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2024/08/25 レース

【レポート】第39回シマノ鈴鹿ロードレース クラシック(JCF公認大会)

【レポート】第39回シマノ鈴鹿ロードレース クラシック(JCF公認大会)

 

▼開催日

2024年8月25日(日)

 

▼スタート&フィニッシュ

鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市稲生町7992)

 

▼出場選手

谷 順成

沢田 時

貝原涼太

武山晃輔

花田聖誠

本多晴飛

菅野蒼羅

 

▼競技概要

鈴鹿サーキット 5.807km × 10周回=総距離58.07㎞

出走:136名

スタート時間:12:56

▼レースレポート

 

毎年この時期に開催されるシマノ鈴鹿。鈴鹿サーキットで開催される自転車ロードレースの祭典だ。前日のチームタイムトライアルに引き続き、2日目はロードレースがおこなわれ、サーキットを反時計回りに、全10周回、総距離約58kmで争う。宇都宮ブリッツェンは沢田時、谷順成、武山晃輔、貝原涼太、花田聖誠、本多晴飛、菅野蒼羅の7名で臨んだ。

 

アップダウンやコーナーはあるが、道幅が広いため、逃げが決まりにくい。スタートしてすぐに数名の飛び出しがあったが、宇都宮ブリッツェンはそこには入ることができず。しかしすぐに武山と菅野が合流し、しばらくそのまま進むが、やがてひとつの集団に。

 

その後もアタックが繰り返され、このところのレースで「後手を踏まない」ことにフォーカスしている宇都宮ブリッツェンとしては、谷、花田、本多も積極的に逃げに乗っていた。特に3周目にできた10名の強力な逃げには沢田、谷、武山を送り込むことに成功。特に沢田は直前にできた逃げにも乗っており、それが吸収されても「強力な10名」に残ることができた。この嗅覚が素晴らしかった。

 

この10名メンバーを見ると、沢田、谷、武山のほかに、中井唯昌選手、風間翔眞選手(以上シマノレーシング)、増田成幸選手(JCL TEAM UKYO)、新城雄大選手(KINAN Racing Team)、石上優大選手(愛三工業レーシングチーム)、佐藤光選手(Team Cyclers SNEL)、松田祥位選手(チームブリヂストンサイクリング)…と猛者揃い。これを許さない後続の動きがあり、7名が追いついてきて、ここにはしっかり花田が乗った。これこそ後手を踏まない戦いだ。

8周回目には花田たちも前に追いつき、前には宇都宮ブリッツェンが4名という形に。全15名となった先頭集団は残り2周で後続と1分52秒差まで広げ、ここからは先頭集団内での争いとなった。数名の飛び出しに谷が乗り、それが最終周回で捕まり、レースはスプリント勝負の様相を呈してきた。先頭集団はシャッフルされて再び10名となっており、宇都宮ブリッツェンは沢田、谷の2名に、シマノが3名、JCLが2名、キナンが2名を入れていた。その中でシマノの風間選手が1人飛び出し、残り300mを過ぎても独走を続けていたが、沢田が追走し、それに乗ったシマノの中井選手が沢田を交わして優勝。沢田は惜しくも0.24秒差で2位に。追いつかれた風間選手は沢田にうまく乗って3位。谷は後続の頭を取って4位となった。谷は10名となってからの逃げをすべてチェックに行ったというので、この4位にはねぎらいの言葉をかけたい。

 

宇都宮ブリッツェンとしては2位表彰台を確保。沢田は今年、5月にインドネシアで開催されたMTBのアジア選手権、そして7月に富士見パノラマで開催されたMTBの全日本選手権で、いずれもチャンピオンに輝き、酷暑のレースでの耐久力は抜群だ。沢田はロードレースでも全日本チャンピオンになることを目指しており、今日の個人としてのロードレース2位は、自転車三冠王への布石となるかもしれない。

 

また宇都宮ブリッツェンとしては、後手を踏まず、自分たちのレース運びをすることができたのは、後半戦への弾みとなった。

【沢田 時 のレース後コメント】

 

個人の結果も嬉しいが、それ以上に、宇都宮ブリッツェンとして、前半の逃げに自分と谷選手、武山選手の3人、後半は花田も入って4人も入れることができたのが良かった。まさか逃げ切れるとは最初は思ってなかったが、途中から今日は絶対に結果を残したいと思って走っていた。すごく良い展開でレースをすることができ、チームとしてもすごくいい動きができたレースだったと思う。

 

最後はシマノの2人にうまく連携されてしまい、優勝を逃したことは本当に悔しいが、チームとしても後半戦に向けて内容の良いレースができ、表彰台に乗れてほっとしている。ロードの2位の表彰台は個人的には3回目なので、正直悔しいが、宇都宮ブリッツェンに入って初めてのロードでの表彰台だったのは良かった。ロードの後半戦に向けていいスタートが切れた。

 

中井選手に先行されたときは、「まぁ、来るよな」という感じだった。ただ残り1周を切ってから、何度か逃げが決まりかけたが、キャプテンの谷選手が全部チェックしてくれ、自分とも連携が取れていた。最後は仕方ない部分もあったが、今日は本当にチームでつかめた結果だと思う。これから後半のレースがどんどんあるので、これに満足せず頑張っていきたい。

 

暑かったが、こうしてサーキットを走れるレースもなかなかないので、「ほかとは違うレースだな」と感じながら、雰囲気を楽しむこともできた。特にホームストレートが広くて、迫力があり、応援の声もよく聞こえ、最後のスプリントはすごく楽しむことができた。暑い中の応援、感謝したい。

▼リザルト

 

1位 中井唯晶(シマノレーシング) 1h23’22”

 

2位 沢田時(宇都宮ブリッツェン) +0’00”24

 

3位 風間翔眞(シマノレーシング) +0’01”43

 

 

4位 谷順成(宇都宮ブリッツェン) +0’02”44

 

21位 武山晃輔(宇都宮ブリッツェン) +1’21”21

 

35位 本多晴飛(宇都宮ブリッツェン) +1’21”79

 

65位 菅野蒼羅(宇都宮ブリッツェン) +1’24”86

 

84位 花田聖誠(宇都宮ブリッツェン) +1’33”46

 

98位 貝原涼太(宇都宮ブリッツェン) +5’20”25

 

 

※全リザルトは下記URLをご参照ください。

https://suzukaroad.shimano.com/result/2024/039-1.pdf