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2024/05/13 レース

【レポート】ツール・ド・熊野 2024(UCIアジアツアー2.2)  第3ステージ

【レポート】ツール・ド・熊野 2024(UCIアジアツアー2.2)  第3ステージ

 

▼開催日

2024年5月12日(日)

 

▼スタート&フィニッシュ

くじら浜公園

 

▼出場選手

谷 順成

フォン・チュンカイ

ジェシット・シエッラ

ルーベン・アコスタ

武山晃輔

 

▼レース距離

104.3km

0.7km=パレードラン

9.8km + 10.5km × 9周

 

▼レースレポート

 

ツール・ド・熊野の最終日、3日目のレースは、くじら浜公園を発着点とする太地半島周回コース。1周10.5kmを10周する。なお、スタートから0.7kmのパレードランを終えた後、リアルスタートで残りの9.8kmを走り、その後10.5kmを9周する形だ。合計は104.3km。アップダウンもあるコースだ。

 

総合は秒差の戦いで、2周目完了時、5周目完了時のスプリントポイントで与えられるタイム・ボーナスもポイント。1-3位以内に通過した選手は、総合から3、2、1秒マイナスされる。また、フィニッシュの上位3人も総合から10、6、4秒マイナスされる。

 

レース前、武山も「各チーム、選手がこのタイム・ボーナスを狙って激しい展開になり、逃げが決まらず秒差の争いになると思う」と語っていた。

レースはスタートからリーダーチームのJCLチーム右京が集団をコントロール。2周目完了時のスプリントポイントは、アレクサンドロス・アグロティス選手(マトリックスパワータグ)、岡篤志選手(JCLチーム右京)、レオネル・キンテロ選手(ヴィクトワール広島)の順で通過。ルーベンは惜しくも5位通過となった。その後は、複数人の逃げができそうな場面もあったが集団が吸収。決定的な動きがないままレースは進む。

レースが動いたのは5周目。ホセ・ビセンテ・トリビオ・アルコレア選手(マトリックスパワータグ)、山本元喜選手(キナンレーシングチーム)、フィンレー・ウォルシュ選手(キャッシュ・パー・クップ)による逃げが決まる。その後のスプリントポイントは山本選手、ホセ選手、ウォルシュ選手が通過した。

 

6周目では、寺田吉騎選手(シマノレーシング)、カーター・ベトルス選手(ルージャイ・インシュランス)がジョインし逃げは5人に。7周目ではウォルシュ選手が遅れ4人になる。タイム差は約40秒。メイン集団はJCLがコントロールし、ブリッツェンを含む各チームがスプリント勝負に備える。

 

先頭4人とメイン集団とのタイム差は徐々に縮まり、いよいよ最終周回。逃げ集団は独走勝利を狙うが、最終盤でメイン集団が吸収し、スプリント勝負へ。岡本隼選手(愛三工業レーシングチーム)がフィニッシュラインをいち早く通過した。ブリッツェンの最高位は、ルーベンの5位だった。

 

3日間のレースを終え、総合では谷が9位、ルーベンが10位。UCIポイント獲得の目標を達成した。

 

また、ブリッツェンはチーム総合順位で3位に入った。チーム総合順位は、各ステージの各チーム上位3人の時間の合計によって争われる。つまりブリッツェンは、上位3選手がいいタイムでフィニッシュできたということ。チーム力が上がっているともいえるだろう。

【谷 順成選手のレース後コメント】

「昨年は、台風の影響もあり2日間で開催された。今年はコースもリニューアルされ3日間ともハードなコースだった。僕に関しては、ルーベン選手やジェシット選手がいたおかげで、1日目から積極的に動くことができた。1日目の中間スプリントポイントで獲得した1秒が総合トップ10に繋がったので、昨年よりいい走りができたと思う。ただ、もう少し自分が上手く走れていれば優勝に近づけたと思うので、しっかり反省していきたい。ルーベン選手やジェシット選手は強いが、フォン・チュン・カイ選手と武山選手がサポートしてくれてそのおかげで戦えたと思う。今回、花田選手が下りてしまった(第1ステージでDNF)が、6人いればもっと戦えると思うので、チーム力を上げていきたい。また、全日本選手権では、日本人だけで戦わないといけない。今日のステージで勝った愛三工業レーシングチームやキナンレーシングチームと渡り合わないといけないので、まずはそれまでの期間に個々の力をあげたい。僕自身も優勝を目指したいと思っているので、彼らと渡り合えるような力をつけたい」

 

▼第3ステージ リザルト

 

1位 岡本隼(愛三工業レーシングチーム)2h31’43”

2位 岡篤志(JCLチーム右京)+ 0”

3位 クドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン(トレンガヌ・サイクリングチーム)+ 0”

 

5位 ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン)+ 0”

20位 谷順成(宇都宮ブリッツェン)+0”

29位 ジェシット・シエッラ(宇都宮ブリッツェン)+0”

56位 フォン・チュン・カイ(宇都宮ブリッツェン)+5’50”

DNF 武山晃輔(宇都宮ブリッツェン)

 

 

▼総合 リザルト

 

1位 岡篤志(JCLチーム右京) 8h11’09”

2位 クドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン(トレンガヌ・サイクリングチーム)+ 0’11”

3位 山本大喜 (JCLチーム右京)+0’14”

 

9位 谷順成(宇都宮ブリッツェン)+0’17”

10位 ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン)+ 0’18”

16位 ジェシット・シエッラ(宇都宮ブリッツェン)+ 0’25”

52位 フォン・チュン・カイ(宇都宮ブリッツェン)+22’10”

 

 

▼ポイント賞 総合

1位 岡篤志(JCLチーム右京)

 

▼山岳賞

1位 小林海(マトリックスパワータグ)

 

▼チーム総合

1位 JCLチーム右京 24:34'21

2位 マトリックスパワータグ 24:34'21

3位 宇都宮ブリッツェン 24:34'28 +0'07