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2024/05/11 レース

【レポート】ツール・ド・熊野 2024(UCIアジアツアー2.2)  第2ステージ

【レポート】ツール・ド・熊野 2024(UCIアジアツアー2.2)  第2ステージ

 

▼開催日

2024年5月11日(土)

 

▼スタート&フィニッシュ

熊野スカイパーク球場

 

▼出場選手

谷 順成

フォン・チュンカイ

ジェシット・シエッラ

ルーベン・アコスタ

武山晃輔

 

▼レース距離

107.7km

 

▼レースレポート

 

ツール・ド・熊野2日目は重要なクイーンステージ。三重県の熊野スカイパーク球場を発着点とする107.7kmで争われた。今年はコースが変更され、お馴染みの札立峠を通過しないものの、千枚田の山岳ポイントを含む周回コースを4回通過する。

 

キャプテンの谷はスタート前「これまでの熊野の山岳ステージよりも厳しくなった印象。昨日前で動いたこともあり疲れもあるが、踏めていたと思うのでしっかり上れると思う」と口にしていた。なお、ブリッツェンは昨日、花田がDNF。5人がスタートラインに立った。

 

1.4kmのパレードラン後、レースがスタート。レースの最初のポイントとなるのは、残り100.8km地点のスプリントポイント。1~3位で通過すると、タイム・ボーナスとして総合タイムからそれぞれ3秒、2秒、1秒がマイナスされる。このスプリントポイントは、クドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン、モハマド・ヌル・アイマン・モフド・ザリフ(ともにトレンガヌ・サイクリングチーム)、ジョン・カーター(キャッシュ・パー・クップ)と総合上位チームが通過していった。

 

その後、細かい逃げはあったものの千枚田の上りを前に決定的な逃げはできず。残り約90kmでいよいよ周回コースに突入した。1周目は大きな動きが出ず、集団は1つのままクリアしていく。

 

2周目は、ジェシットが千枚田の上りでアタック。ポイント手前で吸収されたものの2位で通過した。

3周目は、テグシュバヤール・バッサイカン選手(ルージャイ・インシュランス)がトップ通過。ただ、ここまできても集団から大きく抜け出す選手はいなかった。

 

大きな動きが出たのは4周目。ゲブレメディン選手がアタックする。この動きに反応したのは小林海選手(マトリックスパワータグ)のみで、2人で残り33.4kmの千枚田の上りを通過。そのまま逃げができあがる。

 

残り25km、先頭2人の後ろは、ジェシット含む追走7人、谷、ルーベン含む20人の集団という形。しかし、先頭から小林選手がドロップ。約10kmでは、単独のゲブレメディン選手(ヴィクトワール広島)、約20秒後ろに小林選手と、集団からアタックしたベンジャミン・ダイボール選手の2人の追走、さらに約10秒遅れて、ジェシット、ルーベン、谷も入る集団という形になっていた。レース前「第1ステージは、総合を争えるルーベン、ジェシット、自分がタイム差なしでゴールして今日に繋げた。今日は強い選手と渡り合って、明日に繋げたい(谷)」との言葉通りの動きをみせた。

 

残り8.3km。山本大喜選手(JCLチーム右京)がアタックし、タイムトライアルかのような走りで独走体制に入る。しかし、残り約500mで集団が山本選手を吸収。それぞれがスプリントをはじめ、ベンジャミン・プラデス(VC福岡)選手がトップでフィニッシュラインを通過した。ブリッツェンの最高位はタイム差なしでフィニッシュしたルーベンの7位だった。また、谷も同じくタイム差なしの13位でレースを終えた。

 

総合では、谷が8秒差で8位、ルーベンが9秒差で10位。逆転のチャンスは残されている。

 

タイム差が拮抗する中、迎える第3ステージはタイム・ボーナスも重要になってきそうだ。

【武山晃輔選手のレース後コメント】

昨日に引き続き、エースが反応すべきでないアタックと上りに向けた位置取りを担った。3周目まで動き仕事を終えグルペットでゴールした。その3人に自分も混ざり、上手くケアをしつつ最終盤を迎えるのが理想ではあったが、エース3人がまとめてくれた。現状、大きなタイム差もついていない。明日はタイム差と力が拮抗している分、荒れるレース展開になると思う。怖いところではあるが、第1、2ステージは上手くこなせていると思う。頑張ります!

 

▼第2ステージ リザルト

 

1位 ベンジャミン・プラデス(VC福岡)2h44’39”

2位 レオネル・キンテロ(ヴィクトワール広島)+ 0”

3位 ライアン・カバナ(キナンレーシングチーム)+ 0”

 

7位 ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン)+ 0”

13位 谷順成(宇都宮ブリッツェン)+0”

18位 ジェシット・シエッラ(宇都宮ブリッツェン)+ 7”

40位 武山晃輔(宇都宮ブリッツェン)+9’52”

49位 フォン・チュン・カイ(宇都宮ブリッツェン)+14’37”

 

▼総合 リザルト

 

1位 岡篤志(JCLチーム右京) 5h39’35”

2位 山本大喜 (JCLチーム右京)+0’05”

3位 クドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン(トレンガヌ・サイクリングチーム)+ 0’06”

 

8位 谷順成(宇都宮ブリッツェン)+0’08”

10位 ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン)+ 0’09”

17位 ジェシット・シエッラ(宇都宮ブリッツェン)+ 0’ 16”

39位 武山晃輔(宇都宮ブリッツェン)+11’26”

52位 フォン・チュン・カイ(宇都宮ブリッツェン)+16’11”

 

▼ポイント賞 総合

1位 ジョン・カーター(キャッシュ・パー・クップ)

 

▼山岳賞

1位 小林海(マトリックスパワータグ)

 

▼チーム総合

1位 JCLチーム右京 16:59'12

2位 マトリックスパワータグ 16:59'12

3位 宇都宮ブリッツェン 16:59'19 +0'07