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2024/05/26 レース

【レポート】やわたはま国際MTBレース2024(UCI Class1)

【レポート】やわたはま国際MTBレース2024(UCI Class1)

 

▼開催日

2024年5月26日(日)

 

▼レース会場

八幡浜市民スポーツパーク(愛媛県八幡浜市若山9-160)

 

▼出場選手

沢田 時

 

▼競技概要

八幡浜市民スポーツパーク特設コース 1周4.0㎞×6=総距離24.0㎞

出走:70名

天気:晴れ

スタート時間:13:30

▼レースレポート

 

沢田時にとって、今回の会場「八幡浜市民スポーツパーク」は特別な場所のひとつだろう。2021は念願だった全日本チャンピオンのタイトルを獲得し、昨年はアジア競技大会日本代表を手に入れているからだ。

 

今大会のコースには車幅の狭い登りセクション、激坂の「桜坂」、土から露出した木の根が連なる「ゴジラの背中」などが待ち構えるが、沢田にとっては慣れた走り慣れた道。アジア選手権優勝で見せた好調さもキープしており、2連覇にも期待がかかった。

 

序盤の先頭グループは沢田のほか、平林安里選手(TEAM SCOTT CHAOYANG TERRA SYSTEM)、松本一成選手(TEAM RIDE MASHUN)の3選手で形成。1周を終え、沢田は平林選手に続く2番手でスタート&フィニッシュ地点へ戻ってきた。4番手の竹内選手(MERIDA BIKING TEAM)は14秒遅れで続く。

 

2周目に入り沢田は得意の登り区間でペースアップすると平林選手が遅れ出す。代わりに宮津旭(OLIVE)が猛追をみせて先頭グループに合流し、沢田、宮津選手、松本選手の新たな先頭パックが形成される。このまましばらく3名の攻防が続くと思われたが、2周目後半の下り区間でまさかのクラッシュが発生。宮津選手と松本選手が巻き込まれて先頭パックから遅れてしまう。運良くクラッシュを避ける事が出来た沢田だが、ここから単独先頭でゴールを目指す。

 

3周目を終えた時点で竹内選手が8秒差と真後ろに迫ってきたが、登りセクションで差を広げていく。5周目に入る頃には竹内選手に35秒、3番手に順位を上げてきた宮津選手までは1分12秒と、沢田のリードは縮まることを知らない。もはやトップは盤石、2連覇も目前となった沢田だが脚を緩めることはなく、ただひらすらペダルを回す。登りセクション、桜坂と序盤と変わらぬハイペースで駆け上がり、沢田時劇場はクライマックスに突入する。

6周を終え、スタート&フィニッシュ地点に沢田の姿が見えた。勝利を確信し、力強く拳を突き上げる。アジアを制し、次の目標である全日本のためにもここで負けるわけにはいかない。そんな気迫が伝わってくる走りだった。

 

「アジア選手権があったので5月にピークを合わせていた。まだ踏めてる状態。次は全日本だが、そこまで調子を落とさず頑張りたい」

 

レース直後にそう語った沢田は、スピードとパワフルさ、そして安定感を兼ね備えている。沢田自身が綴ったアジア選手権のレースレポートに「ロードレースを始めたことでより広い視野でレースを組み立てられるようになった」と記されていた。それが成長に繋がったという。

 

この日、東京ではツアー・オブ・ジャパンが最終日を迎えた。ロードレースメンバーたちも沢田と走ることでより成長できるはずだ。まだシーズンも前半、これからのチームの進化も見逃せない。

【沢田時のレース後コメント】

6周回で短いレースになると予測していて、序盤から積極的に前に行こうと決めていました。2周目の終わりに落車があって、それを上手く避けることが出来てそこから独走状態でした。3周目は少し抑えて落ち着いて走り、4周目からしっかり踏んでペース上げて行けました。そこからタイム差も開いて行きましたので、調子の良さも感じて落ち着いてレースが出来たのが良かったです。次戦は7月の全日本MTB選手権があるので、そこでXCC、XCOの日本チャンピオンを目指します。

 

▼リザルト

 

1位 沢田時(宇都宮ブリッツェン) 1:10:51.65

2位 竹内遼(MERIDA BIKING TEAM) +1:06.88

3位 宮津旭(OLIVE) +1:43.37

 

※全リザルトは下記URLをご参照ください。
https://www.wsresult.com/Results/2024/20240526_01/EDXCResult01.pdf