2周目に入ると織田選手がペースアップし、副島選手をかわして先頭に立つ。ここからゴールまで、織田選手が全日本王者としての走りを見せつける展開に。小坂は自身の体調を確かめる様なペースで、5番手まで順位を上げる。
中盤に差し掛かり、先頭織田選手に続き、副島選手、柚木伸元選手(日本大学)の順位でラップを刻んでいく。小坂は、鈴木来人選手(OnebyESU-ICV )、加藤健悟選手(臼杵レーシング)と共に4位争いパックで前方を追う。しかし、先頭で快調にペースを維持する織田選手、それを追う副島選手、柚木選手もハイペースに変わりはなく、徐々にタイムギャップが広がっていく。
ファイナルラップに入っても織田選手のペースは衰えず、2位副島選手に21秒差で独走勝利。シクロクロス王者として貫禄のあるレースを魅せた。若手筆頭の副島選手も確実に成長する走りで大きな可能性を示した。5位でゴールを迎えた小坂だが、優勝争いに加われなかったものの、復調を実感するレース運びだったこともあり、本人もレース後に前向きなコメントを残している。
次戦は、11月18~19日に「スーパークロス野辺山」に参戦予定だ。小坂がさらに調子を上げてくると予想されるだけでなく、チームメイトの沢田時も参戦するため、宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームのシーズン初勝利に期待がかかる。