週間前のJCL高知県宿毛市ロードレースで優勝したライアン・カバナ選手(キナンレーシングチーム)など、多くの注目選手が含まれていた。

 

集団が割れてできた先頭集団には、多くのアシスト選手も含まれており、エースとアシストが入ったチームが特に加速を続け、後ろのメイン集団に残った谷、小野寺たちは6周回完了時に2分37秒の差を開けられてしまった。

 

アップダウンや細いブラインドカーブのコースは、インターバルトレーニングの様相であったが、沢田はシクロクロスとMTBを専門としてきたので、こういうコースは得意だし、もっぱら、シクロクロスやMTBのコースはこんなコースばかりだ。10周目で阿部が脚の攣りにより先頭からドロップしたが、沢田は依然先頭集団でも前のほうで、赤いジャージを目立たせていた。2年前から本格的に参戦し始めたロードレースだが、宇都宮ブリッツェン加入後は、レースのたびにロードレースの勘を身につけているように思われる。

 

その10周目、カバナ選手を含む数名が飛び出し、さらにそこからカバナ選手とケイン・リチャーズ選手(ARA スキップ・キャピタル)の2人に。それで勝負が決まってからは、3位争いに残れた者以外の集団は崩壊し、沢田も1人旅になってしまったが、最後まで諦めることなくチーム最高位の17位となった。レースは脚が残っていたカバナ選手が勝利した。100名が出走し、完走できたのは30名だった。

 

チームは1週間後のツール・ド・九州出場に備え、そのまま九州で合宿に入る。初開催のツール・ド・九州だけに、コースの試走をする時間がたっぷりあるのはありがたい。正直、中国遠征の疲れも残っていた2日間だったが、体を休めつつ気持ちもリセットして、10月6日(金)から始まる4日間のステージレースを、しっかりと戦っていきたい。

【沢田時のレース後のコメント】

このコースは前に残れないと勝負が決まってしまうと思ったので、逃げ…というか、集団が割れたところで阿部さんと一緒に前に入れたのはよかったと思う。コンディションも良く、残り5周ぐらいまではかなり余裕があったが、外国人勢がアタックしたところでオールアウトしてしまい、最後の先頭集団に入れなかった。悔いは残ったが、出し切ったレースとなった。アジア競技大会のMTBに日本代表として出場し(銅メダル)、帰国してすぐ大分入り。1週間に3つのレースに出場は正直かなり疲れているが、コンディションは良かったのかと思う。ただ、まだまだこのあとツール・ド・九州もあるし、リセットして、もっといいコンディションに引き上げたい。今日は難しい展開になってしまったが、もう一度しっかりチームで話し合って、ツール・ド・九州のコースはしっかり試走する時間もあるので、戦略を立て、みんなで前に残っていい走りをし、順位に繋がるように頑張っていきたい。

▼リザルト

1位 ライアン・カバナ(キナンレーシングチーム) 3:21:39

2位 ケイン・リチャーズ(ARA スキップ・キャピタル) +0:02

3位 ドリュ・モレ(キナンレーシングチーム) +0:41

 

17位 沢田時(宇都宮ブリッツェン) +3:51

22位 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) +5:24

30位 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン) +12:49

DNF 谷順成(宇都宮ブリッツェン)

DNF 本多晴飛(宇都宮ブリッツェン)

DNF 堀孝明(宇都宮ブリッツェン)

 

※全リザルトはこちらから

https://matrix-sports.jp/lap/result.php?evt=231001_oita