▼レースレポート
自転車ロードレースの春の定番、チャレンジサイクルロードレースが、伊豆・修善寺の日本サイクルスポーツセンターで開催された。宇都宮ブリッツェンからはJCL栃木開幕2連戦出場メンバーである谷順成、沢田時、小野寺玲、阿部嵩之、本多晴飛に加え、今年に入ってすぐに鎖骨骨折をした堀孝明が復帰出場。堀はこの大会の2016年覇者だ。
アップダウンの激しいこのコース。逃げ切り優勝の可能性も高く、「特にエースは決めず、とにかく前、前で展開していく」と西村大輝監督。昨年、谷は勝ち逃げには乗ったものの「最終周で力尽きて4位だった。その雪辱を晴らしたい」とレース前に意気込みを語った。
レースはやはり逃げを狙うチームが多く、スタートから2周目では沢田が、3周目では谷、阿部が逃げに乗り、特にこの3周目の逃げには昨年優勝したトマ・ルバ選手(KINAN Racing Team)が含まれ、誰もが警戒する中で、谷、ルバ、そして佐藤宇志選手(シマノレーシング)が抜け出しに成功。さらに4名が追いつき、残り8周で7名と集団の差は27秒。愛三工業レーシングチームが集団をコントロールし、一時はレースが落ち着いたが、先頭7名から2名がドロップして5名になったところで、沢田を含む4名が13秒差で追走。レース中盤で激しい主導権争いとなった。
新たな展開を作ったのはディフェンディングチャンピオンのルバ選手だった。残り5周回の上りでルバ選手がアタック。それに反応したのは沢田。残り4周で本多も追いつき先頭が9名となり、阿部、沢田、谷がいるメイングループとは26秒差。ケガ明けの堀は遅れ、目まぐるしい展開に集団は50名ほどとなる。