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2023/12/03 レース

【レポート】2023-2024シクロクロスミーティング第6戦 GP日本金属化工所 上山田

【レポート】2023-2024シクロクロスミーティング第6戦 GP日本金属化工所 上山田

 

▼開催日

2023年12月3日(日)

 

▼会場

萬葉の里スポーツエリア(長野県千曲市大字上山田3813-27)

 

▼出場選手

小坂 光

 

▼競技概要

萬葉の里スポーツエリア特設コース 2.02㎞×12周回

出走:16名

スタート時間:13:00

▼レースレポート

長野県・山梨県・静岡県を舞台に開催されているシクロクロスミーティング。日本のシクロクロスはここから始まったと言ってもいい歴史のあるシリーズ戦で、ジュニアからエリートまで、幅広い年齢、レベルの選手が集い、自然と戯れながらレースをおこなう。第6戦となる上山田大会は、宇都宮ブリッツェンからは小坂光、沢田時の2名での参戦予定であったが、沢田が蕁麻疹を発症し、処方された薬を使ってもレース当日には顔まで赤く腫れ上がるほど悪化し、やむなく出場を辞退。小坂だけの出走となった。

 

ホビーレーサーも多く出場し、小坂の実家にも近いことから、昔から馴染みのある大会だが、プロになってからは出場機会が減り、このコースはおそらく10年ぶりになるという小坂。「レイアウトは少し変わったものの、元々、平坦でハイスピードのコース。今日も走力が問われるレースになると思う。沢田選手もそうだが、その他の有力選手も体調不良で欠場となり、織田聖選手(弱虫ペダルサイクリングチーム)のレースになるのかと思っている。勝敗を分けるのは、やはりこのコースに関しては“脚”。織田選手がかなり強いので、覚悟して臨みたい。シーズンインのときと比べたら調子は上がってきているし、今週のトレーニングも調子が良かったので、来月の全日本選手権に向けて、いいイメージで終えられればと思う」とレース前に語った。

 

気温2度という寒空の下、16名のエリート選手が13時にスタート。ホールショットは小坂が取り、積極的にペースを作る。ただ2周目に入ると織田選手が徐々に加速し始め、3周目で織田選手と小坂の差は12秒に。1周回ごとに10秒ずつ差が広がるようなペースではあったものの、小坂は3位以下を大きく引き離し、ミスさえしなければ表彰台は狙える位置。いつも以上に集中した表情で周回を重ねる。

 

途中、雪がちらつき始め、残り2周で織田選手との差は1分20秒。単独2位の小坂は、自分が思い描く通りのラインを取ってファイナルラップへ。

 

優勝は今季負けなしの織田聖選手。小坂は2位でフィニッシュ。今季はまだ一度も表彰台に立ててなかった小坂にとって、シーズン後半に向けて弾みをつけるレースとなった。

 

「メンバー的には表彰台はマストだったが、やはり表彰台に乗れたというのは素直に嬉しい。自分が子どもの頃からレース会場に来てくれていた人たちの応援を受けることができ、それが力になった。徐々に調子が良くなっており、全日本選手権まで1か月なので、次のレースでもいいイメージをつかみ、準備をしていきたいと思う」

 

次戦は12月10日(日) の松伏シクロクロス2023(埼玉県松伏町)。織田選手の地元でおこなわれる初開催のレースだ。シクロクロスは残り6戦。織田選手の勢いをなんとか止めるべく、宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームも、最後まで集中して戦う。

【小坂 光のレース後コメント】

やはり織田選手が強かったが、これまでのレースと比べると、自分もいい感じで走れたので、イメージとしては悪くなかった。ただ、もう少し食らいついていきたかった。スタートは元々得意なのでホールショットがしっかり決まって、いいペースで入ることができたが、2周目の後半、コーナーで差が若干開き、それを詰め切れなかったのが敗因。そこで織田選手のペースアップを許してしまった。すれ違うタイミングで、タイム差が少しずつ広がっているのはわかった。それをどれだけ最小限にするかに集中し、最後まで走ることができた。後半も一気に離されることはなく、じわりじわりという感じだったので、ちゃんと集中できていたのだと思う。メンバー的には表彰台はマストだったが、やはり表彰台に乗れたというのは素直に嬉しい。自分が子どもの頃からレース会場に来てくれていた人たちの応援を受けることができ、それが力になった。徐々に調子が良くなっており、全日本選手権まで1か月なので、次のレースでもいいイメージをつかみ、準備をしていきたいと思う。

 

▼リザルト

1位 織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) 1:00:58

2位 小坂光(宇都宮ブリッツェン) +1:32

3位 辻本青矢(信州大学自転車競技部) +3:58