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2024/05/25 レース

【レポート】ツアー・オブ・ジャパン 2024(UCIアジアツアー2.2)  第7ステージ 市制施行70周年記念 相模原

【レポート】ツアー・オブ・ジャパン 2024(UCIアジアツアー2.2)  第7ステージ 市制施行70周年記念 相模原

 

▼開催日

2024年5月25日(土)

 

▼スタート

橋本公園(神奈川県相模原市緑区⻄橋本5丁目3)

 

▼フィニッシュ

鳥居原ふれあいの館 (神奈川県相模原市緑区鳥屋1674)

 

▼出場選手

谷 順成

フォン・チュンカイ

ジェシット・シエッラ

ルーベン・アコスタ

武山晃輔

 

▼競技概要

橋本公園~旧小倉橋~串川橋~鳥居原ふれあいの館前周回コース

10.9km + 13.8km × 7周回=総距離107.5㎞

出走:83名(16チーム)

スタート時間:8:50

▼レースレポート

 

8日間のツアー・オブ・ジャパンも、残すところあと2ステージ。今日は宇都宮ブリッツェンにとって最もチャンスがあると言える相模原ステージだ。今年、2名のコロンビア人選手を迎え、フォンも含めて外国人選手3名という、思えばブリッツェン15年の歴史を振り返っても初めての体制で、急遽迎えたツアー・オブ・ジャパン。昨年、谷キャプテンは、個人合宿を組んで富士山ステージの試走に出かけた。その話を聞いた監督の西村は、自らサポートを買って出た。今年はそうした準備はできなかったが、ステージレースを走りながら「準備」をしたのが今日だった。

 

ステージレースはワンデーレースと違い、何をターゲットにするかで戦い方が違う。総合優勝を狙うのか、ステージ優勝を狙うのか、特別賞ジャージを狙うのか…等々。ステージが始まる前はどの戦い方も可能性があるのだが、今のブリッツェンは残念ながら総合優勝は諦めざるを得ない。やはりここはステージ優勝ということになってくる。そのため、谷、フォン、武山は前日の富士山ステージは脚を溜める走りにスイッチ。谷に至っては「ペースで踏む」というオーダーで、回復走に近い走りで富士山を終えて、今日を迎えた。

 

当然、谷はスタートから最前列に待機。周回コースに入って激化したアタック合戦に反応し、11名の逃げに乗ることができた。前日から続く準備と作戦がしっかりとはまった形だ。ただ、さらに5名の合流があり合計16名の逃げになったのは不運であった。逃げにしては多すぎると判断した選手との協調体制が崩れ、また、逃げに第1ステージ優勝のマックス・ウォーカー選手(アスタナ カザクスタン ディベロップメント チーム)やオセアニアチャンピオンのライアン・カバナ選手(キナンレーシングチーム)も含まれており、これを集団が許さなかった。残念ながら谷を含む逃げは捕まってしまった。

 

こうなるとチームは次の作戦を選択をしなければならない。相模原ステージはアップダウンとコーナーの多いコースで、フィニッシュが少し上っている。谷は同じようなフィニッシュレイアウトだった2022年ツール・ド・北海道第2ステージで優勝を収めており、フォン、武山のアシストで谷がスプリントするという作戦にスイッチした。もちろん、勝ち逃げをのがすわけにはいかないので、谷は集団の先頭付近に位置取り、逃げに乗る準備もしつつ…だ。

レースはアタックの繰り返しで3周回目に入ったときにようやく6人の逃げが決まり、宇都宮ブリッツェンは集団待機の選択をした。先頭と集団は1分30秒あたりまで開くことはあったが、5周回目で日本ナショナルチームが集団をコントロール。全員がチームブリヂストンサイクリングで構成されるチームで、スプリントに持っていきたいことがうかがえる。この動きでタイム差が縮まり、6周回目には集団から飛び出した選手と先頭が一部入れ替わるような形で新たな逃げが生まれる。この逃げに乗ったのが、第1ステージを制したアスタナ カザクスタン ディベロップメント チームのマックス・ウォーカー選手だった。ウォーカー選手がギアを一枚上げると、それについてきたのがルージャイ インシュアランスのアドネ・ファン・エングレン選手と日本ナショナルチームの兒島直樹選手。この3名で最終周回に入り、谷はこの3名に追いつこうと集団から飛び出しも図った場面もあった。集団は縦長になってこの3名を追ったが、個人タイムトライアルで優勝したウォーカー選手の牽引は強力で、最後は集団が中切れを起こして崩壊するほどスピードを上げたが、あと50mで追いつかず。逃げ切ったウォーカー選手が優勝した。谷は崩壊する集団の中でも前に食らいつき、17位でフィニッシュした。

 

数字には現れないが、ステージレースを戦っていることを肝に銘じ、今、何をすべきかをきちんと取捨選択し、チーム全員が機能したステージだった。

 

明日は8日間のステージを締めくくる最終ステージだ。さらにチーム力を上げて臨みたい。

【谷順成のレース後コメント】

今日は全員で積極的にアタックする日だった。序盤は自分と武山で動き、中盤に危険な逃げが出来たときはジェシットとルーベンが追走してレースを振り出しにした場面もあった。最後の登り坂ゴールスプリントでは、フォンと武山がフォローしてくれてスプリントに挑む事ができた。自分の力不足から17位と言う結果だったが、チームとしては一つの形になった。ここまであまり良い成績が出せていないが、明日の東京ステージではチーム全員で良い結果に繋げる走りをしたいと思う。

▼第7ステージ区間賞 リザルト

1位 マックス・ウォーカー(アスタナ カザクスタン ディベロップメント チーム) 2h24’45”

2位 アドネ・ファン・エングレン(ルージャイ インシュアランス)+0’00”

3位 兒島直樹(日本ナショナルチーム) +0’02”

 

17位 谷順成(宇都宮ブリッツェン) +0’10”

28位 フォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン) +00’41”

29位 武山晃輔(宇都宮ブリッツェン) +0’41”

54位 ジェシット・シエッラ(宇都宮ブリッツェン) +1’54”

80位 ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン) +9’47”

 

 

▼第7ステージ終了後の個人総合時間賞 リザルト

1位 ジョバンニ・カルボーニ(JCL TEAM UKYO) 16h41’34”

2位 クドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン(トレンガヌ サイクリング チーム) +2’07”

3位 ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島) +2’12”

 

22位 ジェシット・シエッラ(宇都宮ブリッツェン) +12’28”

34位 谷順成(宇都宮ブリッツェン) +22’04”

48位 ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン) +37’05”

54位 武山晃輔(宇都宮ブリッツェン) +46’45”

66位 フォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン) +54’20”

 

 

※全リザルトは下記URLをご参照ください。
https://toj.co.jp/2024/sagamihara/?tid=100070#result