チームからはツール・ド・北海道初出場の本多が遅れ始める。スタート前から体調が思わしくなかったが、平坦でも遅れるほど、その悪化が見て取れた。
十勝岳へ向かうメイン集団は25名ほど。その中にチームからは谷、沢田、小野寺が残る。3名とも総合上位を狙える上に、今日のフィニッシュは谷が得意な上り基調のレイアウトだ。沢田も、直前に個人合宿で高地トレーニングを積んでおり、過去一番の調子の良さで1週間前のMTB白馬岩岳を優勝。このコースでもステージ優勝をする可能性は充分ある。
十勝岳の上りでは、昨年覇者の留目選手を含む6名ほどが先行するものの、宇都宮ブリッツェンの3名は余力を残してメイン集団で山岳ポイントを通過。
その下りでアクシデントが起こった。後続グループで大きな落車発生。宇都宮ブリッツェン 選手達は難を逃れたものの、大けがを負った選手もあったため、レースが一時中断。その後、大会側の判断でレースがキャンセルに。また、続けて第2ステージ、第3ステージも中止の発表があり、ツール・ド・北海道2023は幕を下ろすこととなった。
負傷した選手は共に戦っていた仲間でもある。無事を祈るばかりだ。