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2022/03/20 レース

【レポート】3/20(日) 第1回Jatco富士山サイクルロードレース大会・三菱地所 富士クリテリウムチャンピオンシップ決勝

第1回Jatco富士山サイクルロードレース大会・三菱地所 富士クリテリウムチャンピオンシップ 決勝
▼開催日 2022年3月20日(日)
▼開催場所 富士市役所前特設周回コース(〒417-8601 富士市永田町1−100地先周辺)
▼出場選手 増田成幸、小野寺玲、中村魁斗、宮崎泰史 (堀孝明、及川一総は20日の決勝進出はならず)
▼レースレポート
3月19日・20日の2日間で開催される第1回Jatco富士山サイクルロードレース大会・三菱地所 富士クリテリウムチャンピオンシップ。静岡県富士市役所前に1周1.8kmの特設周回コースが用意された。
同大会はJBCF(全日本実業団自転車競技連盟)、JCL(ジャパンサイクルリーグ)、JICF(日本学生自転車競技連盟)の3団体の選手によるクリテリウム大会チャンピオンを決める大会となる。
19日は各団体ごとに15周/27kmで競う予選を行い、それぞれ上位25名が20日の決勝に進出。 宇都宮ブリッツェンからは小野寺玲選手(4位)、中村魁斗選手(7位)、増田成幸選手(19位)、宮崎泰史選手(20位)の4名が駒を進めた。
富士市役所前特設周回コースを30周/54km
天気:晴れ 気温:19度 風速2m/s スタート時間:14時10分
地元では「青葉通り」として親しまれる幹線道路に設けられた特設周回コースは直線基調のレイアウトだが、ゆるいアップダウンとコーナーの立ち上がりが30周回で60回もある。
国内3団体による初めてのクリテリウム大会、スプリンターの頂上決戦の場としてふさわしいコースだ。
レース前半は地元静岡の佐野淳哉選手(レバンテフジ静岡)、2021年の全日本チャンピオン草場啓吾選手(愛三工業レーシングチーム)、学連の仮屋和駿選手(日本大学)らが積極的な動きを見せるが、後続もすかさずチェックを入れるため決定的なアタックには至らない。
集団はスプリント力のあるトラック選手を多数擁するチームブリヂストンサイクリングが中心となりコントロールする。
宇都宮ブリッツェンは増田成幸選手、宮崎泰史選手が集団前方を常にキープすることで、他チームの動きに目を光らせた。 増田選手は自らも脚を使い、4名の選手とともに11周で集団から抜け出す場面もあったが2周ほどで後続に吸収される。
17周を過ぎてレースが動く。レオネル キンテロ選手(マトリックスパワータグ )、橋本英也選手(チームブリヂストンサイクリング)、入部正太朗選手(弱虫ペダル サイクリングチーム)の3名による逃げが決まった。
しかし宇都宮ブリッツェンへ移籍1年目で、昨年の全日本選手権個人タイムトライアルU23で3位と独走力のある宮崎選手が単独で追走した。
3名に追いつくことこそできなかったものの、22歳の走りは地力を見せつけた。そこに増田選手ら数名が合流することで逃げの3名を捕らえ、後続のメイン集団とは一時20秒ほどの差が開いた。
メイン集団はチームブリヂストンサイクリングが牽引することで逃げの11人との差を詰め、26周で集団は一つになった。その直後に東京五輪トラック競技オムニアム代表でもあった橋本選手が独走を始める。
宇都宮ブリッツェンも増田選手、宮崎選手、中村魁斗選手がメイン集団前方のポジションで橋本選手を追う。最終周回直前に橋本選手が捕まり、大集団となってゴールスプリントにもつれ込んだ。
最終コーナーの立ち上がりでうまく抜け出した岡本隼選手(愛三工業レーシングチーム)が優勝を決めた。宇都宮ブリッツェンの小野寺玲選手は集団で足をためゴールを狙ったが4位で終えた。
【レース後の清水裕輔監督のコメント】
決勝進出4名と少ない人数の中で各選手ができることをやって動いてくれた。
中盤から後半にかけて勝てる可能性のあるレースだった。増田選手、宮崎選手ともに力でしっかり動き、実力者のそろう逃げにも乗ってくれていい展開ができたと思う。
今日のレースで今後も期待ができるチームと改めて思った。
【レース後の小野寺玲選手のコメント】
チームの人数が少なく自分自身の仕上がりにも自信が持てない中で、4位という順位は自分としては悪くないと思う。
でも僕はプロ選手になる前は4位になることが多くて「いつも表彰台に登れないな」と親によく言われた。また4位でいじられるのかなと思っています(苦笑)。
(初めての富士市のレースだったが)贅沢に大きな通りを使ったレースで広々としていて楽しめた。
普段一緒に走らない3団体が走るということで新鮮な気持ちでレースができた。JCLの公式戦が来月から始まるので、それに向けてもう一段階しっかり仕上げてレースに臨みたい。

【リザルト】(タイムは速報値)
1位:岡本隼/愛三工業レーシングチーム 1:16:35.760
2位:窪木一茂/チームブリヂストンサイクリング +0:00
3位:中川拳/愛三工業レーシングチーム +0:00
4位:小野寺玲 +0:00
42位:増田成幸 +0:11
46位:中村魁斗 +0:17
57位:宮崎泰史 +0:27