ニュース:レース

2023/04/09 レース

【レポート】第 46 回チャレンジサイクルロードレース大会

第 46 回チャレンジサイクルロードレース大会

 

▼開催日

2023年4月9日(日)

 

▼スタート&フィニッシュ

日本サイクルスポーツセンター(静岡県伊豆市大野1826)

 

▼出場選手

谷順成、沢田時、小野寺玲、阿部嵩之、堀孝明、本多晴飛

 

▼競技概要

日本サイクルスポーツセンター 5kmサーキット左まわり 1周5km×13周+4㎞=総距離69㎞

出走:93名

スタート時の天気:晴れ

スタート時の気温:16度

スタート時間:14:00

▼レースレポート

 

自転車ロードレースの春の定番、チャレンジサイクルロードレースが、伊豆・修善寺の日本サイクルスポーツセンターで開催された。宇都宮ブリッツェンからはJCL栃木開幕2連戦出場メンバーである谷順成、沢田時、小野寺玲、阿部嵩之、本多晴飛に加え、今年に入ってすぐに鎖骨骨折をした堀孝明が復帰出場。堀はこの大会の2016年覇者だ。

 

アップダウンの激しいこのコース。逃げ切り優勝の可能性も高く、「特にエースは決めず、とにかく前、前で展開していく」と西村大輝監督。昨年、谷は勝ち逃げには乗ったものの「最終周で力尽きて4位だった。その雪辱を晴らしたい」とレース前に意気込みを語った。

 

レースはやはり逃げを狙うチームが多く、スタートから2周目では沢田が、3周目では谷、阿部が逃げに乗り、特にこの3周目の逃げには昨年優勝したトマ・ルバ選手(KINAN Racing Team)が含まれ、誰もが警戒する中で、谷、ルバ、そして佐藤宇志選手(シマノレーシング)が抜け出しに成功。さらに4名が追いつき、残り8周で7名と集団の差は27秒。愛三工業レーシングチームが集団をコントロールし、一時はレースが落ち着いたが、先頭7名から2名がドロップして5名になったところで、沢田を含む4名が13秒差で追走。レース中盤で激しい主導権争いとなった。

 

新たな展開を作ったのはディフェンディングチャンピオンのルバ選手だった。残り5周回の上りでルバ選手がアタック。それに反応したのは沢田。残り4周で本多も追いつき先頭が9名となり、阿部、沢田、谷がいるメイングループとは26秒差。ケガ明けの堀は遅れ、目まぐるしい展開に集団は50名ほどとなる。

残り3周。沢田は遅れたが先頭8名には好調の本多が。集団との差は55秒まで開き、優勝争いはこの8名に絞られた様相を見せたが、そこはどのチームも譲れない。メイングループが一気にタイム差を詰め、大集団のままファイナルラップに突入した。

 

最終周はスタート地点をそのまま通過し、4㎞先の上りがゴールとなるのがこの大会の勝負所のひとつだ。ファイナルラップでもルバ選手が単独逃げを見せる場面があったが、結局は最後の4㎞で集団が飲み込んだ。レースを振り返ってもわかる通り、誰もが諦めず前で展開し、最後は集団スプリントとなってわずかに先行したのが草場啓吾選手(愛三工業レーシングチーム)だった。2021年の全日本チャンピオンの26歳。2位は吉岡直哉選手(さいたま那須サンブレイブ)で、目の前で勝利を逃し、ハンドルを叩きながらのゴールとなった。

 

心残りは、谷選手が残り2周で機材トラブルによりレースを降りたことだが、今回もよく逃げに反応しており、いいレースはしていた。沢田もルバ選手の強力なアタックをチェックしに行ったし、本多は一時は勝ち逃げとも思える終盤の逃げに乗った。新加入選手がこれほど活躍してくれると、新生宇都宮ブリッツェンのこの先は明るいと言えよう。5月21日から始まるツアー・オブ・ジャパンに向けて、チーム全体を高めていきたい。

【西村大輝監督のレース後のコメント】

レース展開は良かったと思う。途中の逃げにはチームから誰かしら入る動きができたし、アタックのチェックも常にできていた。ただ、ゴール勝負で力及ばず。このコースは谷が最も適していると思うので、機材トラブルでリタイアはチームとして痛手だったが、そういうトラブルも含めてレース。次の大会は運も味方につけて勝ちを取りにいきたい。

 

【沢田時のレース後のコメント】

序盤から激しい展開。谷キャプテンが最初の逃げに乗ってくれて、それが捕まると晴飛が乗ってくれて。その逃げが決まりかけたが、捕まってしまった。今回、実際のレースで自分たちを追い込むというのも目的で来ていたので、晴飛の逃げが最大開いたタイミングで、僕も少しアタックしてみたら、それをきっかけに集団が活性化し、集団が小さくなったところで1つになったという流れだった。それからもかなり動いて抜け出しを図ったが、集団スプリントになってしまった。脚が残っていなくて9位で、チーム最高位とはいえ物足りない結果。ただ、自分としては結構動けたので、いいレースだったと思う。シクロクロスシーズンからロードレースシーズンに入り、シクロとロードの間で一度休んで少しコンディションが落ちたが、今、徐々に上がってきている。今月からはMTBシーズンも始まり、5月はロードもMTBも重要なレースがある。今日のレースでかなり調子が上がってきていると確認することもできた。次は4月23日のCoupe du Japon菖蒲谷クロスカントリーに出場する。今日もMTBのライバルが走っていて、いい刺激をもらった(5位に入ったTEAM AthleteFarm SPECIALIZEDの北林力選手は現MTBアジアチャンピオン、ORCA CYCLING TEAMとして出場していた竹内遼選手はCoupe du Japon菖蒲谷クロスカントリーの昨年覇者)。MTBでも優勝できるように頑張りたい。

 

 

▼リザルト

 

1位 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)

2位 吉岡直哉(さいたま那須サンブレイブ)+00:01

3位 入部正太朗(シマノレーシング)   +00:02

 

9位 沢田時(宇都宮ブリッツェン)  +00:08

11位 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) +00:09

36位 本多晴飛(宇都宮ブリッツェン) +01:29

37位 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン) +02:01

52位 堀孝明(宇都宮ブリッツェン) +09:44

DNF 谷順成(宇都宮ブリッツェン)

 

※全リザルトはこちら

https://jcf.or.jp/download/comno15_result_me/?wpdmdl=73466&refresh=64326a9d5ebed1681025693