残り5周に入ったところでメイン集団も徐々に活性化。ペースアップで終盤に向けての駆け引きが始まり、先頭4人とのタイム差は残り4周で約1分まで縮まった。宇都宮ブリッツェンメンバーは集団前方の位置取りを意識しながらペダルを回す。谷が残り2周となるラップを7位(メイン集団では3番手)で通過。タイム差は1分を切った。
ファイナルラップ直前、先頭4名から孫崎選手がアタックして独走を決めるが、メイン集団が追いついた。勢いづいたメイン集団は分裂するが、宇都宮ブリッツェンはアコスタを7名の先頭グループに送り込むことに成功。日本ナショナルジャージを着る小林海選手(マトリックスパワータグ)や山本大喜選手(JCL TEAM UKYO)、ヴィクトリア・スポーツ・プロサイクリング勢2名などを含んだ強力な逃げとなる。
そして最終盤。フィニッシュライン手前の登りでイェロン・メイヤース選手(ヴィクトリア・スポーツ・プロサイクリング)が伸びを見せ、勝負を制した。アコスタもスプリントに絡んだが惜しくも3位に。
表彰台でアコスタは、はにかみながら「今日のレースはすごくハードだったが3位になれて嬉しい。宇都宮や栃木の皆さんにもいい報告ができる。また次も頑張りたい」とコメントしている。
完走は約半分の52名。獲得標高差2,000m以上、なかなか脚を休められないコースだけに厳しいレースとなった。宇都宮ブリッツェンは5名が完走している。