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2025/04/12 レース

【レポート】Coupe du Japon 菖蒲谷XCC

【レポート】Coupe du Japon 菖蒲谷XCC

 

▼開催日

2025年4月12日(土)

 

▼スタート&フィニッシュ

菖蒲谷森林公園(兵庫県たつの市揖西町菖蒲谷)

 

▼出場選手

沢田 時

 

▼競技概要

菖蒲谷森林公園特設コース 1.18km×5周 総距離5.9km

出走:20名

スタート時間:12:00

▼レースレポート

 

ロードレース、マウンテンバイク、シクロクロスの三種目で戦う沢田時にとって、今シーズン初のマウンテンバイクレースとなるCoupe du Japon 菖蒲谷クロスカントリー。今日のXCC(クロスカントリー・ショートトラック)と明日のXCO(クロスカントリー・オリンピック)の2日間で開催される。

 

沢田は現在、XCC、XCOの全日本チャンピオンで、そのチャンピオンだけが許される白と赤のジャージでの出場となるが、XCOは格上のアシアチャンピオンでもあるため、明日はアジアチャンピオンジャージを着用、今日のXCCは日本チャンピオンジャージでの出走となる。

 

XCCに出場できるのは翌日のXCO出場者ランキング上位24位以内の選手のみ。XCCの順位によってXCOのスタート位置が決まる仕組みだ。スタートダッシュが重要なマウンテンバイクレースにとって、最前列でのスタートは勝利への必須条件と言ってもいい。今日のXCCも落とせない。

 

<レース前の沢田のコメント>

「今日は暑いほどのいい天気となり、コースはかなり乾燥していて走りやすい。北林力選手(※今回DNS)、松本一成選手、竹内遼選手あたりが強力なライバルかと思う。僕自身は今日が今季のマウンテンバイクの初戦で、みんなより少し出遅れている。まだ自分の正確なコンディションはわからないが、ほぼフルメンバーのレースなのでしっかり頑張りたい。コースレイアウトが特殊で、最後は緩やかな下り基調から180度のUターンをして、20メートルでフィニッシュ。最後にゴールスプリントするのはかなり難しいと思うので、勝負がもつれた場合は、どこで塞ぎきって前に出るかというのを考えながら対処しなければ。頭を使わなければならないコースだと思う」

沢田はロードレースでシーズンインしているが、マウンテンバイクは3月にUCIレースが開催されているので、その部分を「みんなより少し出遅れている」と感じているようだが、そこは三刀流なら仕方ないこと。もっと言うと今年はグラベルロードの出場も予定しているので、四刀流となればさらにトータルで見た調整が必要となってくる。

 

標高380mの菖蒲谷森林公園ではあるが、汗ばむ気温の中、12時にレーススタート。5番手ほどで1周目に入る。2周目には松本一成選手(TEAM RIDE MASHUN)が先行するが、沢田はその背中をとらえる位置で続く。3周目には完全に沢田と松本選手の二人旅となり、先頭を奪い合いながらテール・トゥ・ノーズの状態が続く。

 

勝負はフィニッシュまでの数百メートルの芝生エリア。沢田がアタックを仕掛け引き離しを図ったが、松本選手に付かれてしまい、逆に先行を許す。さらに10秒前後の差をつけられてしまい、そのままの形でフィニッシュラインへ。優勝は松本選手、沢田は2位となった。

 

今季初戦で手探りの状態ではあったが、「自分ではいい走りができていた。明日は絶対にコンディションが上がるので、前向きにとらえている」と沢田。明日のポールポジションは確保したので、XCOはアジアチャンピオンの実力を見せつける走りに期待したい。

【レース後の沢田のコメント】

早々に松本選手と2人になれたのは「踏めてるんだな」と感じ、感触は良かった。ただ結構きつくて、途中のアタックも決まらず、勝負が最後までもつれてしまった。自分が前に出られたときに離せれば良かったが、松本選手のことも引き連れてしまい、最後のスプリントで負けてしまった。悔しいが、去年から松本選手は良かったので。今日は自分ではいい走りができた上で負けたので、明日につながる走りになったと思う。今日が今季初戦で、昨年と比べて調子はどうかと聞かれたら、絶好調ではないなという印象だが、マウンテンバイクのレース自体が9か月ぶりになるので、それを思えば「戦えるんだな」という好感触を持った。今日を経て、明日は絶対にコンディションが上がるので、前向きにとらえている。明日のXCOは天候が悪そうなので、しっかり準備して頑張りたい。

▼リザルト

 

1位 松本一成(TEAM RIDE MASHUN) 0h18’22”

2位 沢田時(宇都宮ブリッツェン)+0’09”

3位 竹内遼(MERIDA BIKING TEAM)+0’35”