▼レースレポート
シクロクロス全日本選手権から1週間。宮城県蔵王町でJCX第8戦となる「ざおうさまCUP」が開催された。ちなみに「ざおうさま」とは、蔵王町の観光キャラクターである。この大会に、宇都宮ブリッツェンからは今年新加入の沢田時が出場。小坂光もエントリーはしていたが、1か月前に落車で上腕骨を骨折し、全日本選手権はなんとか出場したものの、今レースは大事を取って欠場。小坂にとって相性のいいレースだっただけに、本人も苦渋の決断であった。
小坂の無念も背負い、宇都宮ブリッツェンにとって今季シクロクロス初優勝を任された沢田は、シケインでのバニーホップの精度を上げようと、この1週間はそのトレーニングにも取り組んだ。全日本選手権で独走勝利した織田聖選手(弱虫ペダル)は、シケインでのバニーホップでライバルたちを突き放した。沢田は担ぎで対応したが、この1年でその差を埋めるためにも、今大会はバニーホップで臨もうと、レース前から決めていた。