【第3ステージ後の監督・清水裕輔のコメント】
3人それぞれできることをやってもらった。うちだけでなく、他のチームもトラブル続出の中で、チーム同士がせめぎ合い、レース自体はとてもいいレースだった。阿部もパンクというトラブルがありながらも、ステージ優勝にトライしてくれたし、小野寺もアシストをしながらできることをやってくれ、増田もトラブルがある中で総合上位をしっかり狙ってくれた。次は今年最も重要視している全日本選手権だが、1か月しかない中で、戦えるメンバーは限られてくると思うが、そのメンバーでしっかり全日本チャンピオンを取っていきたい。
【第3ステージ後の増田成幸のコメント】
阿部が序盤からいい走りをした。途中でパンクしたのに、また前に飛びついてくれて。阿部にとっては負担が大きかったが、お陰で安心して見ていられた。さすがに阿部も遅れてしまったが、残り2周で僕も機材トラブルがあり、ちょうど阿部が下がってきたところで、集団復帰を手伝ってもらった。すごく助けられ、なんとか無事にゴールできたと言える。総合は秒差の戦いの中で、1回目の中間スプリントポイントは、小野寺が僕のことを一生懸命連れて行こうとしてくれたが、ブリヂストンの列車が強力すぎて力及ばず。やはり、このコースは苦手だった。でも今日できることはチームとしてしっかりできたと思う。少し休んで次は全日本選手権。みんなで頑張りたい。
【第3ステージ後の小野寺玲のコメント】
今日は増田さんの総合を意識しつつ、チャンスがあれば自分も阿部さんも勝負するというプランだった。なかなかハードな展開が続いていて、最初の中間スプリントポイントはもしかしたら取れるかと思い、増田さんを引き連れて挑んでみたが、結局上手くできず、ポイントを取ることは諦めた。その展開のなかで、阿部さんが逃げに乗ってくれたので、勝負は阿部さんに託すような形で進んだ。集団内では、増田さんと僕は固まっており、2人という不利な状況ではあったが、できるだけ有利な位置で、危険回避できるように集団を走った。阿部さんが逃げから遅れてしまったのは想定外で、そこからはどうすることもできず、逃げもつかまえられずという展開。今日できる限りのことはチャレンジして、この結果だったのかなと思う。全日本選手権も気合で頑張りたい。
【第3ステージ後の阿部嵩之のコメント】
振り返るといろいろあった。ひとことで言うと、とてもキツいステージだった。逃げは…、総合を狙う選手たちがお見合いをする間隙を縫って、総合に関係のない選手たちで逃げれば成功し、ステージ優勝が近づくと思っていた。1周目から行って逃げが成功し、それがつかまったときにパンクをしてしまい、集団復帰したらまた目の前で逃げができて、それに飛び乗った。そんな忙しい前半を過ごし、結局パンクから集団復帰に使った脚がダメージを受けており、マンセボ選手(マトリックスパワータグ)のペースアップについて行けなくなり、遅れてしまった。ただ、いいチャレンジができたのではないかと思う。TOJ、熊野とみなさんの応援に感謝したい。結果は残せなかったが、僕個人としてはいい感触を得ることができたので、全日本選手権に向けて、引き続きの応援をお願いしたい。
【第3ステージ 区間賞 リザルト】
1位:ライアン・カバナ選手(オーストラリア、ヴィクトワール広島) 2:33:02
2位:フランシスコ・マンセボ・ペレス選手(スペイン、マトリックスパワータグ) +0:00
3位:中井唯晶選手(シマノレーシング) +0:00
14位:増田成幸 +0:07
17位:小野寺玲 +0:07
45位:阿部嵩之 +4:57
【第3ステージ終了後 個人総合時間賞 リザルト】
1位:ネイサン・アール(オーストラリア、チーム右京) 7:43:09
2位:松田祥位(チームブリヂストンサイクリング) +0:04
3位:小林海(マトリックスパワータグ) +0:06
4位:増田成幸 +0:07
19位:小野寺玲 +2:37
39位:阿部嵩之 +12:36
【第3ステージ終了後 団体総合時間賞 リザルト】
1位:マトリックスパワータグ 23:09:45
2位:チーム右京 +1:38
3位:キナンレーシングチーム +1:55
8位:宇都宮ブリッツェン +15:04
【第3ステージ終了後 リーダージャージ】
個人総合時間賞 ネイサン・アール(オーストラリア、チーム右京)
ポイント賞 ライアン・カバナ選手(オーストラリア、ヴィクトワール広島)
山岳賞 山本大喜 (キナンレーシングチーム)
新人賞 山田拓海選手(エカーズ)
▼全リザルト
https://www.tourdekumano.jp/results/