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2025/03/29 レース

【レポート】第2回NTT東日本 真岡芳賀ロードレース

【レポート】第2回NTT東日本 真岡芳賀ロードレース

 

▼開催日

2025年3月29日(土)

 

▼出場選手

谷 順成

フォン・チュンカイ

沢田 時

岡 篤志

ルーベン・アコスタ

武山晃輔

花田聖誠

菅野蒼羅

 

▼競技概要

会場:真岡井頭公園周辺特設コース

総距離: 7.2km x 17 周 = 122.4km

スタート時間:13:00

▼レースレポート

 

宇都宮ブリッツェンにとって全日本選手権、宇都宮ジャンパンカップと並び重要なJプロツアーの栃木2連戦。初戦の第2回 NTT東日本 真岡芳賀ロードレースは、平坦基調の122.4kmで争われる。新体制になって初めて臨むホームレース。ブリッツェンの存在感を示すことは、今後のレースを戦う上でも重要なことだ。

 

<レース前の鈴木真理監督のコメント>

みんなコンディションはよく、逃げを作るなどいい動きができる脚を作ってきた。チームでレースを作る、ファンの人から「ブリッツェンがレースを作っているな」と思ってもらえるようなレースができるよう意気込んでいる。自分たちの理想のレース展開ミーティングである程度決めたので、臨機応変に対応しながらみんなでそれを作っていくだけ。

 

<レース前の岡篤志のコメント>

たくさんのサポーター、家族が応援に来てくれているので、その中で気持ちが引き締まる思い。いいところを見せられるように頑張りたい。おととし走らせてもらったときは2位。得意なコースではあると思うので、今年こそは優勝できるように頑張りたい。ブリヂストンは頭一つ抜けていると思う。彼らはスプリント力もあるので、チームとして厳しいレースにして自分たちにとって優位な展開に持って行きたい。

 

<レース前の谷順成のコメント>

僕自身は去年このレースに出られなかったので、今年はなんとしても出場したいと思っていた。今日という日を迎えられてよかったと思う。先週までツール・ド・台湾を走りチームとしての連携は高まっている。日本に残っていた選手もしっかり練習を積んできている。8人全員で連携できれば十分優勝できると思う。この3年間、こうした天候の中で走っているので、過去の経験を活かしながら、特にホームチームということも活かして攻撃を仕掛けていきたいと思う。

前日と比べてと気温は低下、レースは雨の中でスタートした。スタート直後は、オープン参加の寺田吉騎(Bahrain victorious development team)選手をはじめ、さまざまな選手が攻撃を仕掛ける。ブリッツェンもこの動きにおくれを取らぬよう、武山やルーベン、沢田、花田など各選手がチェックしていた。

 

逃げができたのは6周目。谷、白川幸希(ヴィクトワール広島)選手、高梨万里王(レバンテフジ静岡)選手の3名の逃げが完成する。しかし、この動きを許さなかったのがレース前に岡が「頭一つ抜けていると思う」と話していたチームブリヂストンサイクリング。ペースアップを図り、逃げの3人を吸収する。同時に、このペースアップについていけない選手が続出し、30名ほどの集団となる。

 

次にレースが動いたのは、9周回完了手前。フォン、寺田選手、宮崎泰史(KINAN Racing Team)選手、織田聖(マトリックスパワータグ)選手、松田祥位(チームブリヂストンサイクリング)が、5名の逃げに。松田選手はその後ドロップし、4人の逃げとメイン集団という構図になる。なお、メイン集団には岡と菅野、沢田が残っていた。

 

周回を重ねてもこの構図は変わらず。タイム差はラスト1周で25秒と逃げ切りが濃厚になる。

 

そして、最後のスプリント勝負。ここまで120km以上を走り消耗する中で、最後のコーナーをフォンは2番手で入り、スプリントを開始。フォンは見事なスプリントで優勝を果たした。最後は後ろを振り返り確認するほどの余裕。ガッツポーズでフィニッシュラインを通過した。

 

ツール・ド・台湾、終了後「今後、どのレースでもチャンスがあれば勝ちにいく。次のホーム2連戦は重要なレース。チームとしても戦っていきたいし、全力でサポートしていきたい」と話していたフォン。乗らなければいけない逃げに乗れたこと、最後のスプリントで勝つことができたのは、ロードレーサーとしてのこれまでの経験があるからこそだ。

 

また、フォン以外の選手は序盤でしっかりチェックに入り、岡や沢田はもちろん若手の菅野も最終盤まで残った。優勝以外にも収穫があったレースとなった。

【レース後の鈴木監督のコメント】

本当にみんなに感謝ですね。レース会場でもブリッツェンの応援が熱く、選手は力になったと思います。そんな中、ある程度チームとして作戦通りに動けていた。低体温症になる選手が多かったが、最後にしっかりフォン選手が勝つことができてよかったと思います。フォン選手が優勝を決めた時は、ひとまずホッとしました。(鈴木監督にとって監督として初の地元レースで優勝は激アツでは?という質問に対して、)激アツですが、選手個々の今後の走りのこと、先をみてしまう。ただ、地元でたくさんの応援と注目を集めた中、結果がついてきたことは選手とファンの方に感謝です。明日のクリテリウムでは、スプリント勝負になると思う。フォン選手と岡選手のスプリントを周りの選手がどうサポートできるかがポイントだと思う。

 

【レース後のフォンのコメント】

温かいサポートをありがとうございます。チームメイトやスタッフにも感謝しています。UCIレースやJプロツアー、これからも激しい戦いが続いていくと思うが、僕たちは勝つことを目標に進んでいきます。

 

 

▼リザルト

 

1位フォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン) 2h’56”06

2位 織田聖(マトリックスパワータグ) +0’00”

3位 宮崎泰史(KINAN Racing Team) +0’00”

 

10位 岡篤志(宇都宮ブリッツェン) +0’17”

24位 菅野 蒼羅(宇都宮ブリッツェン) +7’04”

25位 沢田時(宇都宮ブリッツェン) +7’55”

DNF武山晃輔

DNF花田聖誠、

DNF ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン)

DNF谷順成(宇都宮ブリッツェン)

寺田吉騎(Bahrain victorious development team)選手はオープン参加のため着順はつかず

 

※全リザルトは下記URLをご参照ください。

https://jbcfroad.jp/result/result316