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2025/04/13 レース

【レポート】MTB Coupe du Japon 菖蒲谷 XCO 男子エリート

【レポート】Coupe du Japon 菖蒲谷XCO

 

▼開催日

2025年4月13日(日)

 

▼スタート&フィニッシュ

菖蒲谷森林公園(兵庫県たつの市揖西町菖蒲谷)

 

▼出場選手

沢田 時

 

▼競技概要

菖蒲谷森林公園特設コース 約3.08km×6周 総距離18.48km

出走:54名

スタート時間:13:00

▼レースレポート

 

昨日は、惜しくも2位となったが、レース後、「今日を経て、明日は絶対にコンディションが上がるので、前向きにとらえている」と話していた沢田。XCOはアジアチャンピオンジャージを着用して出走し、勝利を狙う。

 

この日はスタート前から雨。当初7周の予定だったが悪天候により6周に短縮された。ただ、それでも前日と比較し距離は長い。スタートダッシュに加え、粘り強さや仕掛けるタイミングもより重要になる。

 

<レース前の沢田のコメント>

「昨年と全く同じで前日のXCCは晴れていたのに、今日は雨。昨年、唯一勝てなかったのが雨の菖蒲谷。ちょうどいいリベンジの機会だと燃えている。昨年と比べコースは違うが土の質は恐らく同じ。雨だと止まらない下りが待ち受けていると思う。リスクがあるので序盤から前で展開して、自分のペースに持ち込みたい。疲れに関しては、いつものマウンテンバイクと同じ。昨日のレース後は疲れていたが、今日は刺激が入って脚の状態もよいと思う。2週間後のアジア戦前に走れる唯一のレース。しっかりゴールまで追い込んでアジア戦に繋げられるように頑張りたい」

13時、レースがスタートし各選手のブレーキ音が響きわたる。なお、今回、沢田が出場する男子エリートと男子ジュニアは、同じコース、同じ時刻にスタートした。

 

昨日と比較し、多くの選手が出走する中、沢田は、早速先頭へ躍り出る。路面コンディションが悪い状況、前で走り自分が走りたいラインをとることは重要なポイントだ。

 

沢田は先頭を走り続け、2周目で昨日勝利した松本一成(TEAM RIDE MASHUN)と先頭パックを形成。3番手に平林安里(TEAM SCOTT TERRA SYSTEM)、4番手に竹内遼(MERIDA BIKING TEAM)が続く。

 

3周目では、先頭が入れ替わり、沢田選手、竹内選手、さらにはジュニアの野嵜然新(RACING TORQUE)が追いつき3名に。その後、竹内選手が下りで勝負し、トップとなる。

 

しかし、沢田は慌てず、自転車を降りて走る場面、上りで冷静に対応する。

 

5周目、先頭パックは沢田と竹内選手。沢田は淡々と走り続け、ついにトップに躍り出る。最終周回の6周目となっても沢田のトップは変わらず。竹内選手とのタイム差は約90秒。最後は、ガッズポーズでフィニッシュラインを通過した。

 

ゴール直後、「今までで一番ハードだった。きつかったです。(チャンピオンジャージが)もうみえない」としつつ、「火曜日のチーム練習は無理ですわ(笑)」と、笑顔もみせた沢田。

 

昨年のリベンジ、そして、過酷なコンディションでの勝利。2週間後のアジア選手権に向けて大きな弾みとなったはずだ。

【レース後の沢田のコメント】

「人生で一番ひどいマッドレースでしたね(笑)。雨の菖蒲谷が昨年、唯一勝てなかったレース。同じ、というよりもっとひどいコンディションではあったが、リベンジという意味でも嬉しい勝利となった。路面コンディションが悪く、誰もがミスをしてしまう状況だったので、とにかく前で先頭にいた方が有利だった。昨年の反省をいかしてスタートは先頭を獲りに行った。何度か泥にとられる場面もあったが、先頭にいたことが功を奏して、前待ちという形で追いつかれても常に自分のペースを刻むことができた。すごく上手く行ったかなと思う。(竹内選手とのマッチレースだったことについて)上りや(自転車を)押す場面では先行できたが、下りで追いつかれる状況が続いていた。ただ、最後までリスクを侵さず、自分のペースを貫いて、得意なところで勝負することを徹底して走れたのがよかったと思う。残り2周は独走となったが、コンディションが過酷すぎて最後の方は身体も冷えて寒かったので、とにかく早くゴールしたい気持ちで頑張った。今後はマウンテンバイクのアジア選手権が待っている。今日はドロドロでアジアチャンピオンジャージということもわからないぐらいだった。2週間後のアジア選手権で勝てば、もう1年このジャージを着ることができるので、また応援してくださるみなさんの前で、ジャージを見せることができるように頑張っていきたいと思います。

▼リザルト

 

1位 沢田時(宇都宮ブリッツェン)1h25’34”

2位 松本一成(TEAM RIDE MASHUN)+2’17”

3位 鈴木来人(アヴニールサイクリング山梨)+3’48”