《男子エリートレポート》
男子エリートは、16周、79kmで争われた。
谷キャプテンは、レース前「ツール・ド台湾で怪我をしてから今日が復帰戦なので、チーム一丸となって優勝を目指して頑張っていきたい。この大会の名前は『チャレンジサイクルロードレース』なので、チャレンジしていきたい。これまでのレースは(チームメイトと)初顔合わせという感じだったが、今年加入してきたコロンビア人選手も去年からいるフォン・チュンカイ選手も、日本人選手も、練習や日常生活でコミュニケーションがとれてきたので、しっかりチームで連携して、勝利に繋がるように走っていきたい」と想いを語っていた。
レーススタート後は、アタックと吸収の繰り返し。ブリッツェンはこれらの動きにすかさず反応していく。その中から沢田を含む複数名が抜け出しに成功し、4人の逃げが完成する。ブリッツェンとしては、1つ目のミッションをクリアした。
一方、メイン集団でも各選手が仕事をこなす。ジェシットとルーベン、さらに谷が攻撃を仕掛け、集団をふるいにかけていく。
動きがでたのはレース中盤。武山、ルーベンのほか、吉岡直哉選手(さいたま佐渡サンブレイブ)、石上優大選手(愛三工業レーシングチーム)、宮崎泰史選手(KINAN Racing Team)、入部正太郎選手(シマノレーシング)などが先頭に追い付き、約10人の逃げが形成される。優勝候補といっても過言ではない程の強いメンバーが揃い、メイン集団は逃げを静観。レースが一時落ち着く。
残り4周、レースが動く。先頭から武山、石上選手が飛び出し、ルーベン、宮崎がすかさずチェック。カウンターアタックになり、先頭が7人に絞られる。数的有利なブリッツェンは、その後も率先して抜け出しを図るが、石上選手や宮崎選手がチェックしていた。
残り2周、武山が仕事を終えドロップ。先頭は沢田、ルーベンを含む6人に。メイン集団とのタイム差は約1分と逃げ切り濃厚となる。
しかし、ファイナルラップで、逃げにメンバーを送り込んでいなかった、レバンテフジ静岡がペースアップ。その動きに併せてメイン集団にいたブリッツェンのメンバーも先頭を追いかける形に。最終的に、メイン集団が先頭集団を捕まえスプリント勝負になり、吉岡直哉選手(さいたま佐渡サンブレイブ)が優勝した。2位はシエッラ、3位はアコスタ。トップとタイム差なしでフィニッシュし、表彰台を獲得した。
それぞれが与えられた役割をこなし、表彰台を確保したブリッツェン。優勝はならなかったが、次週の東日本ロードクラシックが楽しみになるレースを展開した。