序盤に宇都宮ブリッツェンは阿部や堀孝明、本多晴飛が積極的な動きを見せたが逃げ集団に加わることは叶わず。そのためメイン集団でも脚を休ませることなく、エースの谷順成を勝利に導くために小野寺玲が先頭でペースを作ると、沢田時らも協力して逃げ集団を追った。
小野寺の牽引もあり、レースは半分を終えてタイム差は2分40秒ほどまで縮まる。逃げ集団でも動きがあり、半分の4名が脱落した。石上選手、岡選手、山本大喜選手、山本元喜選手が生き残りローテーションを繰り返す。逃げ切りを狙う先頭4名はペースアップを図り、残り7周でアドバンテージは3分10秒以上まで持ち直した。
メイン集団もスピードを上げると選手たちはふるいにかけられ、残り5周で20名弱に絞られる。宇都宮ブリッツェンでは谷が生き残って存在感をアピール。逃げの4名とは残り4周で2分20秒差まで詰めていた。
谷ら追走は10名に減り、残り2周となった時点でタイム差は1分44秒までに縮まった。同じ頃、逃げ集団から山本大喜選手がアタックし、そのままファイナルラップに単騎で突入。力強く独走して逃げ切り、初の全日本タイトルを手に入れた。2位にチームメイトの岡選手に入り、JCL TEAM UKYOは個人タイム・トライアルに続くワンツーフィニッシュ。山本元喜選手は3位に入り、弟の大喜選手とともに表彰台となった。
宇都宮ブリッツェンは、谷の9位が最高位。優勝には届かなかったが、追走集団でトップ10入りを果たした。