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2024/05/19 レース

【レポート】ツアー・オブ・ジャパン 第1ステージ 堺

【レポート】ツアー・オブ・ジャパン 第1ステージ 堺

 

▼開催日

2024年5月19日(日)

 

▼スタート&フィニッシュ

大仙公園周回コース(大阪府堺区東上野芝町1丁4-3周辺)

 

▼出場選手

谷 順成

フォン・チュンカイ

ジェシット・シエッラ

ルーベン・アコスタ

武山晃輔

花田聖誠

 

▼競技概要

大仙公園周回コースを利用した個人タイムトライアル 2.6km

出走:95名(16チーム)

天気:雨

スタート時間:13:36〜 ルーベン、13:45〜、ジェシット 13:54〜、谷 14:03〜、フォン 14:12〜、武山 14:21〜 花田

▼レースレポート

 

毎年5月に大阪から東京へと縦断する日本最大のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン(以下TOJ)」は、宇都宮ブリッツェンにとっても毎年重要な位置付けとなるが、今シーズンは当初出場予定がなかった。しかしトルコ籍の「BEYKOZ」がチーム都合により出場をキャンセルし、その結果2023年のUCIランキング順から振替出場チームとして緊急参戦が決定。ツール・ド・熊野に参戦中の5月13日に届いた朗報だった。

 

そのため5月18日に予定されていた「宇都宮ブリッツェン ファン感謝祭~ブリフェス2024~」が延期となったが、今年もTOJを走れる喜びにチームは沸いた。登録メンバーは昨年総合11位(日本人選手では2位)の谷順成を中心に、フォン・チュンカイ、ジェシット・シエッラ、ルーベン・アコスタ、武山晃輔、花田聖誠の6名だ。コロンビアコンビも迎えて新体制となって挑む初のTOJ。MTBアジア選手権で沢田時がチャンピオンを獲得して勢いついているチームだけに、ロードレースでも存在感をアピールしたい。

 

大阪・堺で行われる初日は2.6kmの個人タイムトライアルだ。その前座レースとして午前中に「堺国際クリテリウム」(2.7km×9周+2.5Km)が開催され、地元シマノレーシングの山田拓海選手と寺田吉騎選手が中盤にアタックを決めた。そのまま2名が逃げ切りワンツーフィニッシュ。宇都宮ブリッツェンはスプリントを得意とするフォンが6位に。

 

フォンは「今日は雨で危険なレースだった。道も狭いため常に前にいるよう心がけた。タイムトライアルもスリッピーだと思う。コーナーで転ばないよう気をつけたい」と振り返り、本番の第1ステージを見据えた。

堺国際クリテリウム後に行われたチームプレゼンテーションでは、谷が「せっかく頂いたチャンス。全ステージで目立つ走りをして、勝って宇都宮に帰りたい。1週間前に出場が決まることは誰も想像していなかった。バタバタと準備して今日を迎えたが、みんないい状態で来れているので急遽決まった大会ではあるがしっかり戦えると思う」と意欲を見せた。

 

この日は堺国際クリテリウムのスタート前から小雨がパラついていた。個人タイムトライアルの時点でも雨が降り、観客も常に傘をさしている状態。ベストコンディションではなかったが、宇都宮ブリッツェンはルーベン、ジェシット、谷、フォン、武山、花田の順でそれぞれの出走時間になるとペダルを踏んだ。

 

コースは大仙公園沿いの2.6kmと短いが、雨天での鋭角なコーナーもこなすため気は抜けない。すべての選手がスリップに注意しながらの走行になった。その中で序盤にスタートしたイギリス人ライダーのマックス・ウォーカー選手(アスタナ カザクスタン ディベロップメント チーム)が3分08秒73で暫定首位を獲得。その後は堺国際クリテリウムで2位の寺田選手が3分16秒23を刻むものの、ウォーカー選手には及ばず暫定2位に。

 

結局序盤のウォーカー選手のタイムに届く選手は現れず、彼が堺ステージの優勝を手にいれ、個人総合時間賞とポイント賞でリーダーを獲得した。宇都宮ブリッツェンはフォンが38位(トップから17秒08遅れ)、谷が50位、ルーベンが56位、ジェシットが63位、武山が80位、花田が87位。

 

TOJ第2ステージは舞台を京都に移し、起伏に富んだ周回コースでの戦いとなる。急な出場となったTOJだが、熊野でもチームの状態は良好だった。残りの7日間で赤いジャージの旋風を巻き起こしてほしい。

【フォン・チュンカイのレース後コメント】

今日は短いステージで僕のための日ではなかったけれど、雨の中ベストを尽くした。明日から日本を縦断するがチャンスもあると思う。山岳ステージはコロンビアのルーベンとジェシットに輝けるステージになるだろうから期待したい。8日目の東京は僕のステージになるので、そこまで頑張りたい。

 

▼第1ステージ リザルト

1位 マックス・ウォーカー(アスタナ カザクスタン ディベロップメント チーム) 0h03’08”

2位 寺田吉騎(シマノレーシング) +0:08

3位 マッテオ・マルチェッリ(JCL TEAM UKYO) +0:08

 

38位 フォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン) +17:08

50位 谷順成(宇都宮ブリッツェン) +19:42

56位 ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン) +21:11

63位 ジェシット・シエッラ(宇都宮ブリッツェン) +22:43

80位 武山晃輔(宇都宮ブリッツェン) +25:52

87位 花田聖誠(宇都宮ブリッツェン) +31:49

 

▼堺国際クリテリウムリザルト

1位 山田拓海(シマノレーシング) 0h35’27”

2位 寺田吉騎(シマノレーシング) +0:00

3位 リース・ブリットン(セント パイラン) +0:00

 

6位 フォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン) +1:33

22位 武山晃輔(宇都宮ブリッツェン) +1:39

40位 ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン) +2:14

62位 花田聖誠(宇都宮ブリッツェン) +2:40

69位 ジェシット・シエッラ(宇都宮ブリッツェン) +2:40

72位 谷順成(宇都宮ブリッツェン) +2:56