▼レースレポート
前日の全日本選手権マウンテンバイクのXCCに引き続き、今日はXCOのレースがおこなわれた。
ディフェンディングチャンピオンで三連覇を狙ったXCCが5位に終わり、悔しさを隠せなかった沢田であったが、前日は早く寝て、気持ちもスッキリと決戦の朝を迎えられたと言う。むしろ「このままでは終われない」という闘志が湧き、心配されていた雨も「気にしたって仕方がない」とコメントするほど、とにかく「やるしかない」という強い気持ちで全日本2日目の会場に姿を現した。
「やってきたことに自信はあるので、結果はついてくると信じて」
そう断言した沢田。宇都宮ブリッツェンに移籍してきて、チームメイトとの高強度のロード練をこなすようになったし、気軽にアクセスできるMTBの練習コースもあるし、環境が良くなっただけに、それが自信に繋がり、また、前日XCC5位の「自分にガッカリした」というコメントにも繋がった。
XCC5位に入ったため、XCOは最前列からのスタート。雨はまだ降っていなかったが、前日の雨でコースコンディション悪化のため、予定されていた6周回が5周回となった。まずは1.2㎞のスタートループを走り、平林 安里 選手(TEAM SCOTT CHAOYANG TERRA SYSTEM)が先頭を行き、北林力選手(TEAM Athlete Farm SPECIALIZED)、沢田が続く。
そして本コースの4.2㎞の周回コースに入ると、北林選手がアタックを仕掛け単独に。その強力な飛び出しに沢田選手は反応できず、4名の2位集団が形成された。メンバーは沢田に加え、平林選手、宮津 旭 選手(PAXPROJECT)、竹内 遼 選手。
そのまま北林選手は独走し、その差を30秒、50秒、1分と広げていく。追走4名は変わらなかったが、残り2周で平林選手がドロップして3名に。
ファイナルラップも北林選手は独走を続け、周囲も北林選手優勝を確信し始めたころ。コントロールライン通過後しばらくしてから出てくる上りで、沢田が単独アタック。後続をぐんぐん引き離し、独走で追走を開始する。