ニュース:レース

2023/03/05 レース

【レポート】Jatco富士山サイクルロードレース2023 富士クリテリウムチャンピオンシップ決勝

Jatco富士山サイクルロードレース2023 富士クリテリウムチャンピオンシップ決勝

キャプテン谷が7位、国内トップスプリンターに挑み健闘

 

▼開催日

2023年3月5日(日)

 

▼スタート&フィニッシュ

静岡県富士市道臨港富士線(通称:青葉通り)(静岡県富士市永田町1-100地先周辺)

 

▼出場選手

阿部嵩之、谷順成、小野寺玲、中村魁斗、本田晴飛

(沢田時は予選敗退)

 

▼競技概要

富士市役所前特設周回コース(1.8km×30周=54km)

出走:75名

天気:雨

スタート時の気温:11度

スタート時間:1345

▼レースレポート

 

第2回 富士クリテリウムチャンピオンシップが4日開幕。宇都宮ブリッツェンをはじめとするUCI国内コンチネンタルチームや全日本実業団自転車競技連盟、日本学生自転車競技連盟の選手たちが富士山麓を駆け抜けた。

4日の予選では、小野寺、阿部、本多、谷、中村が決勝に駒を進めた。沢田は、ゴール前で発生した落車を避けきれず予選敗退。決勝は沢田の悔しさと応援を背負い、5名での出走となった。

 

 

決勝レースの5日は、前日の晴天とは打って変わり朝から曇天。ウォームアップ中から冷たい風が吹き、スタート直前には小雨が降り出した。
大勢の観客やサポーターが見守る中、レースはスタート。コースはほとんど平坦だが、フィニッシュ手前に緩い勾配がある。各チーム勝てる選手が決勝に残り、優勝候補が揃う、まさに頂上決戦となった。シマノレーシングやキナンなど、逃げの勝利を狙ってくるチームも想定される今レース。スプリントだけでなく、逃げの展開への警戒も重要なミッションだ。
愛三やキナン、ブリヂストンなどが積極的なアタックを繰り返すが、3分の1となる10周目を終えても集団は一つ。ブリッツェンは集団前方で固まり、阿部や谷、本多らが危険な逃げをすかさずチェックする。雨足が徐々に強まり、路面は完全にウェットに。コーナーの速度が落ち、集団内のインターバルが激しくなる。本降りとなった冷たい雨が選手たちの体温を奪い、寒さとの戦いも強いられる。
16周目にして逃げが決まり、11人ほどの先頭集団が形成される。ブリッツェンからは谷キャプテンが加わるが、キナンやブリヂストン、愛三やシマノなどのスプリンターが複数入り危険なエスケープ。メイン集団を先頭でブリッツェンがコントロールするも、ペースが上がらず逃げとの差は縮まらない。20周目で、エース小野寺が自ら他チームの選手と共にブリッジをかけ先頭を追う。残り9周に迫り、小野寺はメイン集団に吸収される。先頭集団との差は依然として縮まらず、タイム差は約30秒。逃げ切り勝利が決まってしまう可能性が段々と高まる中、周回を重ねていく。そんな中、雨や風の負荷が大きく、阿部が寒さでリタイアとなってしまう。

 

 

 

25周目、メイン集団では愛三やシマノが固まり牽引。しかしタイム差はさらに開き、34秒となる。残り3周、メイン集団後方では落車が発生。ブリッツェンは前方に固まっていたため回避した。29周目でブリヂストン今村が仕掛ける。先頭集団はスピードが上がり、一気に活性化。優勝争いは先頭11人に絞られ、国内トップスプリンターたちに谷キャプテンが単独で挑む。

 

いよいよ迎えたファイナルラップ。VC福岡の横塚選手がアタックをかける。最終コーナー手前で谷キャプテンがスピードを上げ、横塚選手を捕えようと必死に追いかける。あと一歩と肉薄するが、後ろから迫るライバルたちもそれを許さない。

 

最後はロングスパートを決めたVC FUKUOKAの横塚浩平選手がそのままガッツポーズでゴール。明治大学の小泉響貴選手が2位、チームブリヂストンサイクリングの今村駿介選手が3位に入り、宇都宮ブリッツェンの谷順成キャプテンは7位となった。

【谷順成のレース後のコメント】

中盤に危険な逃げグループが出来そうだったので反応した。ブリッツェンからは自分しか入っていなく、ライバルチームはエーススプリンターを揃えていたので、ローテーションには押さえながら、メイングループが追いついてくるのを待っていた。残り5周あたりで、逃げ切りが濃厚になってきたので、集中してゴールを目指した。最後は横塚選手がロングスパーで先行する中、最終ターンから勝負を仕掛けたがゴール前でかわされてしまった。ただ調子の良さを感じられたので、ホーム開幕戦は優勝を掴みたい。

 

 

 

【西村大輝監督のレース後のコメント】

序盤から各選手ともプラン通りに動いてくれた。中盤に集団に疲れが見え始めたところで、スプリント力がある優勝候補の逃げができ、谷キャプテンが加わるものの、メンバーを揃えたエスケープを捕らえることができなかった。JCL開幕戦となる真岡芳賀ロードレースに向けて課題を修正したいと思う。今回、ロードレースでの監督を初めて務めたが、皆良く動いてくれるし雰囲気も良いので、次回の勝利に繋げたいと思う。

 

 

 

▼リザルト

 

1位 横塚浩平(VC FUKUOKA)1:17:37

2位 小泉響貴(明治大学)+0:01

3位 今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)+0:01

 

 

7位 谷順成(宇都宮ブリッツェン)+0:03

19位 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)

23位 本多晴飛(宇都宮ブリッツェン)

57位 中村魁斗(宇都宮ブリッツェン)

DNF 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)