JCX第8戦ざおうさまCUP 東北シクロクロス
▼開催日
2023年1月22日(日)
▼スタート&フィニッシュ
蔵王町総合運動公園(宮城県刈田郡蔵王町曲竹字河原前1-16)
▼出場選手
沢田 時
▼競技概要
蔵王町総合運動公園特設会場1周2.6km×9周
出走:32名
天気:晴れ
スタート時間:13時30分
▼レースレポート
シクロクロス全日本選手権から1週間。宮城県蔵王町でJCX第8戦となる「ざおうさまCUP」が開催された。ちなみに「ざおうさま」とは、蔵王町の観光キャラクターである。この大会に、宇都宮ブリッツェンからは今年新加入の沢田時が出場。小坂光もエントリーはしていたが、1か月前に落車で上腕骨を骨折し、全日本選手権はなんとか出場したものの、今レースは大事を取って欠場。小坂にとって相性のいいレースだっただけに、本人も苦渋の決断であった。
小坂の無念も背負い、宇都宮ブリッツェンにとって今季シクロクロス初優勝を任された沢田は、シケインでのバニーホップの精度を上げようと、この1週間はそのトレーニングにも取り組んだ。全日本選手権で独走勝利した織田聖選手(弱虫ペダル)は、シケインでのバニーホップでライバルたちを突き放した。沢田は担ぎで対応したが、この1年でその差を埋めるためにも、今大会はバニーホップで臨もうと、レース前から決めていた。
この大会には沢田は初めての出場であったものの、スタート前から優勝候補の筆頭に挙げられていた。ただし、レースに絶対はない。13:30に予定通りレースはスタートしたが、シクロクロスでキーポイントとなるホールショット(最初のコーナーを先頭通過すること)を沢田は落とし、3番手通過となる。しかしそこで焦らず落ち着いていた沢田は、最初のシケインをトップで入る。練習を重ねたバニーホップでギアを上げると、徐々にライバルたちを離し始め、3周目には2位集団に14秒差をつけて独走状態に。
その後も独走で周回を重ねる沢田。だが、シクロクロスは1回のパンク、1度の落車で順位の大入れ替えもある。実際この日のコースは路面が泥で滑りやすい箇所もあり、1周目に発生した落車をうまく回避した沢田は、それをきっかけに先頭に出た。つまり、沢田が順位を落とす可能性も多いにあったということだ。沢田はレースに集中し、優勝に向けてペダルを回した。
そしてついに沢田は、45秒ほどの差をつけて、他の追走を諦めさせる独走状態でフィニッシュ。両手を大きく挙げてフィニッシュラインを通過した。宇都宮ブリッツェンに移籍して初優勝。チームとしても今季シクロクロスレースで初優勝。今年加入したメカニックの荻田晴にとっても人生初の優勝経験。そして西村大輝新監督にとっても、就任初優勝と、初物づくしの完勝となった。
【沢田時選手のレース後コメント】
お陰様で優勝することができた。少し泥も残ってて、試走のときは難しい印象だったが、本レースでは乾いてくれてよかった。1周目落車が発生したが、うまくすり抜けることができた。そこからはミスなく、踏むところは踏んで、しっかり走ることができた。
▼リザルト
1位 沢田 時(宇都宮ブリッツェン)
2位 加藤 健悟(臼杵レーシング)
3位 舟山 祥弘(SNEL CYCLOCROSS TEAM)
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