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2022/07/02 レース

【レポート】JCL BANK LEAGUE 2022 東予選Round 宇都宮ステージ

JCL BANK LEAGUE 2022 東日本Round 宇都宮ステージ

▼開催日

2022年7月2日(土)

▼開催地

宇都宮競輪場(栃木県宇都宮市東戸祭1-2-7)

▼出場選手(数字はゼッケンナンバー)

21:増田成幸、22:阿部嵩之、23:小坂光、24:堀孝明(Reserve)、26:小野寺玲、28:貝原涼太、29:及川一総(Reserve)、30:宮崎泰史

▼競技概要

宇都宮競輪場500mバンクを使用した3ポイントゲーム

▼レースレポート

日本初のトラックレース対抗戦「JCL BANK LEAGUE」(以下バンクリーグ)の東予選が宇都宮ブリッツェンの地元である宇都宮競輪場で開催された。6月下旬から連日の暑さが全国で話題になっているが、バンクリーグは夕方からの開催で気温も下がる。イベント半ばからはスポットライトを浴びながら走るナイトレースとして行われ、選手も観客も夜風を感じながらレースを楽しんだ。

バンクリーグのルールはシンプルだ。1チーム4名で構成し、2チームがバンクを出走。3、5、7、9、11周回目を先頭通過した選手に1ポイントが与えられ、3ポイント先取したチームが勝ちとなる(1レースで同一選手は最大2ポイントまで獲得可能)。1レースが15分もあれば終了し、スピーディーな展開が人気を呼んでいる。

宇都宮ステージには、さいたまディレーブ、レバンテフジ静岡、Team UKYO SAGAMIHARA、那須ブラーゼン、そして宇都宮ブリッツェンが参加。5チームによる総当たり戦で、2チームが8月に京都で行われる決勝にコマを進める。宇都宮ブリッツェンの4レースを紹介する。

【第1レース】さいたまディレーブ vs 宇都宮ブリッツェン

増田、小坂、小野寺、貝原で構成した第1レース。スタート直後からバンクを使って相手の様子をうかがう両チームだが、最初のポイントはスルスルと飛び出し10車身ほどの抜け出しに成功したさいたまディレーブの阿部航大選手が獲得する。次に動いたのは宇都宮ブリッツェンのスプリンター「オノデライダー」こと小野寺だ。瞬く間に後続に半周ほどのアドバンテージを得て独走し、2ポイントを連取。最後は小坂が仕掛けて3ポイント目をゲットし、さいたまディレーブに脚力の違いを見せつけた初戦となった。3-1で宇都宮ブリッツェンが勝利。

【第2レース】レバンテフジ静岡 vs 宇都宮ブリッツェン

増田、阿部、小野寺、宮崎で挑んだ第2レースの相手は、地元の静岡競輪場でも練習するレバンテフジ静岡。ともに初戦を勝った1勝同士の争いは、1周目で小野寺が独走で逃げて先手の1ポイント。レバンテフジ静岡もモンゴル人ライダー2名が追走で力を見せるが、小野寺が踏ん張って2ポイント目も獲得。最後にキレのある逃げを決めたのは阿部だ。後続を大きく引き離して3ポイント目をチームにもたらした。3-0で宇都宮ブリッツェンが勝利。

【エキシビションレース】

バンクリーグ選抜 vs 栃木支部競輪選手会

宇都宮ブリッツェンの増田がバンクリーグ選抜として出走。A級の競輪選手を相手に増田は序盤にアタックを決めたものの、橋本瑠偉選手にまくられ2ポイントを奪取される。橋本選手が下がると、タイムトライアルを得意とする増田はスタミナを活かした一人旅で2ポイント連取。最後は追走してきた宇賀隆貴選手(Team UKYO SAGAMIHARA)を増田が送り出してポイント獲得。バンクリーグ選抜が3-2で勝利した。

【第3レース】

Team UKYO SAGAMIHARA vs 宇都宮ブリッツェン

阿部、小坂、貝原、宮崎で組んだ第3レース。Team UKYO SAGAMIHARAは1対1で選手をぴったりマークする戦略をとってきたが、宇都宮ブリッツェンが一枚上手だった。まずコーナー上部から鮮やかなスプリントを見せた貝原が1ポイント。続いて阿部がイン側からアタックするが、追走の吉岡直哉選手に競り負け1ポイントを獲られてしまう。次に小坂が仕掛けて、さらに宮崎がチーム力で外から差し込んでポイントを獲得。そのまま逃げる宮崎が逃げ切って2ポイント目。3-1で宇都宮ブリッツェンが勝利。

【第4レース】那須ブラーゼン vs 宇都宮ブリッツェン

昨年の「Round3 宇都宮ステージ」で優勝した那須ブラーゼンとの地元栃木ダービーとなった最終第4レース。阿部、小野寺、貝原、宮崎の編成で登場すると、最初の駆け引きから宮崎、小野寺が飛び出す。那須ブラーゼンもすかさず2名がマークについた。その脇から様子をうかがっていた阿部が1ポイントを奪い、さらにペダルを踏み込み2ポイント目もゲット。2-0になったファイナルラップでは宮崎が単騎で後続との差を広げ、宇都宮ブリッツェンに4勝目をもたらした。

バンクリーグは8月3日に別府競輪場(大分県別府市)で西予選を行い、8月14日に京都向日町競輪場(京都府向日市)で決勝戦を開催する。宇都宮ブリッツェンは東予選で無敗の4勝、1位での決勝進出を決めた。2位のレバンテフジ静岡も決勝を走る。

1週間前の全日本選手権では酷暑の中を走った選手たち。宇都宮ブリッツェンのチーム拠点からもほど近い宇都宮競輪場でのバンクリーグで、暑さも吹き飛ぶ快走を見せてくれた。

【レース後の小野寺玲選手のコメント】

バンクリーグは振るわない成績が多かったが、今回は全勝できてすごく気持ちがいい。やはり地元の皆さんによる応援のパワーが、勝利に働きかけてくれたのだと思う。チームメイトたちが自信を持って飛び出してくれて安心感のあるレースができ、気持ち良いレースができた。京都でも自信を持ってレースに挑み、いい結果を持ち帰りたい。

【レース後の阿部嵩之選手のコメント】

僕自身はうまくいかないレースもあったが、宇都宮ブリッツェンにはスプリンターもいるし逃げの得意な選手に任せることで脚を温存できた。2回ポイントを獲得し、うまくマネジメントできたと思う。競輪場のような小さな場所でファンの皆さんに見られながら走るのは、興奮するし面白い。もっと観客が増えてくれたら、さらにやる気も出るし会場も盛り上がるからバンクリーグにもぜひ足を運んでほしい。決勝でも優勝できるように頑張りたい。

▼宇都宮ブリッツェン リザルト

宇都宮ブリッツェン 3-1 さいたまディレーブ

宇都宮ブリッツェン 3-0 レバンテフジ静岡

宇都宮ブリッツェン 3-1 Team UKYO SAGAMIHARA

宇都宮ブリッツェン 3-0 那須ブラーゼン

▼バンクリーグ 東日本Round 宇都宮ステージ全リザルト(開催順)

さいたまディレーブ 1-3 宇都宮ブリッツェン

那須ブラーゼン 1-3 レバンテフジ静岡

Team UKYO SAGAMIHARA 3-1 さいたまディレーブ

レバンテフジ静岡 0-3 宇都宮ブリッツェン

Team UKYO SAGAMIHARA 2-3 那須ブラーゼン

栃木支部競輪選手会 2-3 バンクリーグ選抜チーム

さいたまディレーブ 1-3 レバンテフジ静岡

宇都宮ブリッツェン 3-1 Team UKYO SAGAMIHARA

那須ブラーゼン 3-0 さいたまディレーブ

Team UKYO SAGAMIHARA 2-3 レバンテフジ静岡

宇都宮ブリッツェン 3-0 那須ブラーゼン