三菱地所JCLロードレースツアー2023 カンセキ宇都宮清原クリテリウム
ベストチーム賞、沢田のベストアシストライダー賞を獲得したが、小野寺は惜しくも4位
▼開催日
2023年3月26日(日)
▼スタート&フィニッシュ
清原工業団地周辺での周回コース(〒321-3231 宇都宮市清原工業団地14)
▼出場選手
小野寺玲、阿部嵩之、谷順成、小坂光、沢田時、本多晴飛
▼競技概要
清原工業団地特設コース(1.8km×25周=45km)
出走:50名(JCL7加盟チーム、JCL代表チーム1、クラブチーム3チーム)
天気:雨
スタート時の気温:14度
スタート時間:13時00分
▼レースレポート
JCL栃木2連戦、2日目は宇都宮市の清原工業団地を舞台とした宇都宮清原クリテリウムだ。2014年Jプロツアー第1戦「宇都宮クリテリウム」以降、定番となった特設コースは、1周1.8kmと昨年より短く設定されたが直線コースが伸びている。
昨日の真岡芳賀ロードレースは雨がパラつく中で厳しいレースが繰り広げられたが、クリテリウムはさらに強い雨のもとでスタートの号砲が鳴らされた。そんな天候でも沿道には雨合羽姿でレースを持つ観客が多く、レース前に小野寺玲は「宇都宮ブリッツェンには新加入選手が驚くようなファンの応援がある。それを強みに頑張りたい」と語っていた。地元ファンの声援は選手たちにとって最高のアシストになる。
スタート後すぐにアタック合戦が始まった。各チームから続々と飛び出す動きがあるが、なかなか決定的な一撃は放たれない。宇都宮ブリッツェンは小坂光がアタックを仕掛ける選手を常にチェックを入れる。
小坂は今季から加入した沢田時とともにシクロクロスで活躍するが、この日はJCLレースでは初となる二人一緒に出場するレース。オンロードでも小坂&沢田の走りが見られるのはうれしい限りだ。
昨年12月の宇都宮シクロクロスで小坂は右上腕を骨折したが、順調に回復していることもあり、体調不良で出場を見合わせたフォン・チュンカイの代打として急遽出場。突然のレースだったが、シクロクロスで鍛え、雨を得意とする彼は献身的な走りを見せた(8周を残してリタイア)。
路面が濡れていることもあり、コーナーでは例年以上に減速され、各選手とも慎重にターンする。レースは3分の1が終了しても集団は一つのままだった。キャプテン谷順成、阿部嵩之が集団前方でアタックを警戒する。
残り20kmほどになるといよいよ集団も活性化し、スプリンターを擁するチームが前方で動きを見せる。ヴィクトワール広島のカーター・ベトルス選手とベンジャミン・ダイボール選手、KINAN Racing Teamのトマ・ルバ選手と外国選手たちが揺さぶりをかけてきた。
宇都宮ブリッツェンはスプリンター小野寺のために様子をうかがいながら、阿部や沢田、半袖ジャージで気合を見せる本多晴飛がアタックをつぶしていく。レースは脚の削りあい、決定的な逃げが生まれないまま残り5kmとなった。
スタート時と比べたら気温も下がり、消耗戦となった宇都宮清原クリテリウム。残り2周でベトルス選手が仕掛けると、すかさず谷キャプテンがチェック。そしてスプリントに備えて小野寺もポジションを上げる。集団は一つにまとまったままファイナルラップに突入した。
最終コーナーをターンし、最後の直線で沢田が全力で小野寺を牽引したが、この日は相手が上手だった。集団スプリントの中から勢いよく飛び出した渡邊諒馬選手(VC FUKUOKA)だ。前日は3位表彰台だったが調子の良さを見せつけ、JCL初優勝を飾った。小野寺は4位。
優勝こそ逃したが、チームの上位3名のタイムで決定する「ベストチーム賞」に宇都宮ブリッツェンが選出された。表彰を受け、西村大輝監督は「目標としていた順位には届かなかったがチームの連携は素晴らしかった。3月からロードシーズンに突入したが、どんどんチームプレイが良くなっている。もう間もなく優勝の報告ができると思う」と力強く答えた。
また、ベストアシストライダー賞には沢田が選ばれた。自身の受賞に驚きながらも「今日はブリッツェン全員がエースの玲のためにいいレースができた。表彰台には届かなかったが、自分が代表でもらえてうれしく思う。2日間、地元開催で多くの応援をいただいた。雨の中だったが熱い気持ちで走ることができた。応援ありがとうございました」とファンに感謝の気持ちを伝えた。
小野寺はゴール後、最初は2位と判定され公式のインタビューにも答えていたが、写真判定により4位に繰り下げられてしまった。表彰台を逃してしまったが、「チームメイトはしっかり最後までレースを組み立ててくれた。写真判定で微妙な結果にならないよう、次はしっかり勝ちを決めていきたい」とファンに向けて挨拶している。
【西村大輝監督のレース後のコメント】
順位には現れなかったが、チームとしては機能していたと思う。連携も取れていて内容はよかった。宇都宮ブリッツェンはスプリントで勝負する作戦だったため、前半は谷、小坂、本多を中心に動いてもらった。阿部、沢田には3人が対応しきれない時はフォローするように指示していた。うまくフォローしあって連携は高まっているように感じた。
【小野寺玲のレース後のコメント】
天候のこともあり、ずっと落ち着かない展開が続いた。厳しいレースになったがチームメイトが積極的に仕事をこなしてくれて、自分の周りにも常にチームメイトがいた。展開にも反応してくれて頼もしく、自分はラストのスプリントに備えることができたが決めきれなかった。
最終スプリントで結果につなげるのが自分の仕事。責任感を持って挑んだが、最後はかけどころを間違えた。力不足。優勝した渡邊諒馬選手はこれまでも近くでスプリントをしており、いつか勝ってくると思っていた。これからも脅威になることは間違いない。昨年もクリテリウムで惜しい結果が続き、今回もそうなってしまった。今シーズンの新たなメンバーでクリテリウムに限らず勝てるようにしたい。
▼リザルト
1位 渡邊涼馬(VC FUKUOKA)1:03:3
2位 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+00:00
3位 中田 拓也(ヴィクトワール広島)+00:00
4位 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)+00:00
11位 本多晴飛(宇都宮ブリッツェン)+00:02
13位 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)+00:04
24位 沢田時(宇都宮ブリッツェン)+00:14
28位 谷順成(宇都宮ブリッツェン)+01:17
DNF 小坂光(宇都宮ブリッツェン)
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