ひとり残った堀も、走り始めるとコンディションの悪さを感じていたが、横風の強い高速道路も、必死で集団にしがみついた。
レースはKINAN Racing Team、ヴィクトワール広島が積極的なレース運びを展開し、6周回目にできたライアン・カバナ選手、ドリュー・モレ選手(以上KINAN Racing Team)、カーター・ベトルス選手(ヴィクトワール広島)の3名の逃げが決まる。最後はゴールスプリントとなり、カバナ選手がJCL初優勝となるスプリント勝利を遂げた。
宇都宮ブリッツェンは堀が9周回目まで粘ったがDNF。堀はレース後に「この結果はしっかり受け止めなければならない。ジャパンカップが近いので、この反省を生かし、万全の状態で臨みたい」と語り、小坂も「この後、ジャパンカップがあったり、自分にとってはシクロクロスシーズンが始まったりと、重要なレースが続くので、今日をしっかり振り返り、反省をし、次に繋げたい。いい走りをまたお見せできるように、頑張っていきたい」と、2人とも次の走りを期待させる言葉を残し、また長い帰路についた。
チームにはこの後、JCLの大分でのレースや、初開催のツール・ド・九州、そして、シーズンで最も重要と言っていいジャパンカップが控えている。選手全員がそれぞれのレースでそれぞれつかんだものを生かして、10月13日からのジャパンカップを迎えたい。