【レポート】ツアー・オブ・ジャパン 2024(UCIアジアツアー2.2) 第8ステージ SPEEDチャンネル 東京
▼開催日
2024年5月26日(日)
▼スタート&フィニッシュ
大井埠頭待機場B(東京都大田区東海4-4)
▼出場選手
谷 順成
フォン・チュンカイ
ジェシット・シエッラ
ルーベン・アコスタ
武山晃輔
▼競技概要
大井埠頭周回コース6.5km × 16周回=総距離104.0㎞
出走:80名(16チーム)
スタート時間:11:00
▼レースレポート
ツアー・オブ・ジャパンはとうとうファイナルステージへ。第8ステージの東京ステージは、大井埠頭の平坦を周回するコースで、ほとんどの場合は集団スプリントで決まるが、過去に逃げ切りもあったため、最後まで気の抜けないレースとなる。
今日の宇都宮ブリッツェンは、スタート前に谷キャプテンがコメントした内容を、まさに具現化したようなレースを展開した。
<レース前の谷のコメント>
「例年、僕自身もツアー・オブ・ジャパンに向けてはしっかりと準備して、それでやっと戦えていた。今年は急遽決まって参戦となり、準備不足で臨んだが、やはりツアー・オブ・ジャパンはそんなに甘くないと痛感している。今年のツアー・オブ・ジャパンはUCIのカテゴリーが1つ下がっているが、レベル自体はいつもより高く感じる。その中でチームとして何ができるか、毎日チャレンジしてきて、少しずつ形ができてきたと実感している。昨日の相模原ステージは特にいい形が作れた。今日もチーム全員で最後までしっかりトライしていって、いい形でツアー・オブ・ジャパンを終えたい。今日はフォン選手のスプリントが第1目標だが、過去に逃げ切り勝利もあるので、逃げになっても自分たちが誰かを送れるように、常に前で展開していきたい。東京ステージは、ツアー・オブ・ジャパンの中でも一番多くのブリッツェンファンの方に来ていただける。この8日間、追っかけてきてくださったファンの方もいらっしゃる。僕たちの走りをしっかりと見せていきたい」
まずはコロンビア人の2人、シエッラ選手とアコスタ選手には「GOOD JOB」と声を掛けたくなるぐらい、いい仕事ぶりを見せてくれた。ほとんどのアタックに2人のどちらかが乗り、たとえ乗れなかった逃げでも、単独で追いつくなどして、まさに脚を削る走りでチームに貢献してくれた。前日の相模原ステージも、逃げとの差を縮めるべく集団牽引に入る姿を見せ、今季加入の2人が、山岳ステージだけでなくこういう動きもできるのだと、チームとしても認識することができただろう。しかも激しいアタック合戦が1時間半も続いて、ようやく決まった7人の逃げを作ったのはシエッラだったと言っても過言ではない。ヴァレンティン・ファビアン・ルネ・ミデ選手(ルージャイ インシュアランス)がスッと前に出たのに反応したのがシエッラだけで、2人になったことで加速され、この日一番のタイムギャップを得ると、これは決まると思った フランシスコ・マンセボ選手(マトリックスパワータグ)などが合流して7人の逃げとなった。全16周のうち、やっと10周目に決まった逃げだった。
この1時間半に及ぶアタック合戦の間に、谷も逃げに加わろうともがいた。シエッラ、アコスタが少し脚を休めている間は、谷がアタックをさばき、逃げが決まりかけたときは誰よりも積極的に前を引き、逃げが諦めムードを出したときも、谷が最後まで粘った。そしてシエッラとアコスタの脚が回復したら、谷はフォンのケアに回った。武山は最後までフォンをいいポジションに送れるよう立ち回る役だった。スペースを見つけるのがうまい武山のお陰で、フォンは最後のスプリントに参加できた。
シエッラたちの逃げは15周回目につかまったが、フォンはこれまでのチームメイトの働きを一身に受けてスプリトに加わった。優勝は予想通りマッテオ・マルチェッリ選手(JCL TEAM UKYO)となったが、2位以降もトラックで世界と戦う選手たちが名を連ねる中で、シングルリザルトの8位となった。フィニッシュ3kmほど手前で起きた落車を避けるために、少しポジションを落としてしまったのが残念だったが、ピュアスプリンターではないフォンのこの成績は経験の成せる技か。位置取りの素晴らしさは今後、チームにも伝えていってもらいたい。
スポーツチームというのは全盛期もあれば、過渡期もある。チーム16年目となり、サイクルロードレースの環境も変わっていく中で、今の宇都宮ブリッツェンはどちらかというと過渡期になるのかもしれない。しかし、こうしてツアー・オブ・ジャパンにも緊急参戦でき、今年はツール・ド・熊野が先にあったということで、一度レース強度まで上げてから出場することができたし、このリザルトだからこそ昨日の相模原ステージ、今日の東京ステージは多くのことにトライすることができた。毎レース、勝ちたいという強い思いで選手たちが走っていることに間違いはないが、この「すべてを力に変えている状態」を、このツアー・オブ・ジャパンでも見られたことは、大きな収穫ではないか。今日のフォンのステージ8位は、昨年からの宇都宮ブリッツェンの流れを知る者にとっては、たくさんの意味を持つ8位と感じるはずだ。
今日もたくさんの応援をいただきました。今日発売したばかりの応援フラッグも沿道に見つけました。ツアー・オブ・ジャパンの8日間、ご支援、ご声援に心より感謝します。ありがとうございました。
【フォン・チュンカイのレース後コメント】
今日はミーティング通りに、まずジェシットがに逃げに乗り、ほかの選手も積極的に動いて、最後ポジション争いのときも谷やルーベンが動いてくれて、特に武山がいい仕事をしてくれ、自分のスプリントに貢献してくれて感謝している。ナーバスになることなくスプリントに入ることができた。ただ、残り3kmほどのところで集団内で落車が起き、それでポジションを一度下げてしまった。そこから必死に上がったが、ベストのポジションまではに行けなかったのが残念だ。そんな中でも8位に入れた。
ツアー・オブ・ジャパンは上りの多いレースで、自分だけでなく、クライマーも脚を使って東京ステージに入った。ここまでの疲労がこたえる最終ステージだった。特に宇都宮ブリッツェンにとって厳しかったのは、このツアー・オブ・ジャパンへの参戦が決まったのがツール・ド・熊野の期間中で、ツール・ド・熊野はルーベンもジェシットもよく走れたが、ツアー・オブ・ジャパンもベストは尽くしたが、ツール・ド・熊野ほどのコンディションはなかった。
今日のレースがスタートし、1周目からたくさんのブリッツェンファンの方が応援してくださり、たくさんのブリッツェンフラッグを見た。まるで宇都宮でレースをしているようだった。毎レース、声援に力をもらった。本当に感謝している。
▼第8ステージ区間賞 リザルト
1位 マッテオ・マルチェッリ(JCL TEAM UKYO) 2h14’11”
2位 リース・ブリットン(セント パイラン)+0’00”
3位 岡本隼(愛三工業レーシングチーム) +0’00”
8位 フォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン) +0’00”
33位 武山晃輔(宇都宮ブリッツェン) +0’00”
62位 ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン) +0’09”
63位 谷順成(宇都宮ブリッツェン) +0’09”
65位 ジェシット・シエッラ(宇都宮ブリッツェン) +0’13”
▼第8ステージ終了後の個人総合時間賞 リザルト
1位 ジョバンニ・カルボーニ(JCL TEAM UKYO) 18h55’45”
2位 クドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン(トレンガヌ サイクリング チーム) +2’06”
3位 ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島) +2’12”
23位 ジェシット・シエッラ(宇都宮ブリッツェン) +12’18”
34位 谷順成(宇都宮ブリッツェン) +22’13”
48位 ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン) +37’14”
54位 武山晃輔(宇都宮ブリッツェン) +46’45”
66位 フォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン) +54’20”
※全リザルトは下記URLをご参照ください。
https://toj.co.jp/2024/tokyo/?tid=100072#result
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