その期待に応えるように、2周回目から積極的にフォンが逃げに乗る!フォンは直前までタイで合宿をしており、日本の気温差に対応できるか心配されたが、そんなことはお構いなしだ。
全60周と先が長い上に、このレースで存在感を示したい選手が多いのか、序盤から動きが活性化し、アタックしては吸収される展開を繰り返す。特にJCL TEAM UKYOの追走が強力で、サウジツアーから3レースを走っているだけに“足の違い”を感じさせられる。
レースは大きく分裂する事なく周回賞に差し掛かる。
1回目 35 周回完了時は藤田涼平選手(さいたま那須サンブレイブ)が獲得。2回目 45 周回完了時は横塚浩平選手(VC FUKUOKA)、3回目 50 周回完了時は孫崎大樹選手(KINAN Racing Team)がそれぞれ周回賞を手中に納めた。
そしていよいよファイナルラップ。フォン・チュンカイが小野寺の為に持ち前のスピードで集団を引き伸ばす。更に畑中勇介選手(KINAN Racing Team)が主導権を握ろうと前へ。更にバックストレートで優勝候補の沢田選手が先行。ここで小野寺は沢田選手の番手につく。そして最終コーナー。小野寺がインコースギリギリを攻めてスプリントを開始。ゴール手前50メートルで僅かに沢田選手をかわし、多くの観客が見守る中、得意の“オノデライダーポーズ”が炸裂。GRAND CYCLE TOKYO 丸の内クリテリウムを小野寺玲が制した!