▼レースレポート
前日のday1に引き続き、道の駅うつのみやろまんちっく村にて、JCX series 第7戦 カンセキpresents2022宇都宮シクロクロス Day2(UCI2)が開催された。
初日を3位表彰台で終えた小坂光は、「今日はスタートからしっかり先頭争いに加わり、最後まで勝負できるようにと思っている」と、意気込みを語る。前夜は予報通り雨が降ったが、「今日は風が強く、すっかり乾いている。コースコンディションは昨日とあまり変わらないので、バイクセッティングも昨日と同じでいく」と小坂。前日の疲れも残っていたようだが、「今日は出し切って頑張ります。昨日も皆さんの応援が力になったので、たくさんの応援をお願いします」と、笑顔でレース前準備を進めた。
宇都宮シクロクロスは、砂、泥、芝、砂利、キャンバー、シングルトラック、直登、シケイン…などなど、テクニックを要するセクションが多いのが特徴だ。国内屈指のコースの上に、小坂にとってはチームの本拠地。また、宇都宮市役所職員の顔を持つ小坂には、多くの知人、友人、チームメイトの応援もあった。さらに、全日本チャンピオンジャージでこの宇都宮シクロクロスを獲ることが今季の目標。小坂はたくさんの想いを胸に、今日のスタートラインに立った。
14時10分、号砲が鳴る。優勝候補たちと最前列からスタートする小坂。しかし、すぐに不運に見舞われる。スタート直後の先頭争いで、わずかに行く手を阻まれた小坂は、右側へ大きく態勢を崩す。そのまま右肩を地面に強く打ちつけ、うずくまり、リスタートしようにも右肩を上げると激痛が走る。このまま続行は不可能と判断し救護室へ。残念ながら、小坂の宇都宮シクロクロスは、ここで終わった。
チームカーで病院へ向かう途中、「たくさんの方が応援に来てくださったのに、本当に悔しい」と無念を口にする小坂。来月には2連覇のかかる全日本選手権もある。しかも、「今日は出し切って頑張ります」とコメントしているだけに、スタート直後のリタイアは不完全燃焼そのもの。
病院でレントゲンでの診察結果は上腕骨の骨折。ひびが入った状態という。しばらく安静が必要だが、「全日本選手権に向けて、焦ることなく、前向きに調整したい」という小坂の想いに、チームとしても全力のサポートをしていきたい。