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2024/09/28 レース

【レポート】OITA サイクルフェス!!! 2024 おおいたアーバンクラシッククリテリウム

【レポート】OITA サイクルフェス!!! 2024 おおいたアーバンクラシッククリテリウム

 

▼開催日

2024年9月28日(土)

 

▼スタート&フィニッシュ

大分いこいの道(大分市金池南1-5-1地先)

 

▼出場選手

谷 順成

沢田 時

ジェシット・シエッラ

ルーベン・アコスタ

武山晃輔

花田聖誠

 

▼競技概要

大分いこいの道周辺特設コース 1km × 40周回=総距離40㎞

出走:100名

スタート時間:14:00

▼レースレポート

 

自転車競技の祭典「OITAサイクルフェス!!! 2024」の初日、大分駅前で「おおいたアーバンクラシッククリテリウム」が開催された。大分駅前から伸びる「大分いこいの道」にて、1周1kmの周回コースを40周する。180度ターンはもちろん、左右とカーブする複合コーナーもあり、勝負に絡み、かつ安全に走るためには、そのコーナリングが重要になる。幸い秋晴れとなり、宇都宮ブリッツェンからは谷順成、花田聖誠、武山晃輔、沢田時、ジェシット・シエッラ、ルーベン・アコスタの6名が出場した。先週の南魚沼クリテリウムで落車した武山はすでに絆創膏のみとなっていたが、ロードのほうで落車したシエッラは、傷が深くて病院へ向かったほどで、大きなガーゼを貼った痛々しい姿での出走となった。

 

<レース前の谷のコメント>
「南魚沼のロードレースのほうは、終盤まで枚数を残して戦えていたので、全体としては調子がいい。明日のおおいたアーバンクラシックロードを始めとして、再来週はツール・ド・九州、その翌週は宇都宮ジャパンカップ…とすべてUCIレースの連戦となる。今日のクリテリウムもいい走りができると思っている。スプリンター不在のチーム構成で、スプリント勝負を待っていては分が悪い。どちらかと言うとアタッカーが多いうちのチームで積極的にレースを動かしていき、少人数の逃げにもっていくなど、自分たちが戦いやすいように展開していきたい。駅前の大通りでのレースで、過去10回開催されていて、大分の自転車熱を肌で感じる。宇都宮ジャパンカップもそうだが、お客さんが多いほど選手は頑張れる。もっともっといい走りをしようと熱い思いになる。つまり、今日も明日も激しいレースになると思うので、僕たちも負けずにいきたい」

 

スタート前には大分県知事、大分市長の両方の挨拶があり、この大会の注目度の高さを感じる。地元大分のスパークルおおいたレーシングチームが先頭に並び、また九州を拠点にするVC FUKUOKA、シエルブルー⿅屋も前方に位置取る。宇都宮ブリッツェンは中盤から後方あたり。なお、海外から6チームが参加した。

 

14時のスタートとともに飛び出したのはVC FUKUOKAだったが、やはりこのコースで単独逃げは難しく、すぐに捕まる。その後もコーナーの立ち上がり、また3回設定されたスプリントポイントを利用したアタックが何度も繰り返されたが、決定的な逃げにはならず。

 

宇都宮ブリッツェンはいつも通り武山が集団先頭付近に待機、そして今日は沢田と谷が前方で動く。残り26周でシマノレーシングの中井唯晶選手が飛び出した際には谷がチェックに行き、残り23周、残り12周目では沢田が自らアタックを仕掛けた。スプリントは沢田のほかにアコスタもこなせるほうで、残り13周頃になるとスルスルッと前に出てきて、集団10番手以内をキープする。ストレートの短い1周1kmのコースで、こうしていつの間にか集団前方に出てこられるのはさすがだ。またこの頃になるとみなチームでまとまり始めたが、宇都宮ブリッツェンもしっかりと赤い塊を作る。残り4周では武山がアタック。しかしアコスタが少し遅れているのを見て引くのをやめ、牽引よりも後方に残されたシエッラのケアにいく。残り3周に入ると集団スプリントに備えて集団全体がペースダウン。それを利用して谷が前に上がり、宇都宮ブリッツェンは沢田、アコスタ、谷の3枚に。ただ、どのチームもトレインが組めない大混戦のまま最終周回へ。

 

最後は個々のスプリント勝負となり、ルージャイ・インシュアランスのルーカス・カーステンセン選手が一車身ほどのリードをつけて優勝した。宇都宮ブリッツェンは沢田が7位と健闘した。谷もタイム差なしの集団に残り、16位だった。シエッラは武山と共に無事フィニッシュした。

 

「後半は常に集団の前にいられたので良かったと思う。最後はあわよくば表彰台を狙いたかったが、そこはまだ経験不足で7位という結果だった」と言う沢田だが、スプリンターがひしめく最終周回で、しっかりと前にいられただけでも、このところの“ロードレースでの”沢田の成長だ。今後、沢田がどんなロードレーサーになるのかも注目していきたい。

 

明日はUCIアジアツアー2クラスにカテゴライズされる「おおいたアーバンクラシックロードレース」が開催される。

【レース後の沢田のコメント】

今日はまず明日に向けて、みんな落車をぜずに走り切ることが大事だった。結果的にも、みんな前々で展開できて、自分自身も何回かアタックし、後半は常に集団の前にいられたので良かったと思う。最後はあわよくば表彰台を狙いたかったが、そこはまだ経験不足で7位という結果だった。ラスト1周は、まず最初の180度ターンで埋もれないことを心がけ、おそらく5番以内にいたと思う。最後のコーナーで2人ぐらいに前に入られてしまい、うまくもがききれなかったのが残念だった。でも、明日に繋がる走りだったと思う。明日も非常に厳しいコースだが、過去2大会、逃げに乗ることができている。明日もブリッツェンらしく、前々で勝負していきたい。

▼リザルト

 

1位 ルーカス・カーステンセン(ルージャイ・インシュアランス) 0h53’34”

2位 イアン・カジュコム(ヴィクトリア・スポーツ・プロサイクリング)+0’00”

3位 岡篤志(JCL TEAM UKYO) +0’00”

 

7位 沢田時(宇都宮ブリッツェン) +0’00”

16位 谷順成(宇都宮ブリッツェン) +0’00”

20位 ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン) +0’04”

39位 武山晃輔(宇都宮ブリッツェン) +0’26”

42位 ジェシット・シエッラ(宇都宮ブリッツェン) +0’26”

DNF 花田聖誠(宇都宮ブリッツェン)

 

※全リザルトは下記URLをご参照ください。

https://www.oita-cyclefes.com/news/2024-09-28_2.html