スタート直後はトップに立ち順調な滑り出しを魅せる。この辺りはシクロクロスとロードレースで培った経験とスピードが生きる。1周目の序盤で、北林力選手(TEAM Athlete Farm SPECIALIZED)、竹内遼選手と沢田の3名が早くも抜け出す展開に。しかし、1周目の厳しい登りセクションに入ると北林選手のハイペースで沢田が遅れだす。
先頭2名と徐々に離されながら2周目へ突入すると後方から宮津旭選手(PAXPROJECT)が追いつき2番手パックが形成。3位争いのグループだが、沢田は諦めずに先頭グループを追い続ける。2周目の登り区間で宮津選手が後退し、再び単独3番手で前を追う沢田だが先頭のペースが早くタイム差は大きく広がる。
先頭グループでは、北林選手が力強い走りで2位の竹内選手を30秒ほど引き離し優勝。その3分後、沢田は3位をキープしたままゴールとなった。ゴール後、悔しい表情をみせた沢田だったが、1ヶ月後に迫る重要なレース、MTBやわたはま国際MTBレース2023に向け、「現状と課題を知れた」と前向きなコメントを残した。