太陽が西に傾きかけた14:55にレースがスタート。最初のコーナーは小坂が2番手、沢田が6番手。このコースは直後の上りが長いので、ホールショットを取りに行かなくとも挽回が可能だ。1周目を終えると、先頭は沢田と織田選手、柚木伸元選手(日本大学)、副島達海選手(大阪産業大学)の4名に。初日の表彰台3名を含むこのパックのまま、レースが進むと思われた2周目。シケインを越えた沢田にメカトラが生じ、ピットインによって先頭を行かせてしまう。しばらくすると織田選手が単独トップに。それを3番手で追う沢田であったが、残り3周で2番手に浮上。織田選手とのタイム差は28秒。
一方、小坂は2周目から6番手辺りを走り、徐々に順位を落としていく。泥は問題なくクリアしていたが、前日からの疲労が抜け切れていなかったようだ。ペダルを踏む足は重く、しかし諦めることなく前を見据え、残り2周で10番手。
沢田は織田選手に迫るシーンも見せたが、結局、織田選手の独走勝利を許し2位。小坂は9位となった。
次戦は関西シクロクロス琵琶湖グランプリ(滋賀県草津市)だ。沢田にとっては地元凱旋レース。「ずっと2位が続いていて、優勝したい欲求が高まっている。宇都宮ブリッツェンのジャージで地元優勝というのは忘れられない勝利になると思うので、絶対に優勝したい」と沢田。小坂も悔しさを胸に「昨日感じた勢いを来週は取り戻し、さらに昨日以上のレースをしたい」とリベンジを誓った。
まだシクロクロスシーズンは始まったばかり。宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームに、ぜひご注目いただきたい。