▼レースレポート
前日のXCCでは最終盤でも落ち着いて走り、スプリント勝負に持ち込まれたが優勝を勝ち取った宇都宮ブリッツェンの沢田時。レース後も「自分からレースを作れていい走りができた」と語り、調子の良さを見せた。
XCCは1周1.0kmのコースだったが、XCOは朽木スキー場特設コースをフルに使った1周4.2kmが舞台となる。国内のMTBレースでも指折りの登坂区間が設定されたコースに沢田は「とにかく登りが長い。(勝負が)決まるときは一発で決まるが、独走になっても苦しい時間が続く」と厳しい展開も見据えるが、アジア選手権に向けて最後の追い込みとして臨んだ。
4月のCoupe du Japon 菖蒲谷2連戦でXCCは優勝したが、翌日のXCOでは平林安里選手(TEAM SCOTT CHAOYANG TERRA SYSTEM)にあと一歩及ばず2位に終わった。今回こそ連勝を決め、気分よくマレーシアに乗り込みたいところ。
そんな沢田の駆るバイクには今季からコンチネンタルのMTBタイヤが装着されている。この日は転がりの軽い「RACE KING PROTECTION」を選択した。「長い登坂でも心強い。サイドもしっかりしているからパンクのリスクも少ない」と沢田。走っている時の安心感はプロでもアマチュアライダーでも重要な要素だ。最適なタイヤと共に勝利をつかみたい。
スタート直前の気温は22度。今日は8周で33.6kmを走る。コース付近では時折強い風が吹き、展開に影響が出ないか気になる中、XCO男子エリートが幕を開けた。沢田は快調な滑り出しを見せ、1周目の登りで早くも抜け出すことに成功。前日2位の平林選手も一緒だ。2名から15秒ほど後方に竹内遼選手(MERIDA BIKNG TEAM)、宮津旭選手(OLIVE)が続く。