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2024/04/27 レース

【レポート】JBCF Jプロツアー 第7戦 西日本ロードクラシックDAY1

【レポート】JBCF Jプロツアー 第7戦 西日本ロードクラシックDAY1

 

▼開催日

2024年4月27日(土)

 

▼スタート&フィニッシュ

兵庫県立播磨中央公園(兵庫県加東市下滝野1275-8

 

▼出場選手

谷 順成

フォン・チュンカイ

沢田 時

ジェシット・シエッラ

ルーベン・アコスタ

武山晃輔

花田聖誠

本多晴飛

 

▼競技概要

兵庫県立播磨中央公園 園内特設コース 7km×7=総距離49

出走:116名(19チーム)

スタート時間:12:30

 

▼レースレポート

 

西日本ロードクラシックが行なわれる兵庫県立播磨中央公園は、もともと13kmのサイクリングコースがあったが、昨年10月に17.2kmという国内トップクラスの常設コースが完成。宇都宮ブリッツェンにとっては初めて走るコースで、道幅が狭く、細かいアップダウンもあるワインディングコースとの事前情報だった。そこを7周回、総距離49kmで争われる1日目は、早めにアップを済ませ、スタート地点にも早めに並んだ。こうした距離の短いレースは、前で展開するのが肝心だ。

 

宇都宮ブリッツェンからは、谷順成、花田聖誠、武山晃輔、沢田時、本多晴飛、フォン・チュンカイ、ジェシット・シエッラ、ルーベン・アコスタの8名が出場。先週の東日本ロードレースは沢田がマウンテンバイクのレースのほうへ出場したが、今週はエリートロードレース班が全員揃うという布陣となった。

 

【沢田のレース前のコメント】

「先週はマウンテンバイクのレースに出て、レースモードに仕上がっている。コンディションは良好。今日は49kmで、1時間ちょっとでレースが終わるが、例えばシクロクロスはレース時間が1時間と決められており、自分の得意とする競技時間。2週間前の東日本ロードレースを見ても、短くてアップダウンのあるコースは、うちのチームが得意としているところなので、みんなに期待が持てるレースになると思う。これだけ距離が短い中で、どこかのチームを意識しすぎると後手を踏んでしまう恐れがあるので、とにかく前にいたほうがいいというのは、チームで共通認識を持っている。前、前で展開していきたい」

 

最初の1周は、ニュートラルカーが先導し、それを追い越してはならないローリングスタートという形が取られた。宇都宮ブリッツェンはスタート待機から前方に位置し、走り出してからもチームの5名ほどがニュートラルカーの後ろにピッタリとついて進んだ。そうして2周目に入る手前でアクチュアルスタートが切られたとき、1人飛び出したのは今季加入した花田だった。「今日のファーストアタックは宇都宮ブリッツェンの花田聖誠選手でした」と実況されながら、花田はグングン加速を続けるが、後続が繋がってきてしまい、2周目に入る頃には1つに。しかし花田は諦めずさらに加速して天野壮悠選手(シマノレーシングチーム)と2人で逃げたが、これも程なく捕まってしまった。

 

その後も集団はアタック合戦を繰り返し、宇都宮ブリッツェンも積極的に動いていった。周回を重ねるごとに集団はどんどん小さくなっていったが、赤いジャージは常に6名ほどが前に固まっている状態だった。

 

そんな中、残り2周回に差し掛かる上りで谷が集団の中ほどからアタック。1名が追走してやや間が空いたが、後方から金子宗平選手(群馬グリフィンレーシングチーム)がカウンターアタックをしかけ、それに谷がつき直して、7名の逃げができた。そこからさらに3名の逃げが決まる。「残り3km地点のコーナーが多い区間で、前の3人と間が空いてしまい、その差を埋めることができなかった」とフィニッシュ後に振り返る谷。結局この3名が勝ち逃げとなってしまい、兒島直樹選手(TEAM BRIDGESTONE Cycling)が小林海選手(マトリックスパワータグ)とのスプリントを制した。

 

「勝ち逃げに乗れる位置にいたのに」と肩を落とす谷。ただシエッラが集団スプリントを任され、チームはその待機もしていたので、チームの最低限の目標であるトップ10入りを叶え、シエッラが全体で9位となった。

 

「集団の後ろにいたらそれでレースが終わってしまう展開で、チームとしては6人ほどがしっかり前で固めていたので、充分戦えていた」というキャプテンの谷は、「明日も最初の数周は集中して全員で前に上がりたい。今夜またしっかりミーティングして、明日の優勝を目指す」と、気持ちを切り替えた。明日は同レースの2日目がおこなわれ、同じコースを20周、140kmで争われる。

【谷順成のレース後コメント】

チームとして初めてこのコースを走った。かなり危険だと聞いていたので、最初からチーム全員が前で動いて、集団を崩していこうという話をしていた。予想通り1周目からかなり厳しかった。道がタイトなので、集団の後ろにいたらそれでレースが終わってしまう展開だった。チームとしては6人ほどがしっかり前で固めていたので、充分戦えていた。ただ、ラスト2周に入る手前の上り坂で自分がアタックしたところで、金子宗平選手(群馬グリフィンレーシングチーム)が後ろからカウンターアタックをして、それにつき直して7人の飛び出しになったが、残り3km地点のコーナーが多い区間で、前の3人と間が空いてしまい、その差を埋めることができなかった。その3人がそのまま勝ち逃げとなってしまった。こうなると、宇都宮ブリッツェンとしては集団待機で、ジェシットが最後スプリントすることになっていたので、それに備えた。3人の逃げは決まってしまったが、ジェシットが集団内で6位、全体で9位という結果となった。自分が最後、勝ち逃げに乗れる場所にいた。自分の判断ミス。そこが勝負の分かれ目だった。個人的にはとても残念だったが、最後はジェシットがトップ10入りしてくれたので、チームの最低限の目標は達成できたかと思う。明日は140kmという長いレース。同じコースでの開催なので、今日の反省を生かしていきたい。まずは最初の数周はしっかり集中して全員で前に上がることだと思う。今夜しっかりとミーティングして、明日の優勝を目指したい。

 

 

▼リザルト

 

1位 兒島直樹(TEAM BRIDGESTONE Cycling) 1h13’14”

2位 小林海(マトリックスパワータグ)+0’00”

3位 金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム) +0’08”

 

9位 ジェシット・シエッラ(宇都宮ブリッツェン) +0’11”

19位  ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン) +0’13”

37位 沢田時(宇都宮ブリッツェン) +0’43”

41位 武山晃輔(宇都宮ブリッツェン) +1’02”

52位 谷順成(宇都宮ブリッツェン) +3’40”

62位 フォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン) +4’09”

64位 本多晴飛(宇都宮ブリッツェン)  +4’11”

80位 花田聖誠(宇都宮ブリッツェン) +6’10”

 

※全リザルトは下記のURLからご確認ください。

https://matrix-sports.jp/lap/result.php?evt=240427_harima