予定通り13時55分にレーススタート。幾重にも重なったギャラリーの花道をトップで通過し、ホールショットを取ったのは沢田だ。小坂もそれに続き、2周目に入っても1位沢田、2位小坂の順で進む。ただここで2人を一気に抜きに掛かったのが竹之内悠選手(Cinelli - Vision)だ。竹之内選手は砂セクションの走行を得意としており、そのなめらかなペダリングはライバルたちも惚れ惚れするほど。
5周目に入ると沢田と竹之内選手が先頭を形成。そして13秒遅れで3位につけていたのが、前大会のJCX第9戦愛知牧場で優勝をした竹内遼選手(GHISALLO RACING)だ。小坂は4周目にサンドセクションのミスで6位に後退。そして注目の織田選手は11秒差の4番手で、ここまで一度も先頭を走らずにきていた。
6周目になると、得意の砂地で竹之内選手が沢田を突き放しにかかる。必死に食らいつく沢田。そして7周目では竹之内選手が最速ラップをたたき出して沢田に10秒ほどのアドバンテージをつけると、一気に独走体制に。また竹内選手が沢田をかわし、1位竹之内、2位竹内、3位沢田の順で8周目に。
9周目に入ると竹内選手がシケインで落車をしてしまい後退し、沢田が2位に浮上。しかし竹之内選手の背中は遠く、その差は42秒。小坂は6番手をキープ。
ファイナルラップも竹之内選手が独走で先頭を走り、そのままフィニッシュへ。沢田は最後まで全力でペダルを踏み続け2位、小坂は最後まで集中力を切らさず4位まで順位を上げ、世界選出場凱旋レースとなった織田選手は途中落車などもあり、トップと3分21秒差の6位に終わった。