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2023/01/29 レース

【レポート】JCX第9戦  東海シクロクロス愛知牧場

JCX第9戦 東海シクロクロス愛知牧場

 

▼開催日

2023年1月29日(日)

 

▼スタート&フィニッシュ

愛知牧場(愛知県日進市米野木町南山977)

 

▼出場選手

沢田 時

 

▼競技概要

愛知牧場特設会場1周2.6km×10周

出走:72名

天気:晴れ

スタート時の気温:5度

スタート時間:1320

▼レースレポート

 

名古屋城から東へ20kmにあるレジャー施設「愛知牧場」にて、JCX第9戦となる「東海シクロクロス」が開催された。今季JCXのレースはこのレースを含めて残り2戦だ。

昨年末に落車で上腕骨骨折を負った小坂光は、先週のざおうさまCUPに続き欠場。そのざおうさまCUPで優勝した沢田時のみの出場となった。今レースも優勝候補筆頭に挙げられた沢田であるが、「優勝が当然」といわれる中でのレースはまた違った緊張感があるもので、前日の試走では空気圧に迷いが生じたか、何度も調整しては試走を繰り返すシーンも見られた。

 

今回のコースは特に難しいセクションはないが、アップダウンの激しい雄大なコース設定で、この日は超ドライコンディション。高速レースが予想される中、沢田は最前列でスタート。順調にホールショットを取り、2周目には先頭グループを形成。沢田のほか、竹内遼選手(GHISALLO RACING)、竹之内悠選手(Cinelli - Vision)、鈴木来人選手らが含まれ、3周目には沢田と竹内選手の一騎打ちとなった。

4周目、3位争いのパックとの差は12秒。沢田も竹内選手もバニーホップでシケインを越え、お互い先頭を交代しながらも、テールトゥーノーズで周回を重ねる。全10周中の残り4周の頃には、後続との差が43秒に開き、優勝争いはこの2人に絞られた。

強風の中、2人がハイスピードでマッチアップする傍らで、スタート時には72名いた選手も、80%ルールで降ろされる選手が続出し、残り2周にはとうとう41名に。2人はお互い高負荷を掛けて走りながらも、冷静に仕掛けどころを模索する様子。竹内選手が前を引く時間が長く、沢田は後ろでリカバリーを意識していたのか、見えない駆け引きが続いていた。

そしてファイナルラップへ。長いランデブーに別れが告げられたのは、フィニッシュまで200mあたりに設置されたシケインだった。わずかに先行してシケインをクリアした竹内選手が、そのままの勢いでフィニッシュラインに飛び込み1秒差で優勝。2人は後続を1分36秒も離して圧倒的な強さを見せたが、わずか1秒の差は勝負の世界では大きく、沢田は惜しくも2位となった。ただ、優勝した竹内選手は、このところ成長著しい25歳で、2週間前の全日本選手権ではスタート直後の落車に巻き込まれ、ほぼ最後尾スタートの状態から6位まで上げた猛者だ。2人とも全日本の悔しさを抱えつつ、真っ向勝負した結果と言える。

次回は2週間後のシクロクロス東京。JCXの最終戦だ。小坂の出場はまだはっきりは言えないが、ワンツーフィニッシュを期待してもいいだろう。なぜなら彼らは、勝つためにスタートしているのだから。

 

【沢田時選手のレース後コメント】

思った以上に風が強かった。そのせいもあって突き放せず、牽制も入ったりして、最後までもつれてしまった。最終周回は位置取りがうまくいけば勝てる自信があったが、シケインで竹内選手を塞ぎきれず、最後でギリギリ抜かれてしまった。かなり悔しいが、振り返ってみてもミスや後悔はないし、力勝負で負けたのかなと思う。自分の力は出し切れた。

ずっと一騎打ちが続いたが、階段セクションで若干差が開くのはわかっていたが、そこだけでは差をつけきれないので、その手前で仕掛けてみたり、階段を利用してペースアップしたが決められなかった。コース前半は向かい風が強く、2人とも踏んでも前に進めない状況で、単独で先行するには難しいと思いながら、最終周までいってしまった。

2週間後のシクロクロス東京は、久しぶりにお台場で走ることになる。小坂さんも出られればフルメンバーなので、勝って、気持ちよくシクロクロスシーズンを終えたい。

 

 

▼リザルト

1位 竹内 遼(GHISALLO RACING)

 

2位 沢田 時(宇都宮ブリッツェン) +0:01

 

3位 鈴木 来人 +1:36

 

※全リザルトはこちら

https://data.cyclocross.jp/race/16397