▼レースレポート
白馬岩岳MTBパークでの2連戦。前日のXCC(クロスカントリー・ショートサーキット)でまず1勝を手に入れた沢田時は、前日の疲れも見せずにXCO(クロスカントリー・オリンピック)に挑んだ。XCCとXCOでは使用するコースが異なり、険しい上り区間もレイアウトされており展開も変わってくる。沢田はレース前の試走で「昨日と比べて長い上りと下りが加わったがフィジカルは仕上がっている。長い上りを活かし、タイム差をつけてゴールしたい」と2勝目を目指した。
この日は気温も高く、灼熱のレースが予想された。「日差しも強く体感もかなり暑いが、しっかりマネジメントしながらオーバーヒートしないように走り切りたい」と意気込みを見せる。炎天下でのレースのために氷入りのボトルも用意し、暑さ対策にも抜かりはない。
8月下旬に10日間行った沢田個人の長野高地合宿ではロードバイクとMTBを使い分け、高地ならではの涼しさに加え信号と交通量の少ない環境でフィジカルを鍛えてきた。XCOの上りで合宿の成果を見せつけたいところだ。
13時30分にスタートの号砲が鳴り、前日2位の平林安里選手(TEAM SCOTT CHAOYANG TERRA SYSTEM)と1周目から熱いレースが繰り広げられた。前を行く平林選手を沢田は上り区間でとらえ、そのまま突入した2周目に突入すると再び上り区間でリードを広げる。だが平林選手も沢田の背後に食らいついており予断を許さない。独走でもタイム差30秒ほどではまだ決定的とは言えない状況だ。