▼レースレポート
前日のチームタイムライアルに続き、国際レーシングコース約5.8kmを反時計回りで10周するワンデーロードレース。JCF公認大会で来年の全日本選手権の申込資格が上位30名までに与えられる重要なレースだ。
宇都宮ブリッツェンは序盤からアグレッシブな仕掛けを見せる。まずは宮崎泰史がスタート直後にアタック。すぐに捕まりはしたが、2周目には集団が諦めるほどの力強い逃げも形成した。その後は4周目に阿部嵩之が、5周目には小野寺玲がアタックをしかけ、6周目に真打ち登場、増田成幸が飛び出し、そこに風間翔眞選手、天野壮悠選手(以上シマノレーシング)、花田聖誠選手(キナンレーシング)、小林海選手(マトリックスパワータグ)が加わり、今レース最も強力な逃げとして周回を重ねる。
一時は32秒まで開いた増田たちの逃げも、集団スプリントに持ち込みたいチームの引きにより9周回目で吸収されたが、その後も宇都宮ブリッツェンは攻撃の手を緩めることなく、アタックに反応した。
集団全体がスプリント体制に切り替えた残り2㎞。愛三工業レーシングチームが集団前方を固めていたところに、ブリッツェン列車が突入。残り100mで放たれた小野寺玲が、レイモンド・クレダー選手(チーム右京)の猛追をかわし、0.01秒差で集団スプリントを制した。前日のチームタイムトライアルに続いての優勝。また、8月頭のJCL大分大会に続き完全勝利を挙げた。