ツアー・オブ・ジャパン2023 第4ステージ 美濃
▼開催日
2023年5月24日(水)
▼スタート
旧今井家住宅前(岐阜県美濃市泉町1883)
▼フィニッシュ
美濃和紙の里会館前(岐阜県美濃市蕨生1851-3)
▼出場選手
阿部嵩之
フォン・チュンカイ
堀孝明
谷順成
小野寺玲
本多晴飛
▼競技概要
旧今井家住宅前~横越~美濃和紙の里会館前周回コース
パレード4.0km&11.3km + 21.0km × 6周 = 総距離137.3km
出走:89名(16チーム)
スタート時の天気:晴れ
スタート時間:9時15分
▼レースレポート
ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)も4日目。各チームで選手たちの疲れが見え始めているが、宇都宮ブリッツェンメンバーは6名とも岐阜県美濃市のスタート地点で市指定文化財の旧今井家住宅前に元気な姿を見せた。
そこから“うだつの上がる町並み”をパレードで4.0km走ると、いよいよ本格的なレースが開始だ。長良川沿いの江戸時代から続く古い町並みに歴史を感じる美濃を舞台にした第4ステージは、新設された大矢田もみじトンネル先に山岳ポイント(KOM)が用意された周回コースを6周する137.3kmで争われる。
パレード区間を終えると早速アタック合戦が始まった。各チームから続々と仕掛けられ、宇都宮ブリッツェンからは逃げ番長の阿部嵩之が積極的に前に出てタイミングをうかがった。すると1周目に入って間もなく、阿部を含む5名による決定的な逃げが決まった。
メトケル・イヨブ選手(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム、エリトリア)、ロレンツォ・ディカミッロ選手(ソフェル・サヴィーニ・デュー・オムズ、イタリア)、中井唯晶選手(シマノレーシング)、山岳賞ジャージを着る兒島直樹選手(チームブリヂストンサイクリング)と協調体制を組み、阿部は逃げ集団でペダルを回す。メイン集団も容認すると、タイム差はあっという間に1分以上になった。
この日は阿部、堀孝明、本多晴飛の3名から誰かを逃げに乗せる作戦を立てていた宇都宮ブリッツェン。幾多のレースを経験してきたベテラン阿部が、見事にタイミングを見計らって作戦を実行。これでチームメイトたちはメイン集団で脚を休めることができる。2周目を終えてコントロールラインを通過した際、逃げとのタイム差は4分35秒まで広がっていた。
だが、4周目になるとじわじわとタイム差は詰まってきた。総合リーダーのルーク・ランパーティ選手(アメリカ)を抱えるトリニティ・レーシングが集団をコントロールしていたが、マトリックスパワータグ勢も先頭に出て牽引に加勢。前日は逃げ切り勝利を許してしまっただけに、集団も脚を休めてばかりはいられない。その甲斐もあってか、タイム差は3分40秒前後まで縮まっていた。
5周目入ると2分20秒と一層詰めてくる後続に、逃げの5名は脚を止めることは許されない。早すぎず、遅すぎず、集団は絶妙の速さで先頭を追った。残り1周回に入ったところで、集団との差は50秒。ここでメトケル・イヨブ選手(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム、エリトリア)と、ロレンツォ・ディカミッロ選手(ソフェル・サヴィーニ・デュー・オムズ、イタリア)の2名がそのまま逃げることを選択し、阿部を含む3名は後続を待つことに。
後続集団は残り9kmポイントで、逃げる2名をついに捉え、勝負は振り出しに戻る。KOM手前の上り区間で細かいアタック合戦が始まり集団が活性化していく。宇都宮ブリッツェンも小野寺のゴールスプリントに向けてポジションを上げていくタイミングで、フォン・チュンカイがまさかのパンクに見舞われてしまう。最後のKOMを過ぎ、下り区間で数名が離れるものの決定的な攻撃には至らず、勝負の行方はゴールスプリントに持ち込まれた。ラスト1km、ブリヂストンサイクリングと愛三工業レーシングチームがそれぞれ隊列を組む中、宇都宮ブリッツェンの赤いジャージも見える。
残り100m、後方から急激な追い上げを見せたグリーンジャージのルーク・ランパーティ選手(トリニティ・レーシング、アメリカ)が、窪木一茂選手(チームブリヂストンサイクリング)をわずかにかわしステージ優勝。個人総合成績1位の証、グリーンジャージも守った。
小野寺玲(宇都宮ブリツェン)はゴールスプリントに挑み10位でフィニッシュした。
【小野寺玲選手のレース後のコメント】
今日はチームのプランに従って走れた。最終周回までみんなミーティングどおり、阿部さんも逃げて最後まで残ってくれましたし、最後の最後は自分の力でみんないくというプランどおり、最終局面までいけた。本当にここからというところでフォン選手がパンクしてしまい、そこからも残っていた晴飛が積極的にアシストしてくれて、いい位置まで残してくれたんですが、最後は自分のスプリント力が足りなくて順位を伸ばせなかった。最後に東京ステージが残っているので、そこに向けてアシストしつつ、しっかり残ってチャンスを繋げたいと思います。
【西村大輝監督のレース後のコメント】
作戦としてはチームから逃げ集団に選手を送り込む、スプリントで勝負するという内容でスタートしました。スタートして阿部嵩之がうまく逃げに乗ってくれて、いい展開でレースを進めていきました。ゴール前の小野寺の支えであったフォン・チュンカイが最後の上り手前でパンクしてしまい、本当にもったいなかった。明日から厳しい山岳ステージが始まるが、そこは気持ちを切り替えて、谷順成の個人総合成績を一番大事ですので、ステップアップして成績を残すために、チーム一丸となって頑張りたいと思います。
▼第4ステージリザルト
1位 ルーク・ランパーティ(トリニティ・レーシング、アメリカ) 3:08:01
2位 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング) +00:00
3位 イエルン・メイヤス(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム、オランダ) +00:00
10位 小野寺 玲(宇都宮ブリッツェン) +00:00
49位 谷順成(宇都宮ブリッツェン) +00:00
62位 本多晴飛(宇都宮ブリッツェン) +00:17
80位 フォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン) +03:42
85位 堀孝明(宇都宮ブリッツェン) +04:39
89位 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン) +08:06
▼第4ステージ終了後の個人総合成績
1位 ルーク・ランパーティ(トリニティ・レーシング、アメリカ) 9:09:46
2位 ジャンバルジャムツ・セインベヤール(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム、モンゴル) +00:12
3位 ゲオルギオス・バグラス (マトリックスパワータグ、ギリシャ) +00:14
18位 谷順成(宇都宮ブリッツェン) +00:34
37位 小野寺 玲(宇都宮ブリッツェン) +03:52
47位 本多晴飛(宇都宮ブリッツェン) +07:30
59位 フォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン) +12:53
83位 堀孝明(宇都宮ブリッツェン) +25:14
85位 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン) +28:30
※本日のレースリザルトは下記のURLからご確認ください。
https://toj.co.jp/2023/file_upload/100289/_main/100289_01.pdf
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