▼レースレポート
前日のクリテリウムに引き続き、今日のロードレースも南魚沼が舞台。朝から雨が心配され、気温も21度と肌寒く、ベストやアームカバーをつけてスタートする選手も見られた。三国川のダム湖を周回する総距離144km。1周12kmには5つのトンネル、厳しいアップダウン、つづら折りの2kmのダウンヒルなどがあり、本場ヨーロッパを彷彿とさせるダイナミックなコースレイアウトとなっている。ハードなレース展開が予想されるだけに、Jプロツアーの中で最高位の「プラチナ」クラスにカテゴライズされる。団体戦としての顔も持っており、各チーム上位3名の順位を足し、最も数の小さいチームが団体優勝となり、経済産業大臣旗、通称「輪翔旗」が贈られる。
・レース前の谷のコメント
「チームとしては、昨日のクリテリウムは武山選手ひとりに負担をかけてしまった。自分としても特に何かできたわけではないのが残念だったが、今日のコースは全員が得意だと思うので、チーム全選手で優勝を目指していきたい。僕自身も充分勝てるレースだと思っている。過去にこのコースを走ったことがあるが、上りフィニッシュが僕に合っている。チャンスがあれば逃げ切りも可能なコースだ。しっかり展開を見ながら、それぞれ得意分野があるので、それを発揮できるよう集団内でコミュニケーションを取り、その中で自分が勝てればいいと思っている。KINAN Racing Teamやマトリックスパワータグなどのチームをマークしていきたい。来週からUCIレースが続き、各チーム、外国人選手がチームに合流してきていて、UCI登録チームが序盤から動かしてくるのではないかと思っている。サバイバルな展開になれば、うちも充分対抗できる。前半から動き、後半に集団の人数が少なくなったときに、枚数を多く残していきたい」
谷が言うように逃げ切りの可能性もあるレースのため、レースは今日も序盤からアタック合戦となった。宇都宮ブリッツェンもこれに応戦し、2周目ではアコスタが逃げに成功、5周目には武山が行き、それが捕まるとジェシットが単独逃げを成功させ、宇都宮ブリッツェンは波状攻撃で常に存在感を示していた。
ジェシットの独走はしばらく続いたが、2kmの下りに入ったところで不運にも単独落車に。雨は上がっていたが、下りは乾いた路面とウェットな路面が点在する状態だった。リスタートはできず、場内アナウンスでチームスタッフが救護所に呼ばれる事態に。骨折はないようだが、傷が深いため病院へ行くこととなった。