小野寺が抜群のスプリントを魅せ、目標としていたロードレースで初勝利を挙げた
▼レースレポート
真岡井頭公園周辺特設周回コース(7.2km)を18周/129.6km
天気:晴れ 気温:21度 風速1m/s スタート時間:12時05分
2シーズン目を迎えた三菱地所JCLプロロードレースツアー。今年も初戦は宇都宮ブリッツェンの地元栃木での開催となった。
第1戦のカンセキ真岡芳賀ロードレースは、真岡市と芳賀町をまたいで設けられた特設周回コース1周7.2kmを18周する129.6kmで行われる。
スタート・フィニッシュ地点は真岡市民の憩いの場として古くから親しまれている真岡井頭公園だ。前日は雨模様だった会場周辺もレース日は快晴となり、有観客での開催は賑わいを見せた。
コースは昨年とほぼ変わらず、緩やかなアップダウンはあるが平坦基調のレイアウト。
宇都宮ブリッツェンのホームであり、また増田選手が2021シーズン開幕戦勝利を飾った縁起の良い大会でもある。
スタート前に清水裕輔監督は「地元栃木のレースは落とさずしっかり勝ちたい」と意気込みを見せた。
レースはスタート間もなく細かいアタックが見られたが、のどかな田園風景を走る中で動きが出たのは4周に入ってからだ。
宇都宮ブリッツェンの阿部嵩之選手、小石祐馬選手(Team UKYO SAGAMIHARA)、谷順成選手(那須ブラーゼン)、バトムンク マラルエルデン選手(レバンテフジ静岡)による逃げ集団が形成された。
後続メイン集団は宇都宮ブリッツェンやKINAN Racing Teamが中心となりコントロールしていたこともあり、阿部選手は逃げのローテーションにはあえて加わらず後方の様子を見ながら走る。メイン集団からは8選手が飛び出し、逃げの追走を始めた。
4名が40秒ほどのリードを保ちながら周回を重ねたが、8周で追走の新城雄大選手(KINAN Racing Team)、ライアン カバナ選手(ヴィクトワール広島)、宇賀隆貴選手(Team UKYO SAGAMIHARA)、西尾憲人選手(那須ブラーゼン)の4名が合流。計8名の逃げ集団となった。
大きな動きもなく15周を迎える頃、前半積極的に動いていたモンゴル人ライダーのマラルエルデン選手が逃げのローテーションから脱落。
7名となったグループからカバナ選手らが攻めの走りを見せる。
一方の後続メイン集団では小さな落車もあり、20名弱まで人数が減ってきた。宇都宮ブリッツェンは増田選手と宮崎選手が前を牽引し、後方で小野寺選手がフィニッシュに向けて足をためる。
レース終盤は風速も4.7m/sと風がスタート時よりも強くなってきた。残り2周になると先頭でもふるい落としが始まり、カバナ選手、小石選手、谷選手、そして阿部選手が生き残る。後方とは一時2分ほど開いたタイム差だったが30秒差まで縮んでいた。
4名でファイナルラップに突入すると直後に増田選手ら後続が合流し、瞬く間に最後のアタック合戦が始まった。
小石選手の動きに増田選手、宮崎選手が反応し、畑中勇介選手(KINAN Racing Team)、渡邊諒馬選手(VC福岡)が続く。
小野寺選手も虎視眈々と前を伺う。
フィニッシュまで残り500mを切ると増田選手がラストスパートで抜け出した。畑中選手が追うが、小野寺選手もそれを見逃さない。
そのまま増田選手が逃げ切るようにも思えたが、スプリント力のある小野寺選手が先を行き勝利を飾った。
宇都宮ブリッツェンは増田選手も同タイムで2位となり、地元開幕戦を昨年に引き続きワンツーフィニッシュで決めた。
優勝の小野寺選手はJCLプロロードレースツアーのイエロージャージ(個人総合リーダー賞)、ブルージャージ(スプリント賞)を獲得し、栃木県民賞にも選ばれた。また集団で精力的な動きを見せていた宮崎選手がベストアシストライダー賞となった。
チームプレゼンテーションではトップバッターを務めた宇都宮ブリッツェン。ホームレースと言う事もあり、一際大きな声援が聞こえる。
宇都宮ブリッツェンのホームレースは3年ぶりの有観客となり、和やかな雰囲気でスタートとなった。
サインボードに自らの名を書く小野寺。サングラスの奥に静かなる闘志を感じる。
強力な逃げが決まりチームは浮雲な空気になったが、全選手が一つとなり、強力な逃げを抑え込んだ。
小野寺が抜群のスプリントを魅せ、目標としていたロードレースで初勝利を挙げた。
昨年のJCL開幕戦に続き、2022シーズンもワンツーフィニッシュを決め、シーズン上々の滑り出しとなった。
献身的にアシストに徹した宮崎泰史がベストアシストライダーに選ばれた。
JCL開幕戦を制した小野寺玲がイエロージャージ(個人総合時間賞)に袖を通す。同時にブルージャージ(ポイント賞)も獲得。
全員で掴んだ地元ホームでの勝利に、ブリッツェン選手達が喜びの感情が溢れ出る。
【レース後の清水裕輔監督のコメント】
全員がしっかり仕事をしてくれた。最終的にエースの二人が決めて、チームプレーができた。(中盤で先頭と2分差が出たことについて)チームでも少し厳しいのではないかという雰囲気は流れた。諦めず最後まで行って、小野寺選手一本に絞って増田選手、宮崎選手で引けば追いつくかなと切り替えた結果いい仕事に繋がった。2分差で厳しい時も沿道で赤い旗を振って応援してくださるファンの方々がいて、それを力に変えることができたのも勝因の一つだと思う。有観客でファンの皆さんの力を改めて感じた。
(宇都宮清原クリテリウムは5連覇がかかるが)明日は明日で気持ちを切り替えて走れば、結果は後からついてくる。一つのレースとしてこなして勝ちを目指したい。
【レース後の小野寺玲選手のコメント】
長年目標にしていたロードレースでの勝利が、地元のレースで沢山の観客の皆さんの前で達成できたことは本当に嬉しい。(ゴール勝負で増田選手を差したことについて)自分の中でも迷いがあったが、足を緩めて他の選手に差されるよりは自分が行った方が良いと判断した。宇都宮清原クリテリウムは5連覇がかかっているが今日の結果に満足せず、勝ちを狙って挑みたい。
【リザルト】(タイムは速報値)
1位:小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) 2:59:52.474
2位:増田成幸(宇都宮ブリッツェン) +0:00
3位:畑中勇介(KINAN Racing Team) +0:00
13位:阿部嵩之 +0:20
14位:宮崎泰史 +0:22
DNF:及川一総
DNF:堀孝明
▼全リザルトはこちら
https://matrix-sports.jp/lap/result.php?evt=220416_JCL01
イエロージャージ(個人総合):小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)
ブルージャージ:(ポイント):小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)
ホワイトジャージ:(U23個人総合):渡邊諒馬(ヴィクトワール広島)
チームランキング1位:宇都宮ブリッツェン
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