【レポート】Tour de Taiwan 2025 Stage4 高雄市站(UCI 2.1)
▼開催日
2025年3月19日(水)
▼スタート
佛光山佛陀紀念館(Fo Guang Shan Buddha Museum)
▼フィニッシュ
高雄國家體育場(Kaohsiung National Stadium)
▼出場選手
谷 順成
フォン・チュンカイ
岡 篤志
沢田 時
ルーベン・アコスタ
▼競技概要
総距離146.4km
出走:105名
スタート時間:11:00(日本時間)
▼レースレポート
ツール・ド・台湾第4ステージは、佛光山佛陀紀念館をスタートして北上、レース約半分で南下し、高雄國家體育場にフィニッシュする。スプリントポイント、山岳ポイントはそれぞれ3つ設定されており、42kmのスプリントポイント、56kmの3級、72kmの2級、94kmの4級山岳をクリア。その後、116kmと134kmのスプリントポイントを通過してフィニッシュとなる。
第3ステージ終了後のチーム総合トップは、岡篤志で2分53秒遅れの23位。第4・5ステージのコースレイアウトから考えると、総合での逆転は難しい。残り2日間はステージ優勝を狙う。
<第4ステージ前の鈴木真理監督のコメント>
失うものを失ってしまった(総合タイム)ので、ステージ優勝に切り替えていきたい。その中で逃げを決めるのが第一条件。スプリント力のあるフォン選手か岡選手がしっかり逃げに乗っていくことでステージ優勝に一歩近づく。その2人にアシスト選手も乗っていけば、サポートもでき新たな展開が生まれると思う。ただ、他のチームにも逃げを決めたいと思っている選手はいると思う。その逃げに総合上位の選手が入ってしまうと逃げは決まらない。そこからさらに絞って、総合争いに関係ない選手のみの逃げを作らなければいけない。
<第4ステージ前の岡選手のコメント>
総合争いから遅れてしまったので、これからのステージは逃げ切り、ステージでの成績を目指して切り替えて走りたい。このコースは去年も大きな逃げが決まり、逃げ切りとなった。アップダウンもあり楽なステージにはならないと思う。気を引き締めて頑張りたい。
<第4ステージ前のフォン選手のコメント>
昨日はハードな一日だった。今日は新しい一日ということで、新たなスタートという意味でも頑張っていきたい。集団が一つになっていけば、スプリントで僕たちにもチャンスがある。そこを積極的に狙いたい。集団スプリントになったら、僕か岡、どちらか余裕がある方が後ろについて、間を縫って前に上がってスプリントしたい。
約3キロのパレードランを終え、レースはスタート。昨日同様、アタック合戦の応酬となった。アタックと吸収を繰り返したまま、残り104キロ地点のスプリントポイントに突入する。それをきっかけに岡含む逃げができかけたが、あえなく吸収された。
逃げができたのは、レーススタートから1時間以上たったころで、約90km地点。沢田、小石祐馬選手、GARIBBO Nicolò(ともに、JCL TEAM UKYO)選手、LOOCKX Lander(LOOCKX Lander)選手、LANE WELSH Tali(CCACHE X BODYWRAP)選手、MEIJERS Jeroen(VICTORIA SPORTS PRO CYCLING)選手の6名による逃げが完成された。ブリッツェンとしては一つ目のミッションをクリアした形だ。
しかし、6名の旅は長くは続かず、74km地点の山岳ポイントで集団がシャッフル。逃げは吸収され、LANE WELSH Tali(CCACHE X BODYWRAP)選手、ポイント賞2位のCAVIA SANZ Daniel(BURGOS-BURPELLET-BH)選手、GILMORE Brady(ISRAEL - PREMIER TECH)の3名が逃げ集団となった。
レースは逃げ3名とメイン集団で展開。ブリッツェンは全員がメイン集団で待機し、次の展開を伺っていた。
動きがでたのは、30kmのスプリントポイント過ぎたころ。メイン集団が逃げ3人を捕まえ、再びアタック合戦となった。その後、7名の選手が抜け出したもの吸収。勝負は大集団スプリントとなり、EINHORN Itamar(ISRAEL - PREMIER TECH)がフィニッシュラインをトップで通過した。
ブリッツェンはスプリント力のある岡とフォンで勝負を挑んだが、フォンが痛恨のチェーン落ち。それでも岡はスプリントして、トップとタイム差なしの10位でフィニッシュした。
【レース後の鈴木監督のコメント】
前半でリーダーチームや総合トップチームが逃げを許すかどうかという駆け引きがあり、その中で岡選手や沢田選手が逃げた。ただ、総合が僅差の争いをする中、ISRAEL - PREMIER TECHやBURGOS-BURPELLET-BHなどがスプリントポイントで数秒を稼ぐため、逃げを決めさせてくれなかった。最後はみんなで前に上がり、フォン選手と岡選手、どちらがスプリントをするかということで、最終的には岡選手がスプリントをするというストーリーだったが、最後のコーナーに段差があり、フォン選手がチェーンを落としてしまった。連携がうまくいかず不発に終わったのが残念だった。
【レース後の岡のコメント】
今日は途中でばらけることもあったが、最終的には合流してスプリントでの勝負になった。フォンと連携して最終コーナーで立ち上がったが、フォンのチェーンが落ちてしまい、もったいなかった部分はある。ただ、トライできたのは良かったと思う。
【レース後の沢田のコメント】
レース前からみんなで逃げに乗る作戦で、順番に逃げに乗ろうとした。ちょうど、篤志が抜け出て捕まったタイミングで今度は自分たちだと思って行ったらちょうど決まった。きつかったが久しぶりに前で展開できて楽しかった。
▼第4ステージリザルト
1位 EINHORN Itamar(ISRAEL - PREMIER TECH) 3h’08”34
2位 FORTIN Filippo(SOLUTION TECH VINI FANTINI) +0’00”
3位 HENNEQUIN Paul(EUSKALTEL-EUSKADI) +0’00”
10位 岡篤志(宇都宮ブリッツェン) +0’00”
26位 フォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン) +0’00”
68位 沢田時(宇都宮ブリッツェン) +0’00”
75位 ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン) +0’00”
102位 谷順成(宇都宮ブリッツェン) +0’35”
▼第4ステージ終了後の総合リザルト
1位 GILMORE Brady(ISRAEL - PREMIER TECH) 11h10’50”
2位 KRETSCHY Moritz(ISRAEL - PREMIER TECH)+0’00”
3位 LÓPEZ Jordi(EUSKALTEL-EUSKADI) +0’06”
23位 岡篤志(宇都宮ブリッツェン) +2’53”
35位 フォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン) +4’44”
46位 ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン) +7’10”
51位 沢田時(宇都宮ブリッツェン) +8’36”
79位 谷順成(宇都宮ブリッツェン) +20’34”
▼第4ステージ終了後のリーダージャージ
イエロージャージ(総合) GILMORE Brady(ISRAEL - PREMIER TECH)
グリーンジャージ(スプリント) QUICK Blake(ROOJAI INSURANCE)
水玉ジャージ(山岳) LOOCKX Lander(UNIBET TIETEMA ROCKETS)
ブルージャージ(ベストアジアンライダー) 小石祐馬(JCL TEAM UKYO)
※全リザルトは下記URLをご参照ください。
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