【レポート】Jプロツアー 第4戦 東日本ロードクラシック
▼開催日
2025年4月27日(日)
▼スタート&フィニッシュ
群馬サイクルスポーツセンター(群馬県利根郡みなかみ町新巻3853)
▼出場選手
谷 順成
岡 篤志
ルーベン・アコスタ
武山晃輔
花田聖誠
▼競技概要
群馬サイクルスポーツセンター6kmサーキットコース時計(正)回り 6km✕25周回 総距離150km
出走:132名
スタート時間:9:45
▼レースレポート
先週の「西日本ロードクラシック」に引き続き、こちらも第59回となる「東日本ロードクラシック」が、群馬サイクルスポーツセンターで開催された。
宇都宮ブリッツェンは谷順成、岡篤志 ルーベン・アコスタ、武山晃輔、花田聖誠の5名が出走。先週2位となった沢田時は、マウンテンバイクのアジア選手権へ日本代表として中国に渡っているため欠場。なお、レースは昨日行なわれ8位となった。規定では、8人出走できる中、ブリッツェンは5人でレースへ臨む。数的不利であることは間違いない。その中で、後手を踏まず上手く立ち回ることがいつも以上に重要になってくる。
真岡芳賀ロードレースでフォン・チュンカイが優勝し、宇都宮清原クリテリウムで岡が2位、西日本ロードクラシックで沢田が2位になった上に、岡とアコスタがシングルリザルトを取ったことで、Jプロツアーチームランキングは1位となり、今シーズンに入ってのチームの調子の良さが数字で証明された。
会場はおなじみの群馬サイクルスポーツセンター。コースは正周りで、残り2kmから始まる「心臓やぶりの坂」が勝負どころだ。ただ、6kmコースの半分以上は上り基調で、下りにはS字カーブ、ヘアピンカーブが待ち構えている。フィニッシュは緩やかに上っていることも注意したい。
<レース前の谷のコメント>
チームランキングは1位、個人ランキングもリーダーを狙える位置にいる。今日もしっかり5人で動いて、優勝を目指していきたい。(規定では)8人出走の中で、5人と少ないが、一人ひとりが2人分の走りをすれば十分戦えると思う。5人で力をあわせて頑張っていきたい。
レースは、スタートから各チームの選手が逃げを狙う。5人以上の選手が先行した場面もあったが、そうした動きは許されず。アタックと吸収を繰り返し、レースは推移していく。ブリッツェンは、常に集団前方に位置し、遅れをとらないように走っていた。
レースが動いたのは、11周目。アコスタ、岡、谷の3名が加わる20名の逃げが完成する。しかし、その後吸収され新たな動きが。元ブリッツェンでVelolien松山の阿部嵩之選手とヴィクトワール広島のレオネル・キンテロ選手の2人が逃げる。
ただ、2人旅は長くは続かず。16周目で12名の逃げが完成する。メンバーは、岡、谷、ルーベンのほか、風間翔眞選手(シマノレーシング)、金子宗平選手(群馬グリフィンレーシングチーム)、孫崎大樹選手・エリオット シュルツ(ともにヴィクトワール広島)、山本元喜選手(KINAN Racing Team)、内田宇海選手(弱虫ペダル サイクリングチーム)、床井亮太選手(レバンテフジ静岡)、湯浅博貴選手(TeamCyclersSNEL)、トリビオ ホセ ビセンテ選手(マトリックスパワータグ)。逃げ切りも十分にあり得るメンバーだ。
そのまま周回を重ね、23周では数的有利なブリッツェンが動きます。アコスタのアタックをきっかけに、アコスタ、山本選手、エリオット選手が先行。3名の逃げ、9名の追走ができあがる。その後、アコスタを有利な状況にするため追走から岡が抜け出し逃げを追いかける。
ただ、岡は逃げ3人に追いつくことはできず、最終的3人でのスプリントに。アコスタとエリオット選手は僅差でフィニッシュした。写真判定の結果、エリオット選手が西日本ロードに続き優勝。アコスタは2位となった。アコスタはJプロツアー初の表彰台。レース後には喜びの言葉も口にした。
また、岡は4位、谷は6位でフィニッシュし、トップ10に3人の選手を送り込んだ。
来月はツール・ド・熊野、ツアー・オブ・ジャパンとUCIレースに出場するブリッツェン。いい流れでレースに臨めそうだ。
【レース後の鈴木監督のコメント】
僅かの差で2位。ただ、ブリッツェンがかなり有利な展開にもっていくことができた。チームの動きとしては、高く評価できる思う。最終的にルーベンがアタックしたが、その前から数的有利のため必ず誰かがアタックしていこうと指示していた。優勝争いもできて、チャンスはたくさんあった。勝負事で今回は負けてしまったがチームとしてはいい動きができてあと一歩だった。今後も集中してどん欲に確実に優勝を狙っていきたい。今後はUCI(ツール・ド・熊野とツアー・オブ・ジャパン)レースが連続している。これらのレースは長い上りが出てくる。今回、ルーベンが優勝争いできたことによって、彼自身のモチベーションが上がってくると思う。ツール・ド・熊野とツアー・オブ・ジャパンに向けてはルーベンの復調が鍵になるので、今回優勝争いができたのは良かった。
【レース後のルーベンのコメント】
きょうは暑く、上りと下りがたくさんあるコースでとてもハードなレースだった。最後はスプリントに向け脚があったのでトライした。きょうは2位という結果だったがうれしい。コンディションも日に日に上がっているので、ツール・ド・熊野に向けていい形できている。次のレースに向けてモチベーションも高まっている。いつも応援してくださってありがとうございます。(日本語で)頑張る!
▼リザルト
1位 エリオット シュルツ(ヴィクトワール広島) 3h’35”15
2位 ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン) +0’00”
3位 山本元喜(KINAN Racing Team) +0’03”
4位 岡篤志(宇都宮ブリッツェン) +0’32”
6位 谷順成(宇都宮ブリッツェン) +0’36”
17位 武山晃輔(宇都宮ブリッツェン) +3’58”
31位 花田聖誠(宇都宮ブリッツェン) +3’59
※全リザルト(速報値)は下記URLをご参照ください。
© 2008 - 2025 CYCLE SPORTS MANAGEMENT Corp. All Rights Reserved.
No reproduction or republication without written permission.
本サイトで使用している文章・画像等の無断での複製・転載を禁止します。