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2024/05/05 レース

【レポート】MTB Coupe du Japon びわ湖高島Stage XCO

【レポート】MTB Coupe du Japon びわ湖高島Stage XCO

 

▼開催日

2024年5月5日(日)

 

▼レース会場

滋賀県高島市朽木スキー場特設コース(滋賀県高島市朽木宮前坊180-1)

 

▼出場選手

沢田 時

 

▼競技概要

滋賀県高島市朽木スキー場特設コース(1周4.2km× 8周 = 総距離33.6km)

出走:57名

天気:晴れ

スタート時間:12時10分

 

▼レースレポート

 

前日のXCCでは最終盤でも落ち着いて走り、スプリント勝負に持ち込まれたが優勝を勝ち取った宇都宮ブリッツェンの沢田時。レース後も「自分からレースを作れていい走りができた」と語り、調子の良さを見せた。

 

XCCは1周1.0kmのコースだったが、XCOは朽木スキー場特設コースをフルに使った1周4.2kmが舞台となる。国内のMTBレースでも指折りの登坂区間が設定されたコースに沢田は「とにかく登りが長い。(勝負が)決まるときは一発で決まるが、独走になっても苦しい時間が続く」と厳しい展開も見据えるが、アジア選手権に向けて最後の追い込みとして臨んだ。

 

4月のCoupe du Japon 菖蒲谷2連戦でXCCは優勝したが、翌日のXCOでは平林安里選手(TEAM SCOTT CHAOYANG TERRA SYSTEM)にあと一歩及ばず2位に終わった。今回こそ連勝を決め、気分よくマレーシアに乗り込みたいところ。

 

そんな沢田の駆るバイクには今季からコンチネンタルのMTBタイヤが装着されている。この日は転がりの軽い「RACE KING PROTECTION」を選択した。「長い登坂でも心強い。サイドもしっかりしているからパンクのリスクも少ない」と沢田。走っている時の安心感はプロでもアマチュアライダーでも重要な要素だ。最適なタイヤと共に勝利をつかみたい。

 

スタート直前の気温は22度。今日は8周で33.6kmを走る。コース付近では時折強い風が吹き、展開に影響が出ないか気になる中、XCO男子エリートが幕を開けた。沢田は快調な滑り出しを見せ、1周目の登りで早くも抜け出すことに成功。前日2位の平林選手も一緒だ。2名から15秒ほど後方に竹内遼選手(MERIDA BIKNG TEAM)、宮津旭選手(OLIVE)が続く。

セカンドパックに沢田と平林選手は一度追いつかれるが、2周目の登りで再び突き放しにかかる。沢田は下り区間では先頭を走り、下りを得意とする平林選手をブロック。あえて相手の前に出る戦略をとり、下りで離させることを防ぐ。

 

レースも中盤となった4周目。後続とは差が広がり、沢田と平林選手による一騎打ちの展開となった。2名の駆け引きが始まっていたが、先手を打ったのは沢田だ。登坂区間で仕掛けて平林選手を置いていく。瞬く間にタイム差は20秒ほどに広がり、沢田は自分自身との戦いになる。

 

下りの速い平林選手を警戒しながら、自身は登りで攻めていく。アドバンテージは得たものの油断は禁物だ。しかし沢田は今日も落ち着いたレース運びで、平林選手とのタイム差は7周目で40秒まで広がった。ファイナルラップでは30秒まで詰められたが、盤石の走りで沢田はフィニッシュへ。

 

最後は両手を掲げ、チェッカーフラッグの祝福を受けた。XCCに続く2連勝、今シーズンのXCO初勝利だ。滋賀県出身の沢田は「地元で2連勝できてよかった」と満面の笑みを見せた。

【沢田時のレース後のコメント】

地元で2連勝できてよかった。2週間前の開幕戦ではXCCは優勝できたが、XCOは平林選手に負けてしまった。それをやり返したい思いがあり、今日も平林選手と激しいバトルになったが勝ててよかった。中盤まで2人のパックで、後ろについている分には余裕があった。前に出ると差は開いたが、20秒ぐらいから広がらず厳しかった。ラスト2周で余裕を持って走ることができた。

アジア選手権に向けて長い移動が待っているが、優勝した気持ちがあれば心も軽く行けるのでホッとしている。昨年はアジア競技大会で悔しい思いをして(沢田は3位)、冬はシクロクロス、そこからロードレースと、今回のアジア選手権のために調子を上げて取り組んできた。オリンピック枠の獲得はかかっていないが、優勝することに価値がある。アジア1位になれるよう頑張りたい。

▼リザルト

 

1位 沢田時(宇都宮ブリッツェン)1:27:07.69

 

2位 平林安里(TEAM SCOTT CHAOYANG TERRA SYSTEM) +25.37

 

3位 竹内遼(MERIDA BIKNG TEAM) +2:04.43