ニュース:レース

2024/05/24 レース

【レポート】ツアー・オブ・ジャパン 2024(UCIアジアツアー2.2)  第6ステージ 富士山

【レポート】ツアー・オブ・ジャパン 2024(UCIアジアツアー2.2)  第6ステージ富士山

 

▼開催日

2024年5月24日(金)

 

▼スタート

富士スピードウェイ⻄ゲート前(静岡県駿東郡小山町大御神)

 

▼フィニッシュ

須走口五合目(静岡県駿東郡小山町須走)

 

▼出場選手

谷 順成

フォン・チュンカイ

ジェシット・シエッラ

ルーベン・アコスタ

武山晃輔

 

▼競技概要

富士スピードウェイ西ゲート〜東京五輪TTコース〜須走本町交差点〜ふじあざみライン

<パレード 3.7km> + <7.8km + 11.5km × 3周 + 7.6km + 16.7km = 66.6km>

出走:84名(16チーム)

天気:晴れ

スタート時間:10:30

▼レースレポート

 

ツアー・オブ・ジャパンで最重要区間とも言える「富士山ステージ」がやってきた。昨年は富士山の麓にある道の駅すばしりを一斉スタートするヒルクライムのみの11.4kmで争われたが、今回はパレードランと周回コースも含めた総距離70km弱のコース設定。宇都宮ブリッツェンは負傷を抱えていた花田聖誠が前日の信州飯田ステージでバイクを降りたため、5名でこの日のスタートラインを迎えた。

 

前半の周回コースでは5名の選手が逃げ集団を形成。ポイント賞2位の寺田吉騎選手(シマノレレーシング)を筆頭に、地元チームの山口瑛志選手(レバンテフジ静岡)、モハンマド・ヌル・アイマン・ロスリ選手(トレンガヌ サイクリング チーム)、ライアン・カバナ選手(キナンレーシングチーム)、マックス・ウォーカー選手(アスタナ カザクスタン ディベロップメント チーム)がローテーションを組み、メイン集団と1分40秒ほどタイム差を広げた。

 

3周回を終えるとウォーカー選手が単騎でアタックし、4名は後方へ。しばらくするとチームメイトで前日2位と好調のダヴィデ・トネアッティ選手が富士山を狙うためにメイン集団を抜け出し、ウォーカー選手と合流。2名でふじあざみラインを目指し、入り口に到達すると牽引を終えたウォーカー選手が離脱してトネアッティ選手の独走が始まった。後続とのタイム差は1分ほどだ。

 

ふじあざみラインでは標高差1160m、平均勾配10%、最大勾配22%とまるで壁のような激坂が選手たちを待ち受けた。例年外国人選手の登坂力が際立つ富士山ステージだが、昨年は谷順成が区間12位でフィニッシュしている(国内選手では2番手)。

先頭のトネアッティ選手が残り7kmを切った頃、後続から個人総合リーダーのジョバンニ・カルボーニ選手(JCL TEAM UKYO)、クドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン選手(トレンガヌ サイクリング チーム)、昨年富士山ステージ区間2位のベンジャミン・ダイボール選手(ヴィクトワール広島)が追走し、トネアッティ選手を捕らえた。トネアッティ選手は遅れてしまう。

 

3名となった先頭グループから残り2kmでカルボーニ選手が仕掛けた。2019年から3年連続でジロ・デ・イタリアに出場するなど本場のビッグレースで戦ってきた28歳のイタリア人ライダーは、富士山でもこれまで培った脚力を見せつけてワンマンショーを開催し、後続と差を広げる。そのまま大会3日目に続く2勝目を飾り、個人総合優勝にも王手をかけた。

 

宇都宮ブリッツェンはジェシット・シエッラの28位が最高位。明日は神奈川県に舞台を移し、国体でも採用された宮ヶ瀬湖沿いのワインディングロードを周回する「相模原ステージ」となる。

【ジェシット・シエッラのレース後コメント】

信州飯田ステージでのタイムロスを挽回すべく、今日の厳しい登り坂で上位に入って総合順位を上げる目標でスタートしたが、ふじあざみラインの序盤で遅れてしまった。最後まで諦めずにゴールを目指したが、調子を落としていることもあって思うような走りが出来なかった。残り2ステージあるがチームの為にも結果を残したい。

▼第6ステージ区間賞 リザルト

1位 ジョバンニ・カルボーニ(JCL TEAM UKYO) 2h11’53”

2位 クドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン(トレンガヌ サイクリング チーム) +0’21”

3位 ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島) +0’23”

 

28位 ジェシット・シエッラ(宇都宮ブリッツェン) +7’40”

37位 谷順成(宇都宮ブリッツェン) +11’16”

42位 武山晃輔(宇都宮ブリッツェン) +12’59”

44位 ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン) +14’01”

67位 フォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン) +23’12”

 

 

▼第6ステージ終了後の個人総合時間賞 リザルト

1位 ジョバンニ・カルボーニ(JCL TEAM UKYO) 14h16’44”

2位 ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島) +2’07”

3位 クドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン(トレンガヌ サイクリング チーム) +2’10”

 

23位 ジェシット・シエッラ(宇都宮ブリッツェン) +10’39”

38位 谷順成(宇都宮ブリッツェン) +21’59”

42位 ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン) +27’23”

58位 武山晃輔(宇都宮ブリッツェン) +46’09”

68位 フォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン) +53’44”

 

※全リザルトは下記URLをご参照ください。
https://toj.co.jp/2024/fujisan/?tid=100068