▼レースレポート
栃木2連戦、2日目は宇都宮市の清原工業団地に設けられた周回コースを利用する宇都宮清原クリテリウムだ。10月に宇都宮市の大通りで開催されるジャパンカップクリテリウムは緩い傾斜区間もあるコースだが、ここは文字通りの「ド平坦」コース。例年最終局面では大迫力の集団スプリントで観客を魅了する。
前日の真岡芳賀ロードレースでは、24位に入った沢田時がベストアシストライダー賞を獲得したものの、チームは勝負に絡めず苦渋を舐めた。西村大輝監督はレース前に「集団スプリントが予想されるが、そうならなかった時のプランも用意してチームで共有している。フォン・チュンカイが去年と今年では別人のように調子が上がっている。今日も期待したい」と語っていた。フォンは前日も単騎で仕掛けるなど目立つ走りを見せてくれていた。
また、本多晴飛に代わって菅野蒼羅のエントリーが発表された。チーム最年少の菅野は「クリテリウムは苦手」と苦笑しながらも、「前々で展開してチームに貢献できる走りをしたい」と初々しい表情でレースに挑んだ。宇都宮ブリッツェンのメンバーたちは地元だけにリラックスしながらも「魅せる走りをして結果につなげたい」「リベンジしたい」と意欲を見せていた。
清原工業団地には宇都宮駅前〜芳賀・高根沢工業団地まで走る次世代型路面電車LRT(ライト・レール・トランジット)の停車する清原地区市民センター前駅があり、この日はブリッツェンカラーのラッピング車両「ブリッツェン号」もパレードランで選手たちと並走。訪れたファンたちを楽しませる場面もあった。