▼レースレポート
先週のスーパークロス野辺山 DAY2に続き、UCI公認レースとなる琵琶湖グランプリ。オランダやオーストラリアなど海外選手、宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームの沢田時&小坂光らを待ち構える特設コースは、滋賀県草津市の琵琶湖畔・烏丸半島に設けられた。
バイクコントロールが試されるテクニカルなコーナーが連続し、距離は短いものの厳しいアップダウン、厚板障害など観戦する者には見どころが多い。反面、選手たちにとっては過酷なライドが要求されるコースだ。
滋賀県と言えば沢田の出身地の野洲市があるところ。地元でのレースを前に沢田は「宇都宮ブリッツェンのジャージで地元で勝つことができれば、それは忘れられない勝利になる」と言葉に力がこもる。外国選手については「実力は一緒に走ったことがないためわからないが、スタート位置は自分が前。あまり意識せずに自分の走りをしたい」と己の走りに集中する。テクニカルなコースは沢田ですら「ノーミスで行くのは難しい」と話すが、天気に恵まれドライ状態になっていた。
小坂もコースについて「路面が締まって平地は軽く走りやすいが、キャンバー区間は逆に締まって滑りやすくなって気が抜けない」と警戒する。自身今季5戦目となり、「レースを重ねるごとに調子は上がっている。野辺山の初日が5位のため、まずは表彰台を目指したい」と意気込みを見せていた。
昨年の琵琶湖グランプリは沢田が2位(当時はTEAM BRIDGESTONE Cysling所属)、小坂は3位と両者にとって相性のいい土地だけに期待がかかった。だがスタートは両者とも最前列から発進したものの集団に埋もれてしまい、1周目を終えた時点で沢田はトップから15秒差の5位。小坂も追走する。先頭を走るのは全日本チャンピオンジャージの織田聖選手(弱虫ペダルサイクリングチーム)だ。